ペース早いとネタなくなるんじゃない?とも思いましたが、書きたいと思える時に書くことにしました。
はい、今回はTwitter界隈のギタリストが一度は触った事あるんじゃないかと勝手に思っているこれです。
マーシャルに付き合い切れなくなったエンジニアが独立して作っちゃったらしいメーカーのBlackstar。
バンドで使用しながら10年以上使いました。
ブラックスターは最近FLY屋さんになってる感を感じる今日この頃です。
多分、大半の人がやたらこもるディストーションだって思ってるんじゃないかなぁ、これ。
ざっくり解説すると、真空管にマジで300Vかけて動かしてるらしいです。
そんでもって、Ch1クリーンとクランチ、Ch2ディストーションの2Ch仕様。
クリーンとクランチはミニスイッチで切り替えるので共存は不可です。
電源は専用のアダプタです。やたら熱くなります。
で、このエフェクター電源入れた時としばらく経った後だと音変わります。入れた直後は少し固めでピーク感が気になりますけど、しばらくするとウォームなトーンというか丸くなります。単純に。
まあまあ、紹介に入る前に少しだけ思い出話を。
このエフェクターが発売された当初は3万6千円くらいしたんですよ。価格改定入って2万中盤で買えるようになりましたけど。
平行輸入の価格差が開き過ぎて対策価格になったって経緯だったかなぁ。
当時、メタルゾーンとDS-1くらいしかロクに触ってなかった私はエフェクターの歪みというものに全く好感を持ってませんでした。
シャリっとするかジャリッとするか、ズンズンしない薄っぺらくてカッコ悪い音がして全然CDみたいな音にならん!と思ってた時期でした。青いねぇ。アンプ買えよって笑
エフェクターくさいハイゲイン系の歪みってプレーン弦にフィルター感というか潰れ感を強く感じて不自然さを感じてたんですよね。
今程アンプのドライブに寄せたような良いエフェクターもありませんでしたし。
その不愉快な要素ががほとんどなかったのがこれ。
当時はもうJCからめちゃくちゃチューブアンプっぽい音がしてテンション上がってましたね。
さて、こもるという話にも触れますが、コントロール系は
ゲイン、ロウ、ミドル、トレブル、ISF、レベル
です。
EQは各チャンネル共通。2段ノブとかでもいいから独立EQだといいんだよなぁ。。。
ISFはツマミで可変的にUS系アンプとUK系のアンプに寄せるように周波数特性をいじる事ができるそうな。特許持ってるらしいです。
で、音の感触は
ドライブ感はパッと聴くと自然な感じに聴こえなくもないですが、やっぱりアタックが強い時に不自然なコンプ感を感じたりします。
プレーン弦のジャキッとしたフレーズなんかだと顕著に感じるかもしれませんね。
持ってる人ならわかるんですけど不自然なねっとり感があるんですよね。まるで、アクティブギターのクリーンのぺたぺた感みたいな。
しかしながら、細かいこと考えない骨太のロックサウンド目指すなら手軽に簡単に出来ます。
パワーコード系は楽しくプレイできますね。
クリーンは論外です。これでクリーン使うのは間違いだと思う。
少なくとも私は局所的でさえ、使いたいと思いませんでした。
ペチャっとしたさして良さもないクリーンだと思います。チューブアンプの音色の影も感じない。これで良いクリーン作れる人は宇宙人か何かです。もはや。
クランチは少しすっきりさせてトレブルが目立つ感はありますが、これの持つウォーム感とクランチという割にゲインが高いので普通にタイプの違うディストーションとして使えます。
ゲインが低いと先程から何度も書いている不自然なコンプ感が目立つので、それを飽和させて目立たなくさせるためにゲインは高めの設定になると思います。
レッドchのディストーションはよりミドルからローミッドが効いたリードディストーションという感じです。
で、冒頭に書いたこもりの話。
このドライブはスタジオかライブでちゃんと使った人と、試奏か家で弾く程度の人だと評価が全然違うと思います。
小音量だとやたらこもって聴こえて抜けない、トレブルあげても変にジャリっとするけどモヤが取れないって感じで不満を言う人の気持ちがよくわかります。
