本日も悪天候のブリュッセル。そんな今日のニュースはスペイン・カタルーニャの人々がブリュッセルに大挙して押し寄せ、4万5千人規模のデモ行進をしたこと。EUエリアはデモ参加者で埋まり、ウチの付近でもカタルーニャ州旗を振りながら人々が通りを歩いていました。ニュースによれば、市内のホテルはこのカタルーニャ人大移動で満室状態なんだとか。直近の住民対象の世論調査によれば、独立反対派のほうが多数なのに、この動きまだまだ目が離せないようです。

さて、昨日はサンニコラの日としてお休みしてしまったシリーズ「アルザス クリスマス紀行」。〜夜霧のリボーヴィレ〜 の続編から再開していきます。

 

町の目抜き通り グランリュ Grand Rue ですが、目線を上へ向けてもいろんなディスプレイが楽しめます。 

 

 

この木組みが美しい建物の2階(日本でいう2階は、ヨーロッパでは1階になるのですが)の扉窓からクリスマスリースを掛けたりしているほか、鎧戸には雪景色の板戸をはめたりして、通行客を楽しませてくれています。

 

 

こちらのレストランはスノーマンのぬいぐるみ

 

 

遠目に見ると、照明が壁のブルーの色鮮やかさを引き立たさせています。

 

 

こちらは真っ赤に燃えるもの

 

 

中に入っていくと、キリストの降誕をミニチュアの馬小屋や人形で再現したジオラマセット、クレシュ・ド・ノエルが。

 

 

 

建築様式の違う町役場

 

 

その前には、また独特な感性のツリー

 

 

まさにアルザシアンですねぇ。

 

 

広場が出てきて、その先にそびえる 肉屋の塔 La Tour des Bouchers。何故そんな名前の塔になったかというと、その昔、塔のすぐ横に屠殺場と肉屋があったからだそうです。

 

 

そして、実際この塔のアーチをくぐって向こう側に出ると、何軒かして、鮮やかな朱色の木組みの美しい建物。ブレッツェルの飾り付けがされていますが、こちらはパン屋さんではなく、惣菜屋やチーズ屋を兼ねた肉屋さん!(その頃からの創業ではないでしょうが…)

 

 

いろんな商品がウィンドーいっぱいに飾られています。

 

 

各種ソーセージやハム類

 

 

煮込み料理の瓶詰など、肉料理が苦手な僕ですがついつい見入ってしまいます。

 

 

さらに進んでいくと広場が出てきます。

 


その名も place de la Sinne。Sinne などというスペルの単語はフランス語にはないのですが、これは zinnen というドイツ語のアルザス訛りらしいのですが、広場の中央に立つ噴水が(どのようにか解らないのですが)この町の「標準寸法」の目安だったことに由来するそうです。ここも天使が舞い降りた様子のクリスマスデコ。
 

 

でも、リボーヴィレではクリスマスマーケットの開催が限られた土日だけらしく、金曜のこの日は地元の人達が買い物を済ませて店が閉じた後の通りは、観光客が去って閑散としていました。

 

通りの終わりくらいに差し掛かったところで見つけたレストランAu Cerf で夕食。

 

 

Yvesはほぼ即決、アルザス料理のオススメのところにあった Jambonneau au Munster Grillé au four accompagné de choucroute ジャンボノーのマンステール焼き、シュークルート(ザウアークラウト)添えを選択。ジャンボノーとは塩漬けした骨つき豚すね肉の煮込みで、ドイツではアイスバインEisbeinと呼ばれるもの。それをこの地方のマンステールチーズと共にオーブンで焼いたものです。かなりヘビーですが、何故か家で肉料理はしない(肉嫌いの僕が居るからではなく、家では肉を調理しないのは昔からなのだそうで)Yvesは、目を輝かせながら頷いて食べてました。

 

 

ほとんど肉料理しかないメニューの中で、僕が消去法という感じで選んだのは、Choucroute aux 3 poisson 3種(サーモン、パンガシウス、スケトウダラに似たメルルーサ)の魚のシュークルート乗せ。ベイクトポテト添えとなっています。

 

 

ボリューム満点でこれでもか!って隠れてたシュークルート。店によって酸味の度合いなどかなり味が変わって、好き嫌いも別れるところなんですが、ここのはあまり酸っぱくなくて美味しかったですね。

 

 

デザートなど入る余地なく、お互いそれぞれ一品&白ワインで会計を済ませ、来た道を戻って行きます。

 

食事前に覗いた肉屋さんの手前から見た肉屋の塔。

 

 

そして、シロクマを自認するYves垂涎のこちらの飾り付け。

 

 

“mignon!”(フランス語でキュート)“cute!”と連発。笑

 

 

別の角の木組みの建物には

 

 

木彫りの笛吹き少年の像や

 

 

この少年の後ろ手、側面の壁には… 分かります?

 

 

そうです、アルザス菓子の絵のプレートなど、メルヘンチックな世界が広がっているのです。

 

“Ave Maria Gratia Plena”とあるこの出窓の上方、小さな三角屋根(破風)のところにフード付きのガウンを着て立派な髭を蓄えているのは、イエス様?こんなお姿は見たことがなかったような?

 

 

通りの入口まで戻ってきて古地図を発見したのですが、そこには町の名前が Rappoltsweiler  ラーポルツヴァイラーとドイツ名。1644年の風景とあるので、カトリックとプロテスタントの宗教紛争からヨーロッパ全土を巻き込んだ国際戦争に発展してしまった三十年戦争(1618-48)真っ只中ですね。戦後ドイツ(神聖ローマ帝国)からフランス領として割譲された訳ですが、こんなところでも歴史が垣間見れますね。
 

 

Yvesは年内の有給休暇消化のため、年末までの全手の金曜日が終日休み。なので、明日(8日)の昼間はフランス・リールの街へ、夜はマーラー第9番のコンサートと終日出ずっぱりとなるため、ブログはおやすみとなります。

それでは、少し早いですが、良い週末を〜!

 

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