『「あきらめて」とは、どういう意味だ!子供に死を覚悟しろということか!』
とでも言いたいのでしょうか。
私は、この人権擁護委員の返事は、いたってまともだと思います。
言葉遣いにもう少し工夫は必要だったと思いますが、何もおかしなことは
書かれていないと思います。
そもそも、子供の不安を軽減するのは親の役目です。
子供がもの凄く不安を抱えているのなら、「大丈夫だよ」と子供に安心を与えないと
いけません。
子供と一緒に親もパニックになっていたら、子供の不安は募るばかりです。
それは、子供にとって大きなストレスとなります。
学校再開、まずは「ストレス軽減」を 教員のメンタルも注意(6月1日 産経BIZ)
子供は学校で友達と一緒に、皆で勉強したり遊んだりするのが大切です。
今流行のリモートワーク的な「直接、会わなくてもよい」というのは、大人の世界では
便利で有効なこともあるでしょうが、子供が、直接会話したり友達と触れたりするのは、
人間を形成するのにとても大事なことなのです。
この度のコロナは、そういう人との関わりあいを遮断するような処置が取られました。
これにより、今後いろんな弊害が出てくると思われます。
因みに、社会の遮断をしないで武漢ウィルスを押さえ込もうとした国もあります。
オンライン授業というのは、一つの方法ではありますが、
その環境を準備出来ない家庭もあるでしょう。
それに、一方通行ぽくなるので、子供が理解出来ているのかどうか、
表情をみたり、仕草を感じる取ることが困難になるでしょう。
前に自衛隊の方に聞いたことがありますが、マイクを通すのと、肉声で「気をつけ!」
というのでは、聞いた隊員の反応に差があるそうです。
勿論、肉声で言った方が、反応が早いという結果が出ているそうです。
学校の授業でも、これは当てはまると私は思っています。
高校生や大学生くらいになると、自分の目的意識というのを理解出来るようになるので、
オンライン授業とか講義は有効であると思われますが、小学生でそれを行うのはどうなのか
と思います。 出来る子と出来ない子の格差がさらに広がるのではないでしょうか。
また、オンライン授業になると、友達にわからない所を聞いたり、また、教えてあげたりするのが、困難になるでしょう。
子供のコミュニケーションが阻害され、さらに引きこもりが増えてしまう気がします。
「今はあきらめて・・・」
という表現に批判が集中したようですが、これは「死ね」と言っているのではなく
「覚悟を決めて」という意味です。
なぜなら、コロナウィルスは撲滅できないからです。
政府が学校再開を認めたのだから、それはある程度、大丈夫ということです。
もし、子供達が罹患してバタバタ倒れるような状態であれば、学校再開はされなかったでしょう。親が、そのことを子供に説明すればよいのです。
インフルエンザであるなら、学級閉鎖はあっても、学校そのものを閉鎖するというのは
中々ないでしょう。
インフルエンザでは、子供が死亡しているケースもありますが、今回のコロナでは、子供が
罹患しても死亡していません。
子供に手洗いうがいを徹底させる教育を行えば、かなりの確率で予防することが出来るのです。先生達はいろいろすることが増えて、負担増になるでしょうが、そういう所に
リモートワークを導入して対処してほしいと思います。
そして、また先生方の苦労を、親たちは十分に理解する必要があるでしょう。
人権擁護委員が学校に行くのを損得で語るのは、品性にかけると思いますが、
こんな時だからこそ、頑張って学校に行くことで子供達は、よい経験をすることが出来るでしょう。子供は大人の苦労を目の当たりにするのです。
それが、将来、大人になったときの指針になるかもしれません。
我々は、好き嫌いに関係なく今後もコロナウィルスと共存していくしかありません。
仕方のないことなのです。
当たり前のことですが、生きて行く上でリスクは、絶対にあります。
そのリスクがゼロになることなどありません。
大人は子供に、世の中は危険であることを教え、普段から気をつけることを身につけさせる
のが重要です。私は、それが教育だと思います。
今回のウィルスでいえば、正確な情報を取り、それで判断すれば、このウィルスの対処方や
危険度が理解出来ると思います、マスコミの危険を煽る報道に左右されず、
自分で判断し、それを子供に説明すればよいでしょう。
人口100万人辺りの死亡率や罹患者は、他国と比較すると日本は誤差程度の推移です。
これを、どの程度、怖れるのかということです。
(厚生労働省発表 7月19日時点の 国別人口100万人あたりの感染者数と死亡数)
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