しかしながら、信号レベルではなくて、使用する音量を大きくしていくと、こもり感はあまり感じません。
むしろ、マーシャルやJCから聴こえてくる音のバランスはすごく良いです。
特にマーシャルはアンプ本来の高域の量とこれの中低域の量が丁度良いようで、普通に使えるかっこいい音します。(JCM2000,900)
これは私の勝手な推測ですが、
音量を上げていくと高域もやはり感じやすくなるので、その時にバランスを取れるようなチューニングになってるんじゃないかなと思います。
例えば、小音量でかっこいいのに、
大音量にした途端トレブルが耳に痛くて聴くに堪えない音になったりしますよね。
HT-Dualの場合は、小音量だと低音がやたら効いているように聴こえて、大音量にして高域が目立ってくるようになってくるとバランスが取れるのでは、と思います。
ライブとかガンガンやってましたけど、どうしようもないこもり感は感じた事ありませんでしたね。
皮肉ですよね、マーシャルにブチギレて立ち上がったブランドの物がそのマーシャルと親和性が高いなんて。
んで、私の使い方としては、最後の方は単発がけはしてませんでしたが、
ギターの特性と自分の好きな音のベクトルのバランスを取った結果、単発がけの時は低音から10時、13時、11時、ISFはマーシャル寄りでした。
やはり、補正用のドライブかブースターを後でも前でもかけて作るトーンの味をしめると、さらに抜けられなくなります。
私の場合は後がけで個人工房で作ってもらった補正用のブースターをかけてました。
やはり、ハイフレットのチョーキング時に細さが気になったので、ミドルを少し持ち上げるようなブースターをかませてましたね。太さが欲しくて。
レベルを持ち上げる必要はないので、ほぼ0でしたけど。
本音を言えばUS寄りのトーンが好きなんですが単発でマーシャルに入れると変にぎらつく感があったんです。
家で使っていたJ-20っていうクソマニアックなアンペグのギターアンプだと問題なかったんですが、マーシャルに突っ込むとなると、そのぎらつきが悪さしたんですよ。
音が硬いって言うのかなぁあれは。
補正ブースターかけるようにしてからはベースを9時、ミドルを10時くらいにしてトレブルを11時くらいで丁度いいアメリカントーンになりましたね。
目指したのはメサでしたが、メサなのか?と言われればうーーんとは思います。
しかしながら、これはアリだな!と思える程度には良い感じのハイゲインでした。
で、前がけでTS系を噛ませてみても感触としては悪くなかったんですが、今思えばケンタ系を硬めのトーンでパリッとしたまんま突っ込んだらもっとかっこいい音になったかもしれません。
前段にローカットというか少しレンジを絞る用途ののドライブかますと小音量向けの使える音色も引き出せるかもしれませんね。
今度やってみよう、うんうん。
EQの効きが良い部類ではないので、よっぽど酷いセンスでもない限りは破綻しにくいと思います。
リフやバッキングは緑chクランチで、リードは赤chでって感じの使い分け出来ますし、慣れると便利です。
あと、当時としては珍しいスピーカーエミュレートアウトプットも付いてますが、あまり良い音はしませんでしたね。
先述した昔のアクティブギターみたいな質感がさらに強まります。
不愉快な音します。
初心者にすすめられるか?と聞かれたならば、
"バンド組んでるなら"奨めますね。
先程の音量と高域の問題で。
中古で1万くらいで買えますし笑
悪くはないと思いますけどねぇ。
ただ、ロキノン系でおしゃれに決めたい人は素直に適当な流行りのゲイン低い系のオーバードライブでも買ったらいいと思います。
僕はそれなりに機材が好きなギタリストの家に一台は転がってるんじゃないかと思いますねぇ。これ。
それだけ当時としては革新的でしたから。
アンプライク系のはしりのペダルじゃないかな?と思います。
次回は何にしようかなぁ。
ほとんどレビューがないから
Origin Effects "revival drive hotrod custom"
を紹介してみましょう!
それではごきげんよう!