ご縁は意外と足元にころがっています。

 

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パニック障害があったり、視線恐怖があったりして、外出がままならない人にとって、

在宅の仕事があったらいいですよね。

コロナ禍にあって、在宅の受容と供給も加速したようです。

とはいえ、皆が言う「テレワーク」というのは

会社の仕事を家でできるようにPCの設定をしているわけで、

在宅の職種や求人が増えたということでもありません。

 

 

ゼロの状態から在宅の仕事を探すにはどうしたらいいのでしょうか。

 

 

もちろん求人広告を見て応募するのが王道ですが、

それだって初めの一歩というのはなかなか踏み出せないものです。

 

 

ひきこもっていた人が、ひょんなことから仕事を見つけた例を、

ご紹介しましょう。

 

 

A子さんはパニック障害があるために電車に乗れず、

親に仕送りをしてもらいながら生活の向上を目指していました。

まずは一番近くのコンビニに行けるように練習しました。

次はもう少し離れたスーパーへと、

だんだん歩いて行ける距離を伸ばしていきました。

 

 

彼女の趣味はカフェと雑貨屋めぐり。

パニック障害を発症する前は、

仕事から家に帰るまでにカフェで一息入れることで

気持ちをリセットするひとときが好きでした。

 

 

ですから、散歩する距離を伸ばしながら、

「苦しくなったらこのカフェに入ってみよう」

という計画を立てるのも楽しみになりました。

「いざとなったらこのトイレに駆け込もう」

「あ、このベンチも使えるな」

こんな風に街を観察して、外出の抵抗を少なくしていました。

 

 

そんなある日、

近所の小さな工場に貼り紙を見つけました。

 

 

「内職してくれる人募集」

 

 

しかも雑貨屋さんで、サンダルにお花をつけるホビーっぽいお仕事でした。

彼女はすぐに工場に飛び込みその仕事をもらいました。

 

箱に入った商品は自転車で運べるし、

ご近所さんだと思うと気軽に付き合うことができました。

彼女は通勤できるようになるまでその内職を続けました。

理想的なお話ですね。

 

 

「運がよかっただけじゃない?」

こう思う人もいるかもしれませんが、

実はそうでもないと思います。

A子さんが仕事も何もないひきこもりの状態から、

まずはできることから始めようと散歩に出かけたこと。

これはとても大きな一歩だし、簡単に始められることではありません。

そして、根気よく行動範囲を広げ、

街を観察することで自分の関心を広げたこと。

 

 

これがなによりの勝因だと思います。

 

 

自分の関心の幅が広がり、想像力が働いた。

想像すると楽しみや夢が生まれ、

具体的な予想が立てられるようになった。

だから貼り紙にも気づくことができたのだと思います。

 

 

自分の関心の幅を広げて、想像力を働かせれば、

運はやってきます。

 

 

運は以外と道端に転がっているものですよ。

それを感じる感性を大切に!

 

 

 

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