このお寺のある付近が"六道の辻"とされています。"六道"とは、仏教の教義でいう地獄道(じごく)、餓鬼道(がき)、畜生道(ちくしょう)、修羅(阿修羅)道(しゅら)、人道(人間)、天道の六種の冥界のこと。人は因果応報により、死後はこの六道を輪廻転生すると言われています。 

 

お寺の場所が、平安京の東の墓所であった鳥部野(鳥辺野)に至る道筋にあたり、この地で「野辺の送り」がされていたことから、ここが六道の分岐点で、この世とあの世の境となる辻が、境内あたりであるとされ、中世以来、この地が冥界への入口と信じられてきました。

 

また、閻魔大王の元で裁判の助手をしていたとされる小野篁が、夜毎、冥府に行く際、本堂裏庭の井戸を入口として使っていたとされています。

 

京都では、8月の13日から始まり、16日の五山の送り火に終る盂蘭盆には、各家で先祖の霊を祀る報恩供養が行われますが、その前の8月7日から10日の4日間に精霊を迎えるためにこのお寺に参詣する風習があります。これが"六道まいり"と呼ばれています。

 

堂内の拝観については、通常は、事前予約が必要ですが、年に40日ほどの特別拝観の時期には、予約なしでの拝観ができます。

 

御本尊(薬師如来)の御朱印

 

医王殿の御朱印

2016年(平成28年)2月11日拝受


大椿山 六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ/ろくどうちんこうじ)
宗旨:臨済宗建仁寺派
本尊:薬師如来
所在地:京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595

アクセス:清水道バス停(京都市バス)徒歩5分

      祇園四条駅(京阪)徒歩7分

拝観時間:9:00~16:00

 

 

公式サイト

http://www.rokudou.jp/\\