東京に行くのぼりの列車はいつも混んでいました。

 

魚とお米と交換してもらうために、母に連れられて農家に頼みに行ったことや、東京の父に会うために汽車に乗ったことを断片的に記憶しています

記憶の中の汽車はいつも殺伐としていました

 

座席を確保するために、みんな必死で乗り込むのです。

 

私は小さいのでいつも空いた窓から放り込まれました。

その仕事はとてもいやな記憶として残っています

 

せっかく確保した座席は大人たちによってあっけなく取り上げられてしまうのです。

子供とか老人に対する気遣いなどは全くありません

 

姉は汽車に酔ってしまってよく通路にしゃがみこんで吐いていました。

小さな子供が苦しんでいても、だれも親切に声をかけてくれる人もなく、いやな顔をして避けて通るだけです。

 

今の豊かな時代には考えられないような光景があちこちでありました。

 

改めて令和の時代が平和で豊かに暮らせる世であってほしいと願います