我が心の師が今年4月3日に亡くなりました。
田村正和。享年77歳…。
人生100年時代に77歳で亡くなるのは些か早い気がしてなりません。
以前取り上げた記事の話ですが、私の「好きな三大俳優」の1人でして、そのルックス、声、佇まい、雰囲気などにたまらなく惹かれていました。
2020年からコロナ禍が始まり、本日まで在宅ワークのお供として「古畑任三郎」が何度流れたか定かではありません。きちんと画面を観ていないにも関わらず、とりあえず部屋の環境音として延々と流れ続けている状態です。
古畑任三郎は私の人生の教科書でした。
物語の内容だけでなくその一言一言も覚えている程に心酔していて、見る度に心打たれ震えていました。これは2021年である近年でも同様に、相手側の役者さん共々の演技力を含め天井知らずの高揚感を味わえます。
彼の魅力は見た目のカッコよさもさることながら、あの特徴的な声も良いです。多少もっさり感があるものの、一度聞いたら忘れない個性。初めて聞いた時あまり良い印象はありませんでしたが、いつの間にか私は虜にされていました。
ちなみにこれだけ田村正和のファンだと言っておきながら、実は古畑任三郎しか見たことはありません。あとはせいぜい「総理と呼ばないで」位。
コロナ禍が始まり、眠狂四郎に手を出してみようと近隣のレンタルショップを巡ってみましたが、市川雷蔵版はあっても田村正和版を置いている店はありませんでした。DVDセットは3万円近く、とても貧困者である私には無理。
しかし一作品しか見たことはないとはいえ、その影響は計り知れず古畑任三郎の生き様やセリフから私の考えが幾つも構成されたことは間違いありません。
影響を受けすぎて推理小説を結末から読むなんて愚行をしていた時期もありました。
あの当時名探偵コナンや金田一一の事件簿といった推理ものの番組が流行していた時期で、古畑任三郎は犯人が冒頭で殺人事件を起こすところからストーリーが始まります。つまり犯人が最初から視聴者に分かってしまっているため、「誰が犯人なんだろう」的な緊張感を味わうことは出来ません。
それ故に敬遠していた友人がある時再放送を見て「結構面白いじゃん」とメールしてきた時は嬉しくてたまりませんでしたねぇ。
最近では新しいキャストで復活する話が上がったこともありましたが、私としてはやってほしくないのが本音。やるなら新ドラえもん同様にフラットな目で観るつもりではありますが、「僕しか演じたことが無い」という田村正和さんの言葉を尊重して出来たらヤメテ。
2000年以降には1年に1作ドラマに出るか出ないかの活動状況でしたが、私はどれも欠かさず見ていました。
遺作となってしまった眠狂四郎 The Finalは2018年放映。恐らく20~30回くらい観ています。田村正和さんが35歳の役を演じ、同年齢の津川雅彦さんの孫を演じるトンデモ配役で話題となった一作です。
ハードディスク内臓テレビに録画してあり、「いつになったら消すの?」と家族から攻められている状況です。Blu-rayが発売…されることは無いと思いますが、もし発売されたら消去するつもりでいました。
もう永久保存決定です!
誰になんと言われようと消しません。家が火事になったらテレビを担いで逃げます。
ありがとうございました…。
偉人語り、11回目にして初めて音楽(メタル)関係ではない方を取り上げることに。それ位影響を受けました。安らかにお眠り下さい。
以下過去記事
■第十一回:Edward Van Halen 追悼
■第十回:Andre Matos 追悼
■第九回:Chester Bennington 追悼
■第八回:hide 15回忌
■第七回:Ronnie James Dio 追悼
■第六回:ももいろクローバーZ
■第五回:Dead by April
■第四回:河村隆一
■第三回:X JAPAN
■第二回:アニメタル USA
■第一回:Dir en grey