公園に植えられているのを見つけました。ナンテンと言えば、まず、冬に赤くなる実を思い浮かべますが、↓の写真は、実になる前のナンテンの花です。

 

 

 

 

科名と属名:メギ科ナンテン属
学名:Nandina domestica

英名:Heavenly Bamboo、Sacred Bamboo

和名:ナンテン(南天)
分類:常緑広葉樹/低木
樹高:1~3m
開花期:5~7月

 

 

 

 中国原産で、中国やインドに自生します。日本には江戸期以前に伝わったとされ、山口県萩市川上には、国の天然記念物に指定されるナンテンの自生地があります。古くから庭木、盆栽、正月の床飾りなどに多用されています。茨城県以西の本州、四国、九州に分布します。

 

庭木として植えられ、冬に赤くて丸い実をつけます。乾燥させた実は南天実(なんてんじつ)として咳止め伝統医薬とされています。

 

ナンテンという名前は、中国名の「南天燭(食堂の灯りを意味する)」あるいは「南天竹」を略して音読みしたもの。 

日本では漢字の読みが「難転」に通じることから、江戸時代から縁起の良い木とされ、火災除けや魔除けのために、玄関先、トイレ付近、鬼門の方角に植えられるようになりました。  

 

赤飯や魚料理などの重箱にナンテンの葉が添えられるのは、

 

葉に含まれるナンジニンという成分は、熱と水分に触れると防腐作用のあるチアン水素を僅かに発生します。赤飯や魚料理などの重箱にナンテンの葉が添えられることがあります。

ナンテンの葉は吉凶どちらにも用いられますが、祝い事の赤飯であれば葉を表向きに、仏事には葉を裏にして使われます。