誰も傷付かない SNS「DYSTOPIA」のサービスが既に開始したそうです。

AIが文字検閲を行い、問題のある文章は自動で置き換えがされる前節設計付きSNS。

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全てを肯定する「現実逃避 SNS」を目指すと。

タイトルがユートピアじゃなくてディストピアなのは皮肉が効いていますね。

試みとしては非常に面白いと思います。

「4ね!SHINE!氏ぬのだ!」

 ↓ ↓ ↓

「4は幸せよ〜♫光に溢れた世の中ですよね!氏は沼のように深みにハマる人だ!」

とでもなったら、最早文章が歪曲し過ぎていて本来の意味が全く伝わりません。上記はもちろん適当です。本来の意味から外れ過ぎたら元も子もないですが、それこそ誰も傷付かない・不快にさせない世界なのだと思います。


ただまだまだAIの介入について未知数な部分もあるので、一体どういう方向に転がるのか興味があってですね。

先日亡くなったNBA選手に関してAIに文章を書かせ、ろくに検閲せずにネット載せたのではと指摘された記事を見付けました。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/brandon-hunter-obituary_jp_65065d12e4b0c8ce433b8e0b

亡くなった選手に「使い物にならなくなった」などと人間が書いたとは思えない表現を用いたようです。AIなのでしょう。

これ読む限り、誰も傷付かない処ろか人間では表現出来ないようなエグい変換が行われる気がしてなりませんね。

あと、画像の文章変換は流石に無いですよね?

画像の文字に関しては技術的にまだ先の話です、きっと。なので色々と暴言の抜け道を探す人が現れそうな気がします。

私は特に触る予定はありませんが、使わずともリリース後が気になるSNSの一つです。


にしても、やはりこれからのAIネイティブは全部が全部こんな風になっていくんでしょうかね?

自分の言葉を持たず、AIが生成した言葉を自分のものだと本気で思い込んでしまう世界がもうすぐそこまでやってきています。

まあこれで人類皆が満足した生き方が出来るのなら平和の一つの形なんですけど、そんな綺麗にはいかないわけですよ。

狭いコミュニティになればなるほど人間は本音や本来の自分を表に出すのに、枠が広がれば広がるほど気を使う対象が増えていき無難な事しか言えなくなっていきます。

狭い(本音)←        →(無難)広い
友人・家族→学校・会社→公共の場→ネット

自分の正直な言葉の羅列がAI変換されて全部ピースフルになり続けたら、むしろ発狂する人も出てくると思うんですよね。

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果たして人間は自分の悪意を隠して生きてくことなんて可能なのでしょうか?

テレビや漫画の規制が激しく、これ即ち国家的情報規制みたいなものじゃないですか。復讐劇や汚い言葉が無くなったら、逆に世の中のエンタメはつまらなくなりますよ。

要はバランスが重要なわけですが、物によっては「不快な思いをしたら自己責任です」的な注意コンテンツはあっても良いと思うんですけど。


大分主題から滅茶苦茶逸れてしまいましたが、憎悪とは真逆の「平和と愛に溢れるSNS」がどうなっていくのか楽しみではあります。

果たして流行るのか...?