バレンタインデー Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)/アシュトン・カッチャー,ジェニファー・ガーナー,ジェシカ・アルバ
¥3,480
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バレンタインデーのロサンゼルスを舞台に、男女15人の恋模様を描いた群像劇。


2月14日、花屋の青年は、恋人にプロポーズして"Yes"の返事を貰って舞い上がりますが、どうも、彼女の様子が変。その彼の親友で心臓外科医と恋愛している女性は、彼の出張のためバレンタインを一人ですごすことになります。小遣いを握り締め花屋を訪れた小学生の男の子は、プレゼント用の花束を注文。バレンタインデーが嫌いと公言し、バレンタインデーを嫌うメンバーで、毎年、パーティーを開いている独身女性は思わぬ出会いに胸をときめかします。結婚50年目を迎える夫婦の絆は、意外な事実が発覚したことにより揺れ動き...。


ちょうど、バレンタインの時期に公開され、観に行きたいと思いながらも劇場で観ることができずにいた作品です。かなり季節外れではありますが、DVDのレンタルができるようになったので、観てみました。


バレンタインの一日。その日にかける人々がいれば、その日を疎ましく思う人々もいて、いずれにせよ、心穏やかでいることは難しいもの。さて、そんな一日をどう過ごすのか...。


年齢、職業、人種の違うさまざまな男女15人の一日を描く群像劇で、登場人物の多い分、一人ひとりの描写が薄く感じられる部分もありますが、全体的には、なかなか気の利いた感じの洒落た雰囲気の作品に仕上がっています。その日をきっかけに別れたり、出会ったり、互いの大切さを再認識したり、思わぬところから恋が生まれたり...、予定調和的な展開が多かったのですが、こうした定番の季節物としては、ハラハラドキドキや斬新さより、こうした安心して観ていられる作品の方が相応しいのかもしれません。


その中でも、飛行機の中でであった男女。ビジネスマン風の男性と休暇中の女性将校。この2人の間にロマンス誕生かと思いきや、男性は別の恋人の下へ、そして、女性は最愛の息子の下へ。この2人に関するエピソードの部分は、本作の中で唯一意外性のある部分となっていて、程よいスパイスとなっていて印象的でした。


あまりに豪華な出演陣、特に女優陣が、観る者を飽きさせることなく、作品の世界に誘います。


登場人物もエピソードも多く、散漫な感じは否めませんが、良質のラブコメ群像劇。特別にどうという程のことはありませんが、気軽に楽しめる洒落た作品に仕上がっていて、バレンタインデーを盛り上げてくれる作品になっています。バレンタインのデート向けにはぴったりの作品、といったところでしょうか。



バレンタインデー@ぴあ映画生活