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(ネタばれ注意!)
私の好きな横山秀夫さん原作で、私の好きな上川隆也さんが主役のこのドラマ。もっと早くに観た
かったのですが、近所のレンタルショップにはなく、悩んだ末にTUTAYAさんのネットレンタルで借り
ることにしました。 作品は豊富ですし、届けてもらえるし、すごい時代になったものだと感謝す
るやら、驚くやらという感じです。
さて、上川さんが主役なのはうれしいですが、原作を読んでいるので、あまり好人物でないのを知
ってしまっているので、若手ながら県警ナンバー2の冬木役はかなり複雑な気分でした。上川さんと
いえば、同じく横山さん原作の『陰の季節』シリーズの、少々青臭く、不器用ながらもまっすぐに生き
ようと努力している二渡警視役のほうが私は断然好きです。 他の警察幹部たちも、渋くて、男
らしい俳優さんばかりなのに、まともな警察官が矢島健一さん演じる堀川警備部長だけというのも、
原作通りとはいえ、少々複雑でした。だから、どこの県警か、名前をあえて出さないようにしたので
しょうか。
神戸の震災とおぼしき地震が起こった朝に、県警の幹部が行方不明になり、幹部たちは地震
そっちのけで、行方不明の幹部の捜索のイニシアチブをとろうと必死で、これほど醜い態度の
刑事ドラマは初めてみました。 原作を読んだ時も思ったのですが、「ここまで書いてしまって、
横山さん、大丈夫?」と、心配になりました。
最後には、哀しくも驚くべき結末が待っているのですが、実際の警察もこうだろうと思うと、心が
うそ寒くなる作品でした。