おばあちゃん | 入れ墨を背負った介護士

入れ墨を背負った介護士

入れ墨が入ってるけど介護がしたい・・・そんな思いで『介護職員基礎研修』という資格を現在取得中。9月10日に卒業。それでもやっぱり介護がしたい・・・人の役に立ちたい・・・自分の生きた証が欲しい。

おはようございま。
今日の日記はちょっと暗いです。

実はね、うちのおばあちゃんが2週間前から入院してて、もうすぐ命の火が消えそうです。
介護の仕事してて何度も人の死に立ち会ってきたはずなのに身内の死だけは受け入れ難い。

あたしはずっとおばあちゃんに育てられたからさ。
おばあちゃんはどんな時もあたしの味方だったし、あたしが一人ぼっちにならなくてすんだのもおばあちゃんがいたからなんだな。
プールについてきてくれたり、小さい頃高熱出した時もあたしをおんぶして病院つれてってくれて、
「うちの孫を助けてください」って。

昏睡状態になって3日。

お母さんたちの呼びかけには反応しなくてもあたしやうちの妹やイトコの呼びかけには反応したりうなずいたり、目を開けたり。

昨日は左手をあたしの頬にもってきて必死に撫でてくれた。
お父さんは信じられないと言ってた。
心配なのかな。

肺がんの末期で肺炎を併発して、多分脳梗塞も起こしてるはず。
医師の話ではよくここまで痛みもなく生きてると。
昔からおばあちゃんは強くて、男になんて負けないくらい頑張ってた。

でも男は絶対に建てなさいという女
らしいおばあちゃんだった。
男は絶対に台所に立たせてはいけないというおばあちゃんの教え。
脱帽です。

ターミナルに入っているため延命治療や延命措置は行わず、おばあちゃんの緩和ケアをするのみ。

でもね、頑張って言っちゃいけないって思ってもおばあちゃんにしがみつきながら頑張ってって泣いちゃうんだよ。
本当なら頑張らなくていいといってあげなくてはいけないのにまだおばあちゃんがいなくなる現実を受け入れることができないみたいで。

入院初日から帰りたい帰りたいって泣かれるとどう答えていいかわからなかった。
認知は一気に進み、幻覚をみるようになってそれでもあたしのことはわかってて。うちの息子を気にしたり


お母さんとも嫁姑みたいなのがあったのに毎日毎日ママは?って。
37年間も一緒にいると実の息子よりも嫁なのかもね。

お母さんも毎日毎日病院にいってなんかすごいなって思った。
こんな嫁姑って憧れる。

そろそろ覚悟を決めないといけないんだと。
あたしが一人ぼっちじゃなかったようにおばあちゃんの最期にはあたしがついていてあげたい。

ダメな孫でごめんねって謝るとおばあちゃんは眉毛をひそめてた。
育ててくれてありがとうって言うと少し微笑んでるように見えた。

昨日看護婦さんは、○○さんはいつも家族が沢山来てくれてていいねーって言ってくれた。

おばあちゃんは幸せかな?

感謝してもしきれない、おばあちゃんとの間にもう少しだけ時間がほしい。