アントロキノノールを試してみて効果はあったのか、エビデンスはどうなのか調べました。
アントロキノノールは癌の抑制を期待して試してみる人が多いと思います。
効果についてのエビデンスを検証してみたいと思います。
アントロキノノールはエビデンスに基づいた効果がありそう!
調べた結果、アントロキノノールの効果といわれているものはエビデンスがあり、実際に効果を感じている人がたくさんいることがわかりました。
アントロキノノールを試してみた人の口コミは↓の記事で紹介しています。
国際的な学術誌でアントロキノノールに関する研究成果が発表されています。
様々な癌に対しても効果があるのか、アントロキノノールを開発したGolden Biotech社でも研究が続けられています。
ですが、どうしても効かないという人もいるのは事実なようです。
人はそれぞれ個人差があるので、すべての人に効果のあるというのは難しいですよね。
期待される効果についてエビデンスを調べてみましたが、研究としては信頼できるものかなと思いました。
アントロキノノールに関して、権威ある学術誌で論文が発表されています。
↓の記事で詳しく紹介しています。
以下、アントロキノノールの効果に対するエビデンスを紹介していきます。
アントロキノノールの効果・効能
アントロキノノールは、
- 膵臓がん
- 肝臓がん
- 急性骨髄性白血病
に効果があるといわれています。
アントロキノノールは、人を対象として臨床試験が行われています。
臨床試験では、
- 肺腺がん
- 肺大細胞がん
- 乳がん
- すい臓がん
などのがんの抑制効果があることが発表されています。
- 乳がん
- 前立腺がん
の骨転移においては、アントロキノノールには溶骨減少の抑制・疼痛の緩和といった作用も認められています。
動物実験の段階ですが、乳腺がんの抑制効果があることも観察できています。
参考:前山和弘監修「がん細胞を徐々に消していくために患者ができること」
その他にも以下の効果があるともされています。
- 腎臓の機能の大幅な改善機能
- 新型コロナウイルス感染後の重症化の予防
- LDL(悪玉)コレステロール値を下げる機能
- 一時的な活気活力感の低下を軽減させる機能
アントロキノノールを開発しているGOLDEN BIOTECH(國鼎生物科技股份有限公司)によると、以下の効果があるといえるようです。
【アントロキノノールの動物実験結果】
・C型肝炎ウイルス(HCV)のRNAを減少させる抗ウイルス効果がある
・抗酸化指標(Nrf2)を2倍に増やし、炎症マーカー(NF-κB)を36%下げる機能がある
・肺の線維化因子(TGF-β1)も抑制する機能がある
上記の効果から、抗癌作用・悪玉コレステロール値を低下させるなどの効果について検証してみます。
アントロキノノールを試してみたいけど、口コミを見ると効かないという声もあります。
効果は個人差が大きそうなので、効かないという人もいるのは仕方ないかもしれませんね。
それぞれの効果について、エビデンスを確認してみます。
アントロキノノールについては、以下の記事も参考にして下さいね。
膵臓癌へのアントロキノノールの効果
アントロキノノールは膵臓がん細胞の増殖を抑制する、抗癌作用の効果があるとされています。
エビデンスとして、アメリカで発表された研究結果を参考にしてください。
天然ユビキノン誘導体であるアントロキノノールはヒト膵臓癌細胞におけるアポトーシス,自己貪食及び老化間のクロストークを誘発する
アントロキノノールが同様に細胞周期調節体をダウンレギュレートするP13キナーゼ/Akt/mTOR経路における阻害作用を通じてヒト膵臓癌細胞における抗癌作用を誘発することを示唆している。翻訳阻害は細胞周期のG1期停止及び最終的にミトコンドリアに依存するアポトーシスを生じる。さらに,オートファジー細胞死及び加速した老化もアントロキノノールが媒介する抗癌作用を説明するものである。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved.
