米国BIKE FIT SYSTEMS社では脚の左右の脚長差によるペダリングのアンバランスを解消するため、レッグレングスシムを販売しています。
北米の研究では脚の左右の長さが5mm以上ある方はこのシムを入れることを考慮すべきとの見解があります。仰向けに寝た状態でくるぶしの左右位置(赤点)をチェックするのが良いでしょう。パートナーにチェックしてもらうと良いかもしれません。骨盤の歪みによる脚長差については、バイクフィッターや医療関係者の判断を仰ぐとよいでしょう。
また下の画像のように足のサイズがハーフサイズ以上違う方もこのシムを使用すべきでしょう。
BIKE FIT SYSTEMSの製品であるレッグレングスシム(延長ネジ付)は厚さ3mmで他のブランドよりも形が大きく設計されています。
これには大きな理由があるのです。
下の画像をご覧下さい。BIKE FIT SYSTEMS社のレッグレングスシムを使用すると、ペダルキャッチの際、ペダル先端部がプレートに当たり、スムーズにクリートをキャッチし易く工夫されます。
それに対して他ブランドのシム(下画像)では、ペダル先端部がクリートの爪部分と同じ大きさで設計されているために、引っかかり易く、ペダルがキャッチし辛くなりストレスになります。
細かい事ですが、BIKE FIT SYSTEMS社のレッグレングスシムにはこんな工夫もあるんですね!
また余談になりますが、脚長差を補正する方法として、左右のクリートを前後にずらして取り付ける方法論もあります。
しかしながら、この解決方法にはいくつかの問題点もあります。
1.どのように、大腿骨の長さのみが違うかどうかを確証できるのか?本当にそうなのか??
2.クリート前後位置からくるペダリングのアンバランスを解消できるか?例)アンクリングの左右アンバランスの発生
※多くのケースでは適正位置よりクリートを前にずらすと、踏み込み時のアンクリングが大きく発生しパワーロスに繋がります。
3.足が前後することにより、サドル中央に着座することが難しくなる。
上記3つの複合的な問題の発生
このような問題を最小限にするためにもシンプルにレッグレングスシムを取り付けるのは良い解決方法だといえます。
バイクフィットはその方のケースによってまちまちです。
あなたに合った解決方法を見つけてください。
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サンメリットBIKE FITスタジオ
BIKE FIT SYSTEMS 公認バイクフィッター&インストラクター
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伏見 真希門(ふしみ まきと)