あらすじ

パリの北西部にあるレジャー・アイランドでのひと夏。バカンス客で溢れるそのレジャー施設には派手なアトラクションはひとつもなく、自然と密着した水と緑の土地が広がる。美しい陽光が降り注ぐ中、施設に忍び込もうとする少年たちや、美しい女性たちを口説く青年たち、昔を懐かしむ老人、施設を運営し、管理と警備を行う従業員たち…、広大な敷地の至る所で様々な冒険と誘惑が繰り広げられ、フランスらしい男と女の愛の語らいが交わされながら、夏の思い出が作られていく。それは、フランスの縮図にして、世界の縮図でもある。

  感想

JAIHO配信作品。

「みんなのヴァカンス」「やさしい人」などのギヨーム・ブラック監督による2018年の作品。

7月1日より常時配信になりやっと観ることが出来ました。

 

自然と密着したレジャー施設に集う人たちの姿を追うドキュメンタリー&フィクション作品。

大変面白かったです。

レジャー施設の内側と外側の境界線として、守るべきルールがあり、様々な立場の違う人たちの生き方が反映される。

不法侵入しようとする子供たちやナンパする光景など、どこまでがドキュメントでどこからが演出なのか、カメラの存在も不自然さが全くなく、スナップ的に見えることが素晴らしいです。

 

一方で、管理や警備、運営する人たちの目線もあり、影ながらの努力がありつつ、夏のヴァカンスを楽しむフランスの光景があり、巧みな編集のおかげですべての要素が映画的なつながりに見え、一切飽きること無く最後まで楽しめる作品でした。

 

JAIHO配信ページ