スイレン ――日置俊次歌集『記憶の固執』より―― | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  スイレン ――日置俊次歌集『記憶の固執』より――

 

 2年前の記事から引用します。

 時間がたつのは早いものですね。

 私の歌集から、歌を引いています。

 

 

   睡蓮

 

               (日置俊次歌集『記憶の固執』)

 

 

 濡れてたつわれのかなたに風を責めわらひさざめく皎(しろ)き噴水

 

 わが降らす雨とも知らず睡蓮のしたたる巻き葉くれなゐに輝(て)る

 

 縫ひ目なく氾(ひろ)がる闇をしたたらせぴちやぴちやとわが小さき靴鳴る

 

 

 私はいつも水を題材にします。

 私の水を詠むたくさんの歌も、アニメーション的だと言えばそうだと思います。そんな動きを取り入れています。

 水を巻き込んで歌を詠むと、おのずと大きな動きが歌の中に生まれていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天天快樂、萬事如意

  みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。