今日1月6日は 公現祭 というキリスト教の記念日。クリスマスにはビュッシュ・ド・ノエルがお菓子屋さんやスーパーの店頭に溢れるように、ベルギーやフランスでは ガレット・デ・ロワ がこれでもか!というほどウィンドーに並びます。お節やお雑煮などの定番お正月料理というのがない分、パイケーキであるこのガレットが年明けの風物詩となっているのです。

 

2年前の記事のほぼリピートになりますが改訂版として、再度一応あらましをご紹介。

12月25日に誕生したイエス・キリストのことを聞きつけて、東方の三博士が星に導かれながら生誕の地であるベツレヘムに1月6日に到着し、それぞれが乳香、没薬、黄金を贈り物として献上し、キリストの聖誕を祝福したエピソードに由来しています。

 

この三博士のことは、三賢人、三賢者、三賢王とも表現されますが、その最後の「王様」の訳の元となる単語がフランス語でいう ロワ Rois となります(ちなみに僕が前に住んでいたドイツでは、今日はドライケーニヒスターク Dreikönigstag、直訳すると正に「三賢王の日」で州によっては祝日です)。

各地のクリスマスマーケットの一角(ブリュッセルではグランプラス)には、キリスト誕生の様子を再現した模型が展示されますが、マリアとヨセフと共に赤ん坊のキリストの周りを取り囲んでいる三人こそ、この三賢王なのです。そして、それぞれの手に別々の贈り物を持っているのがご覧になれますね。この神キリストが公に現れた(=ご公現)日をお祝いするのが「公現祭=エピファニー(Épiphanie)」です。そしてそれを記念した、キリスト教のお祭りのお菓子が「ガレット・デ・ロワ(=王様のガレット)」となるのです。



さて、ここ数年はこのガレット、Yvesと二人で2日掛かり(年によっては丸ごと一夜で!)で食べるのですが、今年はちょうど年内にお誘いをいただいたゲント郊外に住むM家に昨日お邪魔することになっていたのですが、こちらには育ち盛りの三人のお子ちゃまがいるということなので、それなら大人向けのお菓子より良かろうとのYvesの進言もあり、ガレットを持参することにしたのでした。そう言えば、昨年はちょうど一時帰国中に東京の滞在先で新年のホームパーティーに当たったので、昼間出掛けてた池袋のデパ地下で見つけて喜ばれたなぁ、と思い出に耽ったりして...。

 

会社勤めだった頃は同僚と祝うのが年中行事で、老舗のヴィタメール Wittamer が近所ということで、出勤前に買って行くというのが何年も続いたのですが、その後はYvesと二人きりなので、近所のパン屋のもの(年によってスーパーのものも)が続いていました。

今年はせっかくお呼ばれしているのだから、ということもあり、僕のブログでは度々登場するご近所のパティスリー ブライアン・ジョワイユ Brian Joyeux で求めようと。旦那でパティシエのブライアンの名前を冠したお店ですが、夕方出発前に顔を出したら奥さんのアナスタシアが一人でお店に。Bonne année!の挨拶をビズーと交わした後で、クリスマスから年末年始の近況報告。僕はプロポーズされた件を伝えて、参考までに役所の手続きについてちょっと訊いてみたのでした。というのも、ここもアメリカ系フランス人とロシア系ギリシャ人とのカップルで昨年結婚したばかりの新婚さん(10年越しの付き合いでゴールイン)だったのでね。やっぱり、出生証明書をアポスティーユした上でのフランス語翻訳を求められたようで、僕もパートナーシップ時の必要書類(独身証明書のアポスティーユ+フランス語翻訳)では不十分な雲行きです...。ともかく、昨日は150個のガレット・デ・ロワを売りさばいてかなりお疲れのアナスタシア。クリスマスから続く書き入れ時が過ぎたら、日本行きの計画アドバイスするからね。

