◇ １ コナンと少年探偵団 「天空の難破船」 感想 ◇
来週の金ローに向けて！て訳じゃないんですけど
良い機会なので、「天空の難破船」 の感想です。
４回に分けます。
１ ： コナンと少年探偵団
４ ： 蘭ちゃん その２
てことで、今日はコナンと少年探偵団。
「天空」 は、事件は結構
無茶だと思うんですけど
キャラクターの描かれ方が凄く良くて
何回観ても楽しめる作品だと思います。
中でも、少年探偵団とコナン。
コナンは、
元太くんが感染したかもしれないと
本気で心配して、
症状が出たらすぐ言え、て元太くんに指示。
でも、もし元太くんが感染していても
コナンにできることはないんですよね。
（せいぜい、他の２人に感染しないように
素早く隔離室に放り込む、くらいです）
それでも、自分が引き受けるしかない。
灰原さんも、少年探偵団に対しては
保護者的な行動をしますけど
コナンの方が、その気負いは
大きいんじゃないかな。
コナンは、自分で何でもできる、て
思っちゃってるトコがあるので
何かあったら、絶対に
自分が何とかしないといけないし
何とか出来なかった時の
全責任は自分にある、
そう思ってる気がします。
一方の探偵団は、非常事態だと感じれば
コナンの指示に確実に従う。
「とにかく戻るぞ」 てコナンに言われて
なんでとか嫌だとか言わずに、
黙ってついて行きますし
「しゃがめ」 「隠れろ」 「奥へ行け」
て言われたら、即座に従う。
「コナンのすることに間違いはない」
「自分達が余計な行動をしたら、
全員が危険になるかもしれない」
「コナンは必ず自分達を守ってくれる」
そういう、絶対の信頼がありますね。
そして、非常時の役割分担、
例えば、
「梯子を上るのは、歩美ちゃんが先」
とか、そういう細かいことは
コナンが指示するまでもなく
探偵団の中で決まっている。
そこまで自分を信じて、
指示に従ってくれる探偵団。
その彼らに、コナンは、
爆弾探しを手伝わせるのですが
ここ、コナンが、
すげー悩んでるのが、良かった。
少年探偵団の能力的には可能だって、
コナンは思ってるんですね。
でも、守るべき大切な子供達に、
そんなことをさせたくない。
その葛藤が、
あの短い間で伝わってきました。
そうやって
抱え込んじゃうコナンだから、
手伝いたいんですけどね、探偵団は。
この、強固な信頼を目の当たりにすると
彼らの関係もここまで来たか、て
すげー感慨深いです。
振り返れば
第一作 「時計じかけの摩天楼」 や
第四作 「瞳の中の暗殺者」 なんて
コナンと少年探偵団、
連携が全然うまくいってない。
少年探偵団にすれば
クラスメイトで対等の友達であるコナンから
なんで指図されなきゃいけないんだ、
て言う感情的なこともあるでしょうし
事件に巻き込まれる深刻さってのも、
イマイチ判ってない。
そりゃ小学一年生ですもんね。
んで、コナンの方も
そんな少年探偵団に
どう接したらいいのか全然判ってない。
なんでコイツら言うこと聞かないんだ、
て状態で。
それが、
第五作 「天国へのカウントダウン」
で変化があって
第六作 「ベイカー街の亡霊」 では
信頼関係はかなり強固になっています。
もちろん、原作では、コナンと探偵団が
一緒に出くわした事件は
はるかに多いのですが
どちらにせよ、時間の経過とともに
コナンと少年探偵団の間で
信頼関係が構築されていきます。
それには、コナンの
もともと持っていたカリスマとか
少年探偵団の素直さ、というのも
もちろんあるんでしょうけど
やっぱり、一緒に
死線を潜り抜けてきた連帯感とか
その時のお互いの行動だとか
そう言うのを通じて、
コナンは探偵団を命をかけて守るし
探偵団もコナンに命を預けられる、
そういう、究極の信頼関係が
成立してるんだろうな、と思います。
それでいて、普段は友達、というのがスゴイ。
良く考えると、ちょっと不思議な関係ですね。
コナンは本当に良い仲間を持ちましたよ。
彼らは、新一さんがコナンになって
得たものの中では
かなり大きな存在だと思います。
４ 蘭ちゃん その２
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