アントロキノノールが膵臓癌細胞の増殖を抑制することが判明したとありますね。
膵臓癌細胞に対する抗癌作用を認めるという研究結果です。
肝臓がんへのアントロキノノールの効果
肝臓がんの治療にもアントロキノノールは有用だと考えられています。
アントロキノノールの肝臓がんの治療に関する研究結果を参考にして下さい。
ベニクスノキの菌糸のエタノール抽出物から得られるアントロキノノールは、Nrf-2活性化を介してエタノール誘発性酸化ストレスから肝細胞を保護する
アントロキノノールがベニクスノキの肝保護作用の原因である可能性を示唆しています。さらに、本研究は、ベニクスノキがアルコール性肝疾患の治療薬の候補となる可能性があるという従来の知識を強く裏付けています。
アントロキノノールは肝臓がんの治療にも効果がありそうな気がしますね。
急性骨髄性白血病へのアントロキノノールの効果
急性骨髄性白血病の人体に対する効果と安全性に対する臨床試験が行われ、現在市場で販売されている薬品の第二相臨床試験結果よりも優れている、とのこと。
GoldenBiotechの再発した白血病患者に対する第二相臨床試験について効果指標の結果は他の販売中の薬より優れている
GoldenBiotechが研究開発中の小分子新薬藥Antroquinonol(Hocena) ( GHAML-2-001 )はロシア保健・社会開発省が許可した再発性急性骨髄性白血病(AML)第二相(IIa)臨床試験について、この臨床試験が完了しデータを確認しています:データの結果では、主な効果指標試験結果は、現在市場で販売されている薬品の第二相臨床試験結果よりも優れている、ということでした。 GoldenBiotechは次のとおり表明しています。この新薬の全体的な概要は、一つの薬物は、化学治療方式は必要ではなく、多くの患者が輸血が必要なく、より高い改善率で、簡便な経口薬で安全であるという利点があり、白血病治療の大きな突破口となりえることです。
Antroquinonol (Hocena)を用いた期間中に輸血治療をする必要がありませんでした。経口薬治療で輸血の頻度を下げ、病人の生活品質を大幅に向上させました。安全性については、明らかな副作用はなく、6か月の治療期間において重大な副作用(SAE)は発生しませんでした。臨床試験の方法は病人に自宅で経口薬を投与する方式で、毎日二回、200mgを投与するものでした。
アントロキノノールを用いた期間は輸血治療をする必要が無かったというのは、白血病の患者さんにとって負担を軽減するものです。
しかも副作用がない点でも、抗癌剤の副作用に苦しむ患者さんは多いので朗報といえるのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染後の重症化の予防
アントロキノノールは、ウイルスタンパク質合成とウイルス核酸複製の両方を減少させると考えられています。
また、アントロキノノールは、新型コロナウイルスの変異種ベータ・デルタ・オミクロンに対して、均等にウイルス活性を抑制するという結果も確認されています。
参考:軽度から中等度の新型コロナウイルス感染症入院患者におけるアントロキノノールの安全性と有効性を評価する二重盲検研究
新型コロナウイルスに対する、抗ウイルス・抗炎症の機能があると考えられ、重症化の予防につながります。
台湾ではアントロキノノールの製品を、2021年7月1日に台湾TFDAから緊急承認を取得。
コンパッショネート・ユース(未承認医薬品の人道的使用使用)で、新型コロナウイルス感染者を治療できるようになっていたとか。
2022年1月に米国FDA臨床試験で良好な試験結果がでたと発表後には、アントロキノノール製品の注文が激増し、製品の品薄が続いたそうです。
LDL(悪玉)コレステロール値を下げる機能
LDL(悪玉)コレステロール値を下げる機能があるとして、2019年6月にアントロキノノールを含む健康食品が消費者庁に届け出・受理されています。
以下は機能性表示食品の科学的根拠などの抜粋です。
採用文献では、LDLコレステロールが高めの者(LDLコレステロールが120~159 mg/dL以下の日本人)が、一日当たり0.68mg/日のアントロキノノールを摂取した場合、プラセボに対してLDLコレステロールを低下させることが示されました。また、LDLコレステロールが120〜139mg/dLの健常域の者での層別解析でもLDLコレステロールを低下させることが示されました。
アントロキノノールは悪玉コレステロールの値を下げる効果も期待できそうです。
一時的な活気活力感の低下を軽減させる機能
一時的な活気や活力感の低下を軽減させる機能もアントロキノノールの効果として期待できそうです。
こちらも過去に機能性食品として消費者庁に届け出・受理されています。
[標題]
アントロキノノール含有食品の摂取が活気活力感に及ぼす影響の検討
[目的]
アントロキノノールを含有する食品の経口摂取により、成人健常者の活気活力感に及ぼす影響を明らかにすることを目的としました。
[背景]
アントロキノノールは様々な薬理作用を有することが知られています。アントロキノノールの肝機能維持特性が生活の質(QOL)に及ぼす影響を検討するため、日常業務など日常生活動作に及ぼす影響を検討しました。
[方法]
試験は、軽作業従事者が経験する疲労および気分に対するアントロキノノール食品の効果に関する無作為化二重盲検プラセボ対照試験でした。この試験では、被験者は軽作業に従事し、慢性疲労症候群に苦しんでいない40~64歳の健康な成人男女64名でした。被験者は、アントロキノノール含有食品またはプラセボのいずれかを12週間摂取しました。その後、彼らの毎日の疲労レベルと気分、血中抗酸化機能、肝機能マーカー値を測定しました。
[主な結果]
抗疲労試験の結果は、気分の主観的指標である「活力‐活動」スコアが、アントロキノノール含有食品を摂取した場合は、プラセボ食品と比較して、摂取期間中に有意に高いことを示しました。
[科学的根拠の質]
本研究は、無作為化二重盲検プラセボ対照試験で実施されており、信頼性は非常に高いと判断できます。
Golden Biotech社では、様々な効果をヒト臨床試験を行って研究発表をしています。
実際に使ってみた人がいて、副作用も少なく良い効果を得られているという情報は、アントロキノノールを試してみたい人にとって希望になりますね!
