今日は普通のブログらしいこと、書いていきましょう。
音作りについての考え方を書いてみました。
最初に、メンバーや友達が良いと言ってくれるなら自分の満足感は無視するという人はこの時点で読むのやめてもいいかもしれません。
さて、
バンドでの音作りってすごく難しいと思います。
僕はギター始めてからバンドでプレイするようになって満足して弾けたのなんて、数回あるかないかです。
スタジオで何時間も練った音色よりも、その場でちょっと調整しただけなのにハマる時もあって、
どんな要因で?と聞かれると少し難しいところですけど。
んで、昨日もちょこっと集まって弾いてきたんですけど、ひょんなことから一つ結論が出ました。
音作りのゴールについて。
まず、一つ目です。
プロなのか、アマなのか、
これは仕事なのか、趣味なのか、とも言い換えられますね。
そして、二つ目
答えを他者に求めるのか、自分に求めるのか。
かなりシンプルにしましたけど、この2項目です。
まず、プロかアマかでやる事って変わりますよね。
プロって例えば自分の名前が付いたプロジェクトが走る様な大御所でもなければ、作曲者、プロデューサー、あるいは、リスナーに求められるモノを求められるままに提供する宿命を背負いますよね。
頼んでもないのに好き勝手に自分のこだわりばっかり優先して、音やプレイスタイルをゴリ押しされてもはっきり言っていい迷惑です。
感性の要素があると言っても、仕事ですから求められていないモノを提供してもお金もらえないですよね。
だって、カレー食いたいって言われてんのに中華丼出したら怒られますよね、そういう事です。
アマは逆に極端に言って仕舞えばもう何でもかんでもやりたい放題です。
バンドだけで生計を立てていないでしょうから、何しようが勝手です。
あえていうなら、場違いなトーンだとしてもそのバンドのサウンドを壊すだけですね。
これはもう言うまでもありませんけど、ジャズを弾いてて上品なクリーントーンが欲しいところで、80'sメタルギタリストもびっくりのジャリジャリザクザクのハイゲイン突っ込んでも本人達が良いと思えばオーケーです。
側から見たらただのおかしなバンドですけど。
他者に求めるか、自分に求めるか。
プロはクライアントがいる場合、他者に求めるしかありませんね。
カレー?こんな感じの仕上がりでいいかい?だめ?じゃーこれ?ああ、はいはいこれで決まりね!的な。
逆に、自分主導のプロジェクトであれば自分に答えを求めるしかありません。
俺が作りたい音楽、トーンはこれだ!!と言い切れないなら意味がありません。
まあ、自分に求める場合でも売上立たなきゃ意味がないという難しさもありますけどね苦笑
さてさて、アマはメンバーや友人、リスナーにこの弾き方や音色で良いかどうか答えを求めてしまう事も一つのやり方でしょう。
さしてこだわりのない人はこれが一番楽です。
どこで終わりなのかという答えが無いと僕の様に湯水の様にお金を使っても満足できない状態になります。
そもそも、採算度外視でお金やこだわりを注ぎ込みやすいので、ここでヨシ!のポイントが決めにくいです。
で、大半の方がアマに属していると思いますが、エフェクターボードを大きくしたい、増やしたいと思っている人への注意喚起がしたくてこの記事を書こうと思いました。
私はプロではないので、もちろんアマの視点からしかモノは言えません。
で、冒頭の伏線回収ですが、
あなたがプロでない限り、他者に答えを求めない事。
僕がたどり着いた答えです。
まず、バンドメンバーが良いと言っても自分が良いと思えないならそれは不正解だと思います。
だって、楽しくないでしょ?って話です。
バンドにただの心地良いコミュニティとして参加したいのか、奏者として参加したいのかってスタンスで変わりますが。
僕は無意識にやっていたんですが、自分で決めようとする割にメンバーに答えを求める傾向が強くて、最終的にどこで終わらせるか決めていなかったからこそ、迷走し続けていました。
あ、奏者として参加していると思っています。
エフェクターボードも必要だと思う物だけを選んできたつもりでしたが、結局歪みセクションだけはずっと答えが出ていませんでした。
で、なぜそうなったかについてですが、
自分でどこまでいったら満足できるのか決めていなかったんですね。
ソロはこういうトーンで、バッキングはこういうトーンでって全く決めていなかった。
固定観念云々の話は置いときますキリないので。
何となく良い音しそうだなー買って、うーん、で外してしまいっぱなしの繰り返し。
良い音って何?って話なんですよ。
ここ最近やっと、ソロの時に2弦15fあたりのチョーキングでミドルが効いててコオォッと吠える、とか、バッキングは上がうるさくないのにザクザク歯切れのいい埋もれない音がいいとテーマが決まりした。
それが僕にとってのいい音であり、正解です。
メンバーに聞いても、まあいい音じゃないですか?って言われるのが大体で、えーこれでいいのか?って自問自答が始まるともうわからなくなります。
そうではなくて、頭の中に思い描くトーン、つまりゴールを決めて、それに向けて機材を揃えていかないとゴールのないマラソンを走る事になるからね、という事を言いたいのです。
たとえば、僕はペトルーシやマルコ・スフォーリが好きです。
彼らのソロトーンの好きなところを思い描いてその要素を追いかけてみる。(2弦15fの話)
バッキングはギタリストが思い浮かばなかったので好きなアンプを見つけて、そのトーンを追いかける様にしてみました。(JCM800系)
ただ、付けた縛り条件は"アナログ"ということ。
その結果が、ソロはレクチ系のエミュレータ、バッキングはOriginというわけですね。
結果論でしかありませんが、それらにドライブを取り替えてから少なくとも未だかつてない満足度の高さは感じます。
それでいて、メンバーからもトーンが全然ぶれなくなって俺の音だなって感じがするという他者の支持も得られました。
結果として、今はやってて楽しいです。
結局、自分がどうやったら、あるいはどんな音なら満足するかも決めずにやたら流行りのエフェクター買ったって満足できません。
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でも、恐らくそれらを仮に僕が手にしたところで満足はしないんです。なぜなら、自分の欲しい音の要素ではないから。
まずは自分が満足するトーンを追いかけてみて、バンドに合わせて人から言われて変えるのではなくて、自分が思うバンド"でも"良い音を追いかけてみる。
好きなバンド、アンプ、ギター何でもOKです。
注意しなくてはないけないのは大雑把ではダメだという事です。
私の場合で言えば、ただペトルーシモデルを買ってアンプライク系ドライブにディレイを深めにかけてーと、こんな大雑把な話ではダメです。
そこで、ペトルーシやマルコのどの部分が好きなのか自分の好みを分析して、その音のトーンにはどんな機材の要素や弾き方が絡んでいるのかを調べて、メサのアンプのトーンを目指したドライブじゃないからいつまでも満足出来ないんだと結論付けました。
バッキングに関しては色んなアンプのいろんな音を聞いて、これいいな!と思ったトーンがJCM800でした。そして、JCM800を目指したドライブを探しいている中でOriginに出会ったわけですね。
Originで弾いたバッキングは、ネガティブな意味ではなくて一人だけめちゃくちゃ高級なアンプで弾いてる様な感じがしてくると友人からは言われましたが、メンバーからも友人からも形としては多分これも一つという回答は得ています。
なので、自分の欲しい音をもって他者から望む答えを引き出すくらいまで追い込む。
これを意識するだけでも誰かの意見に振り回されて迷子になる割合を減らせるかもしれませんね。
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読んでくれた誰かの助けになってくれたらいいな。