平塚駅、または、本厚木駅からのバスで、近くまでアクセスできます。

 

創建年代は不詳。

 

『前鳥神社 御由緒』によると、平安時代に"四之宮"の地名が始まり、それ以前の奈良時代の諸文献に"さきとり"という地名が確認されることから、この"さきとり"の地に住んでいた人々が清浄な場所を選んで奉祀したのが始まりではないかと述べられています。また近年では、伝承に拠るとの断り付ですが、368年(仁徳天皇56年)が創建年とされています。

 

『相模国式内社神社明細帳』によると、852年(仁寿2年)までに朝廷から正六位の神階を賜ったとされています。

927年(延長5年)、『延喜式神名帳』により式内社、名神小社へ列格されています。

『中世諸国一宮制の基礎的研究』によれば、1185年(元暦2年)7月の『相模国前取社・安芸国開田荘注文案』に当地へ地頭が補任され年貢が未納になっているとの記述があり、1176年(安元2年)の八条院 暲子内親王の所領目録に安芸国開田荘があること、1306年(嘉元4年)には室町院領と見えることから、当社地が八条院周辺の人物の所領に編成されていた可能性があります。

『吾妻鏡』には、1192年(建久3年)8月9日の条に源頼朝が北条政子の安産を祈願した神社として「四宮前取大明神」の名があり、この時に神馬が奉納されています。さらに1212年(建暦2年)には将軍家御祈祷所と定められました。

1591年(天正19年)11月、徳川家康から朱印状が下され社領10石が寄進され、徳川家の武運長久祈願所と定められました。

1687年(貞享4年)7月4日、神道家橘三喜が諸国一宮巡詣の道中に別当寺鏡智院に宿泊し、翌朝、参詣しています。

1841年(天保12年)成立の『新編相模国風土記稿』には、四之宮村の鎮守とされていたことが記載されています。


1909年(明治42年)、"四之宮大火"と称される村内の大火事で社務所と宝庫を焼失し、古記録類の多くが焼失しています。

1968年(昭和43年)9月には元皇族を招いて創祀1600年式年大祭が行われ、その際に本殿の右に奨学神社が建立されました。

2018年(平成30年)9月に御鎮座1650年大祭が行われ、奉祝事業として子ども神輿の新造、参道・社殿の敷石工事、一之鳥居の建立などが行われました。

 

御朱印は、境内社の神戸神社、奨学神社のものもいただくことができます。

 

 

御朱印

 

 

2018年(平成30年)4月30日拝受

 

 

前鳥神社(さきとりじんじゃ)

御祭神:莵道稚郎子命(うぢのわきいらつこのみこと) 

    大山咋命(おおやまくいのみこと) 

    日本武尊(やまとたけるのみこと)

御利益:合格、就職、資格取得など

近隣の駅:平塚駅から「本厚木駅南口行」「大神工業団地行」「田村車庫行」バスで、「前鳥神社前」バス停下車徒歩3分
     本厚木駅から「平塚駅行」バスで、「前鳥神社前」バス停下車徒歩3分

授与所受付時間:8時~17時

 

 

公式サイト

前鳥神社 (sakitori.jp)