ベニクスノキタケの効果・効能
アントロキノノールはベニクスノキタケから抽出される成分です。
1,000㎏のベニクスノキタケからわずか1㎏だけ抽出されます。
ベニクスノキタケは、台湾の固有種で古来から健康に良いとして重宝されてきました。古くから酔い覚ましや滋養強壮に利用されてきたそうです。
画像引用:Golden Biotech公式サイトより
ベニクスノキタケには以下の効果・効能が期待されています。
- 癌の発症や増殖を抑える
- 免疫力を高めて癌を排除する
- 肝臓保護効果
- 抗疲労効果
苦みのあるキノコなので、お酒にするなど工夫して摂取されてきたそうです。
ベニクスノキタケに含まれるアントロキノノールは癌の増殖を抑えて自然死(アポトーシス)させるという抗癌作用があるといわれています。
他にも
- 老化防止
- 疲労回復
- 肝機能の向上
- 動脈硬化の防止
- アレルギー疾患の改善
などの働きも期待されています。
ベニクスノキタケの菌糸体からアントロキノノールを発現させるには、特殊な発酵培養という加工を加える必要があります。
こうした技術・特許はGolden Biotech社だけがもち、製造販売しています。
肝臓保護効果
Golden Biotech公式サイトより
Golden Biotechによると、肝臓の慢性炎症に対するベニクスノキタケ粉末の改善効果が十分に検証されたとのこと。
マウスでの試験結果ですが、ベニクスノキタケには肝臓保護効果があるといってもよさそうです。
抗疲労効果
抗疲労効果に対するヒト試験の研究が行われ、ベニクスノキタケを摂取した人の方が疲労回復が早いという結果が得られています。
Golden Biotech公式サイトより
上記からもベニクスノキタケを摂取した人の方が、運動後の回復が早いということがわかります。
様々な研究結果から、効果についても期待できそうに思えます。
アントロキノノールの飲み方
アントロキノノールの飲み方としては、お薬ではないので明確には決まっていません。
ですが、アントロキノノールの一日当たりの摂取量の目安は、最大36㎎であることが、様々な試験や調査からわかっています。
継続して飲むことが大切なので、朝・昼・晩と飲んでいくと効果を感じられるかもしれませんね。
他の医薬品と一緒に摂取しても問題なさそう。
これは、厚生労働省や関連団体からアントロキノノールが要注意食品として指摘を受けたことはないからです。(前山和弘監修「がん細胞を徐々に消していくために患者ができること」)
薬との飲み合わせが気になりますが、どんな薬と一緒に摂取しても特に問題は発生していないようです。
まとめ
アントロキノノールの効果・効能について調べました。
アントロキノノールは、以下の効果・効能が期待できそうな感じ。
- 膵臓がん・肝臓がん・急性骨髄性白血病など増殖を抑制する
- 新型コロナウイルス感染後の重症化の予防
- LDL(悪玉)コレステロール値を下げる機能
- 一時的な活気活力感の低下を軽減させる機能
それぞれ国際的な学術誌に論文があったり、消費者庁に届け出が受理されています。
ベニクスノキタケは台湾では古くから滋養強壮などに利用されてきました。
ガンの症状に万能ではありませんが、期待される成分であると言えそうです。
困っている人の症状を緩和してくれるといいな、と思います。