エリザベスタウン

テーマ:

靴のデザイナーとして成功し、世界的な靴のメーカーで働くドリューですが、奇抜なデザインの靴を世に送り出して失敗し、会社に大きな損害を与えてしまいます。クビを宣告され、フィアンセにも去らて失意のどん底で自殺をしようとするドリューに、妹からの電話があり、父の死が知らされます。父の故郷を訪ねることになったドリューは、飛行機に乗って、お節介なフランとアテンダント、クレアと出会います。


父の故郷に帰り、父の一族に迎えられたドリューは、父の葬儀に参加し、父の遺言に従って火葬された父の遺灰を海に撒くことを一族に伝えます。この過程の中で、ドリューの母と父の一族の不仲の背景も明かされます。そして、この間に、クレアに再会し、父の一族との触れ合いや、クレアとの出会いによって、生きる希望を取り戻していきます...。


かなり設定に無理があったりします。そもそも、世界的に大成功するような会社で、一人のデザイナーの失敗で10億ドルも損失を出すようなシステムになっているものでしょうか?どんな製品を出すときでも、普通は、十分にマーケティングリサーチをするし、自信を持って商品を送り出す場合でも、失敗した時に10億ドルも損失を出すような売り出し方をするはずはないような...。


それに、クレアのお節介ぶり。何故、クレアは、それ程までにドリューに関わる気になったのか、その理由はよくわかりませんでした。


この作品の世界が、俄然、魅力的になってくるのは、ドリューの母が、父の故郷へやってきて、父の一族の前でスピーチをする場面から。たった一人の数分間のスピーチとダンスで、作品全体の雰囲気を引き締め、すんなり観ている者の気持ちに入ってくる物語に変えていました。


父との結婚を父の一族に強硬に反対された母が、父の葬儀の席で、一族の前で、スピーチをする。そのことで、母と父の一族の離れていた気持ちが一つになります。


ドリューも、父の遺骨を助手席に置いてのドライブで、父との想い出を振り返りながら、徐々に自分の失敗を受け入れ、自分の人生との折り合いを付けていきます。


この母と父の一族、ドリューと彼の人生、ドリューの従兄弟とその息子サムソン...、いくつかのパターンで「関係の修復」が描かれていて、ほんわかとした優しい雰囲気をこの作品の中に生み出していました。


ただ、全体的には、一つ一つのエピソードの積み重ねがブツブツ切れている感じもして、まとまりがなく、薄っぺらな印象になってしまっていて残念でした。


音楽は、良かったです。カーステレをから流れる音楽を聴いていると、旅に出たくなります。


公式HP

http://www.e-town-movie.jp/



エリザベスタウン@映画生活