さてさて、またもや話が逸れるのを戻してと。

このガレットは王冠がもれなく付いてきます。今年のブライアンのものはご覧の通りパティシエやシェフが被るコック帽風となっていますが、大抵は黄金に輝く紙の王冠です。

美味しい料理の数々と、お正月の旅行先フランスはノルマンディーからお土産で持ち帰ったチーズをいただいた後で、いよいよガレット・デ・ロワの登場です。



これは、先の写真の人形でも見て取れるとおり、三賢王の頭に乗った王冠。解釈により三人全員ではなく、その内の二人だけが被ってたりということもあります。

 

このガレット・デ・ロワ、表面の模様も特徴的でお店によって色々バリエーションがあります。その辺の事情は2年前のブログをご参照ください。



ブライアンのところは、去年と同じく渦巻き状のような模様で太陽を表しています。昨年12月から日照時間が極端に少ないベルギー、雨乞いならぬ晴れ乞いが必要な今の状況にピッタリ?!

ここのは表面の刻みが深くてくっきり綺麗に仕上がってるんですよ(冒頭の写真)。それは昨年のFB投稿で確認済みでして。でも、日本で一度食べていたので、来年こそは!(つまり今年)と狙ってはおりました。

それをこの家の主に切り分けてもらいます。中はフランジパーヌ(クレーム・ダマンドかも?違いは僕には判りません)練りこんだった素朴なお菓子ですが、この切り込みが食欲をそそります。

 

 

年齢の若いほうから好きなピースを選んでいきます。お味のほうは、さすがフランス出身のブライアン、サレバターのリッチな香りとともにサクッと焼き上がったパイが、滑らかなフランジパーヌと相まって旨い!しかも、バターの塩味が効いてフランジパーヌの甘さと絶妙な融合!土曜限定でクロワッサン(はもうちょいなんだけど)と一緒に焼く甘いヴィエノワズリーが美味しいブライアンだから納得の仕上がりですな!

 

 

ガレット・デ・ロワの中には、フェーヴ(fève) と呼ばれる陶器の小さな人形が一つ入っています。選んだ一切れのなかにフェーヴが入っていた人が当たり!王様となって王冠を被って、向こう一年幸福が続くということで、ちょっとワクワクしながらのケーキカットとなるわけです。そう言えば、去年は滞在先の一人娘とその友達との一騎討ちとなって、Rちゃんが見事女王に輝いたけど、破れたMちゃん泣いちゃってたなぁ...。そんな事態に発展することもままありますが、子供たちにとっては楽しい行事の一つです。

 

さて、7人のうち誰がフェーブをゲットできるでしょう?と、最後から三番目の奥さんSちゃんのピースに何やら光るものが覗いており…。

 

 

結果、見事ママが2018年のクイーンと決定したのでした。まぁ、2017年はパパが一年間のベルギー長期出張が決まり、11年ぶりにベルギーに帰還したM家でしたが、今度は帰国後の日本でMちゃんの活躍に要注目!ちょうどママにピッタリの香水パフュームですね。



季節柄M家でも同じものを用意してあるかもしれないと思って事前に確認していたら、前々日にパリの有名店で買って来て、翌日食べたガレットに何とフェーブが入っていなかったとのこと…。そういう事情もあっての一日前倒しだったのですが…。

 

実はその前日の余りが2切れほど残っていて、外れてしまったお兄ちゃん二人が一切れずつ食べたところ、あっ!

見事真ん中のKちゃんが当たりだったのでした。手にフェーブを乗せて、Kちゃん王の記念撮影。
 

 

ちなみに、パリの有名店とは日本にも進出済みの ヴィロン Viron

 

 

フェーブはこちらのおじさんでした。

 

 

完食していないなら、その残りのどちらかにフェーブが残っていることくらい簡単に想像できそうなものですが。その辺のツッコミどころ満載の家族が僕らの出会いエピソードとも重なって、終始笑いの絶えない夕べでございました。

 

日本のようにこれといったお正月の遊びもない中、このどこかセレモニーっぽい行事はちょっとしたゲーム感覚でいいでしょ?

 

また、ブライアンでは女子好みのオリジナルのフェーブセットを店頭で販売もしていますので、コレクションしている方はガレットと共に是非!

 

 

 

 

Brian Joyeux

rue du congrès 3 1000 bruxelles
http://www.brianjoyeux.be/en/

 

どくしゃになってね…


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