『サン・セバスチャンへ、ようこそ』名作へのオマージュを感じ、旅欲がかきたてられる。 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年1月22日(月)
 
 
製作年 2020年
 
製作国 スペイン・アメリカ・イタリア
 
言語 英語・スペイン語 日本語字幕
 
尺 88分 
 
公開日 2024年1月19日(金)
 
原題 Rifkin's Festival
 
レイティング G
 
配給 ロングライド
 
 
スタッフ
 
監督・脚本 ウッディ・アレン 
 
撮影監督 ヴィットリオ・ストラーロ
 
 
主なキャスト
 
ウォーレス・ショーン:モート・リフキン
 
ジーナ・ガーション:スー(モートの妻)
 
ルイ・ガレル:フィリップ(フランス人監督)
 
エレナ・アナヤ:ドクター・ジョー・ロハス
 
セルジ・ロペス:パコ(ジョーの夫)
 
クリストフ・ヴァルツ:死神
 
 
概要
 

かつて大学で映画を教えていたモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)は、今は人生初の小説の執筆に取り組んでいる。映画の広報の妻スー(ジーナ・ガーション)に同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加。スーとフランス人監督フィリップ(ルイ・ガレル)の浮気を疑うモートはストレスに苛まれ診療所に赴くはめに。そこで人柄も容姿も魅力的な医師ジョー(エレナ・アナヤ)とめぐり合い、浮気癖のある芸術家の夫(セルジ・ロペス)との結婚生活に悩む彼女への恋心を抱き始めるが…。

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
ウディ・アレンの映画愛がこれでもか、
 
というくらいたくさん詰まっています。
 
 
フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』 や
 
ジャン=リュック・ゴダール監督の
 
『勝手にしやがれ』など、
 
名作の数々へのオマージュがあります。
 
 
古典映画を専門としている、
 
主人公のモート・リフキンは
 
サン・セバスチャンを訪れてから
 
古典の名作映画の夢(モノクロ)を
 
ひんぱんに見るようになります。
 
この、モートの夢を通じて
 
名作へのオマージュを表しています。
 
原題が「Rifkin's Festival」なだけに、
 
モート・リフキンの映画祭が脳内で
 
開催されている、といった感じです。
 
 
主人公のモート・リフキンに
 
ウォーレス・ショーンをキャスティングしたことや
 
古典映画への強いこだわりがあることで、
 
ちょっと好みがわかれそうだと感じました。
 
個人的にはとても興味深くて、
 
おもしろかったのですが......。
 
いい意味で、ウディ・アレン監督の
 
自己満足であるのかも。
 
 
モートの妻・スーを演じたジーナ・ガーションが
 
とてもはまり役で、衣装や強めのメイクも
 
似合っていてステキでした。
 
作年末に観た『サンクスギビング』にも
 
出演していてインパクトがありましたね。
 
このスパンで2作品も公開になるとは!
 
 
『グッバイ!ゴダール』(2017)で
 
ゴダール役を演じたルイ・ガレルが
 
フランス人監督役で出演しているのも
 
シャレているな、と。
 
 
ストーリー展開としては、
 
サン・セバスチャンを訪れたモートとスーの
 
夫婦の2人ともに浮気願望が芽生えて、
 
人生ままならぬ、といった感じです。
 

コミカルに描かれているので、

 

陰気くさくならないのはよかったです。

 

 

何より、サン・セバスチャンの街が

 

美しくてステキで楽しそうでした。

 

旅欲がかきたてられます。