秋の叙勲をめぐる議論――無能前任者のしりぬぐいに追われる高市内閣 イチャモンをつけるものが続出  | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
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  秋の叙勲をめぐる議論――高市内閣がしりぬぐいに追われる前任者の存在

 

 みなさま、お元気ですか。季節は深まり、今年も恒例の秋の叙勲が発令されました。

 この叙勲の発令日は毎年11月3日と決まっていますが、この日に受章者が突如決定されているわけではありません。叙勲の決定プロセスは、候補者の推薦から実際の授与に至るまで、大変時間をかけて慎重に進められます。まず、各府省大臣や関係団体などから功労のあった方が内閣府賞勲局へ推薦されます。推薦された候補者の功績内容は内閣府賞勲局で厳しく審査され、受章者の原案がまとめられますが、この審査には半年から1年程度の期間を要するのが一般的です。そして、審査を経て作成された名簿の原案が閣議に諮られ、ここで受章者が正式に決定されます。この長い手続きを経て、天皇陛下の御裁可のもと、ようやく11月3日付で正式に発令されるという流れです。今日明日で簡単に決められることではないのです。

 ご承知の通り、高市早苗氏が第104代内閣総理大臣に指名され、高市内閣が正式に発足したのは令和7年10月21日のことでした。直前の石破内閣が総辞職したのも同日です。高市首相の所信表明演説が始まったのは10月24日。現在、国会での本格的な審議が始まったばかりであり、まだ高市内閣として国会で何かを決定したという段階ではありません。加えて、高市首相は内閣発足直後から、連日のように怒涛の外交日程をこなし、多くのエネルギーを外交に注ぎ、日本を留守にしている期間もありました。

 新内閣が成立して間もない時期に秋の叙勲が発令されたという事実は、叙勲決定までの長いプロセスを考えれば、叙勲の最終的な決定が高市氏とは無関係の、石破内閣によるものであったことを示しています。受章が決定された方々は、勲章の伝達や、配偶者同伴での天皇陛下への拝謁、お祝いの会などの準備が必要ですから、内々の決定は発令日のかなり前に行われているのが自然です。

 叙勲は、政治家(公職者)や高級官僚の受章者が多い傾向にあるため、「自分たちへのご褒美」や「格付け」という側面があるように思われます。しかし、叙勲制度の目的が「国または公共に対し功労のある者」を顕彰することにある以上、公務員が多くなるのは、制度の構造上、避けられない部分があることも事実です。民間人を排除しているわけではありませんが、「公職」が主な評価軸となるため、その傾向が強まるのです。

 さて、11月6日の参院本会議で行われた、高市首相の所信表明演説に対する代表質問で、れいわ新選組の山本太郎代表(50)は、竹中平蔵氏への旭日大綬章授与をめぐり、高市首相と竹中氏の関係に言及し批判を展開しました。これに対し、高市首相は「竹中氏が私の師匠とおっしゃいましたが、師匠だったことはございません」と否定しました。そして、決定の責任に関しても、「この秋の叙勲でございますが、石破内閣で閣議決定されたものでございますので、私は竹中平蔵氏の功績書を持っているわけではございません」と述べ、前内閣による決定であることを明示しました。

 高市氏は、あの無能ぶりを発揮した石破内閣において、重要ポストから外されるなど「干されていた」立場にあり、前内閣を継ぐ小泉進次郎氏と自民党総裁の椅子を争った経緯もあります。そのため、前内閣の決定の責任や、昔の小泉内閣の責任を押し付けられても、返答に困るのは無理もありません。私も竹中氏の叙勲には首をかしげざるを得ませんが、とにかくメディアや政治家、評論家はこぞって、発足したばかりの高市内閣に対し、前任者の決定による責任を押し付け、あらゆる問題を即時に解決するように求めているやりかたには、無理があるとしか思えてなりません。今は、無能の前任者が残した課題や大きな穴をどう埋めるか、彼女が「しりぬぐい」をして回っている最中であると見るべきではないでしょうか。

 私は特定の政党を支持するものではありません。しかし高市氏に対する嫉妬で、イチャモンをつける人が多すぎます。また外国勢力のスパイ要員が多すぎます。今は、高市首相が枝葉末節の「揚げ足取り」から解放され、日本の未来のためにしっかりと政権運営を進めていけるよう、期待をもって大局的に見守るべき時期なのではないかと考えています。

 

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「イチャモンつけたいだけ」山本太郎氏 参院で「秋の叙勲」めぐり高市首相を追及も…あっさり“論破”されSNS呆れ声 11/7(金) 19:35配信 女性自身

 

11月6日の参院本会議で行われた、高市早苗首相(64)の所信表明演説に対する各党の代表質問。

質問に立ったれいわ新選組の山本太郎代表(50)は、高市氏が防衛費増額の前倒しを決めたことや、消費税減税に慎重姿勢であることを引き合いに出し、こう迫った。

「アメリカの尻馬に乗った大軍拡に防衛増税、トランプへの売国関税合意、裏金、統一教会議員の要職起用。すべて国民の理解が得られてないのに強行するのは、なぁぜなぁぜ?」

「消費税減税と一律現金給付の方が早期に実施でき、確実に経済成長しますよ?“レジが~エンジニアが~”とか意味不明な言い訳やめてもらって、さっさと減税と給付金で国民救ってもらっていいですか? 総理やりますか? やりませんか?」

代表質問に与えられた10分間で、矢継ぎ早に展開された“山本節”だが、そのなかでSNSで大きな注目を集めている場面がある。

それは、経済学者の竹中平蔵氏(74)が秋の叙勲で旭日大綬章を受賞したことについて、山本氏が以下の質問を投げかけた場面だった。

「今回、総理の師匠とも言える竹中平蔵さんに、旭日大綬章を授与。内閣府はその理由を、大臣として政府の重要な政策に参画したと説明。(中略)総理が思う竹中さんの功績は?」

竹中氏といえば、小泉政権下で規制緩和を推進し、郵政民営化の立役者として知られる。山本氏は、竹中氏が非正規労働者の増加や賃金格差を生み出し、郵便サービスの質を招いたなどと批判。

さらに、’05年の郵政選挙で高市氏は竹中氏の応援を受けて当選したとし、「高市さんの政治キャリアで小泉・竹中イズムは確かに生きている」と指摘したのだが、この後の答弁で、高市氏はこう明かした。

「竹中平蔵氏の功績についてお尋ねがございました。私の師匠とおっしゃいましたが、師匠だったことはございません」

この切り返しに、場内では笑いが起きる中、高市氏は以下のように続けた。

「ちなみに、この秋の叙勲でございますが、石破内閣で閣議決定されたものでございますので、私は竹中平蔵氏の功績書を持っているわけではございません」

いっぽうで、「竹中氏は小泉内閣の経済財政政策担当大臣として、我が国の経済再生に貢献され、金融担当も兼務して金融の安定強化に尽力されたと承知しています。総務大臣も歴任され、5年以上の長きにわたって閣僚として貢献されたと認識しています」とも評価。

Xでは、山本氏が、“師匠”をめぐる発言を高市氏から否定され、叙勲には一切関わっていないことを淡々と明かされる場面をめぐって、こんな声が上がっている。

《竹中平蔵の叙勲に高市総理は関わってないんだけど。山本太郎はそんなことも知らずに質問してんの何とも思わないの?》

《調べもしないで思った事をペラペラ自慢げに話す党首って程度が知れてる》

《笑笑笑ほんま下調べどないなってんねん》

《つまりイチャモンつけたいだけなんですね》

 

フリーレンの困った顔

 

皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。