期待を裏切らない石丸真理教 屁理屈の世界 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  期待を裏切らない石丸真理教 屁理屈の世界

 

 

 みなさま、お元気ですか。

 先の都議会議員選挙の話題ですが、石丸伸二氏の新党は、42人もの候補者を立てて、全滅しました。石丸氏は自分の過ちや責任は、一切認めていないようです。これは勝利だと言っているようです。まさに期待を裏切らない屁理屈の世界ですね。

 これが勝利だという意味がよくわかりません。話を聞いていると、いつも正しいのは自分であり、周囲が間違っているという批判ばかりです。兵庫の斎藤知事に考え方がよく似ていますね。

 42人候補者を出して、全員落選したとすると、これは大学入試なら、42の大学を受けて、一つも合格しなかったということなので、それが目標だったのでしょうか。どう見ても、はっきり言えば敗北と見えます。その事実すら認めない態度には、どうしても首をひねります。ゼロ勝42敗。これは決定的ですね。理屈をこねても無駄でしょう。

 ニュース記事では、コメントにまっとうな意見が多く、ニュースを読むよりコメントを読むほうが参考になります。石丸陣営は、あるいは「都民はあほなので、種まき、洗脳、育成、収穫という方法で、簡単に騙せる」と思っていたのでしょうか。すくなくとも都民にはまだ知性と良識があったことがはっきりして、胸をなでおろしました。

 コメントをいくつか引用します。

 

コメント1

明らかなる戦略ミスである事は誰から視ても一目瞭然であるかと思います。然し乍ら、石丸伸二氏自身は戦略ミスであると指摘されても認識しないと思います。都知事選での石丸旋風が追い風になった事は、選挙戦略に長けた有能な選挙参謀のお陰があったのではないかと思いますが、都議選ではそのような参謀が存在されなかったのではないかと思います。

 

コメント2

石丸レストランは、42人の名コックを、集めて、東京で1日限定のレストランを開いたが、他の料理店は名物のトンカツや、デミグラスソースを謳い文句にして、味に自信のない店は期間限定の割引やクーポンも駆使して、お客様目線での営業を試みたのに、石丸レストランは、客の意識を上げて、本当にうまい料理とはこんなものだ!だからそれを味わえ!と全くの上から目線での商売をやってしまった。そりゃ、一般の国民はそんな店には行きたくないし、心の底では石丸レストラン、早く店じまいしてほしいとまで、おもうのでは?

 

コメント3

石丸氏は他と違うことをやって、自分が目立てば良いと思っているのでしょう。党は先のことは見てないかもしれませんが、自分の事だけは一生懸命考えていると思います。42人の立候補者を集め、話題になれば、自分の金を一切使わず注目を浴びることが出来ると思っている。彼は自分のために動いているから成功であり、その度合いは少しは違うだけと考えているのでしょう。

政治を任せることが出来ない人物であることは間違いないと思います。

 

コメント4

政党として政策がない、所属する候補者がそれぞれの信念でそれぞれが選挙民に政策を訴える、という方法で当選を目指す。実に分かりにくい政党です。このやり方では政党としての統一感が無く、無所属での立候補と変わりが無く、場合によってはそれぞれの主張が政党内で矛盾を抱えることになる。またうがった見方をすれば、候補者達はただ単に議員になりたいがため以前ブームになった石丸氏の名前を利用できるという思いだったのではないのかと思ってしまう。

 

コメント5

石丸氏は都議会執行部への監視機能を高めることが重要で、その為には優秀な人材を集めて立候補させる、とした。しかしながら議員の主たる役割が行政に対する監視だけで十分ならば、公認会計士や中小企業診断士、税理士、不動産鑑定士、外資系コンサルや監査法人、シンクタンク、上場企業検査部での実務経験者などなど、ある程度その目的にフィットした専門スキルが予め担保されている人材だけを集めることがはるかに合理的だったはず。しかしながら「年収の高いハイスペック人材をたくさん集められた」、と選挙前に笑顔で語っていた石丸氏の姿に、彼よりも年長のビジネスマンたちは何とも形容しがたい「おままごとっぽさ」そして「実効性の乏しさ」を嗅ぎ取ったことだろう。「年収の高い人たちに囲まれている自分」という光景は、彼の承認要求を大いに充足させたのかもしれないが、そうした着想そのものに、いかにもペラペラな表層が漂っているような気がする。

 

 以上、コメントからの引用です。

 みなさん鋭い指摘をくわえていますね。

 これを読んで目が覚めないようでは、石丸新党は瓦解するでしょう。党の名前ですが、独善党はどうでしょうか。不合格党もいいと思います。

 石丸氏は参院選に出馬しないと断言していますが、N党「立ち話デマオ」と同じで、すぐにいうことを変えるでしょう。出馬するでしょう。そうしないと逮捕されるからです。もともと都議会議員選挙は、自分の参院出馬の足場作りだったと考えられます。

 今回の選挙は明らかな選挙ミスとしてもそれは合法でしょう。しかし、前回の都知事選は明らかな公選法違反だと考えられるわけですので、その点を忘れるわけにはいきません。いまだに何の説明もないままですが、あるいは逮捕されるのでしょうか。それとも、みんなどうせすぐ忘れるだろうと思っているのでしょうか。このごまかし上手は、一般論でいえば詐欺師らしい態度だといっても過言ではないように思われます。どんどん斎藤氏や立ち話デマオに似てきているような気がしますね。

 

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「明らかな戦略ミス」「古い」紀藤正樹弁護士、石丸新党の都議選議席ゼロに指摘

6/24(火) 9:46配信 日刊スポーツ

 

 弁護士の紀藤正樹氏が23日までにX(旧ツイッター)を更新。地域政党「再生の道」を結成して東京都議選(定数127、22日投開票)に初めて挑戦した、石丸伸二代表の戦い方の誤りを指摘した。

 「石丸氏の”再生の道”の都議選は全員落選。結果を出さないのに他党の政策は批判するという戦略は、かつての”反対ばかりする野党”と同じで、古さが目立った。明らかなな戦略ミス。なのに結果責任も口に出さない。そこも古い政治家と変わらない」とつぶやいた。

 「再生の道」は都議選に42人の候補者を出したが、いずれも落選。石丸代表は22日の会見で「立候補した42人の千差万別。円滑に意思疎通ができた」と選挙戦を振り返った。立候補者を公募して1128人を相手に3回の試験を行い、最終面接をYouTubeで公開した上で42人に絞り込み、政策については各自に委ねていた。

 

 

 

皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。