最近気になることのひとつに、日本のホメオパシーの学校を出た方たちの臨床経験の少なさがあります
何とかそれを埋めてあげることができないかと日々考えております
臨床経験はとっても大切です
ホメオパスがクライアントとどんな会話をするのか、
どんなふうにレメディーを選ぶのか、
どんな手法を使っているのか、
いろいろなことがお勉強できます
たくさんのホメオパスのやり方を見れば、世界が広がると思うのです。
私の行っていたイギリスの学校では、
卒業までの間に100時間の臨床経験を積まなくてはなりませんでした。
その方法のひとつは、
シッティング・イン Sitting-in
これは、プロのホメオパスのクリニックに、同席させてもらうという、いわゆる一般の医者のシステムで言うインターンのようなもの。
学生はひたすら症例を見るだけです。
ホメオパスによっては症例の間に雑談をする人、症例や選んだレメディーについて説明してくれる人、様々です。
やり方としては、自分で症例を見てみたいホメオパスを探し、連絡をし、お願いしてクリニックに立ち会わせてもらいます。
私もたくさんのホメオパスのクリニックを見てきました。
そして、たくさんの不調を抱えた人々を見てきました。
ホメオパスにより、10分くらいの急性症状のクリニックをやっている人や、1時間から2時間かかるコンサルテーションをする人までさまざま。
その手法もや使うメソッドも十人十色。
みんなそれぞれのやり方があり、自分に合うもの、合わないもの、見習いたいもの、そうでないものいろいろです。
そこから自分なりのやり方を真似をしながら見つけていくのです。
その過程は建築をやっていた時のデザインの練習や勉強ととっても似ています。
もうひとつは、
コリッジ・クリニック College Clinic
こちらは、学校が運営しているクリニックで、ひとりのプロのホメオパス(先生)の下、学生がクライアントの症例をとり、足りない質問などを先生が補い症例を取ります。
クライアントが席をを外した後、症例について先生と学生で話し合いレメディーを決めるというもの。
担当した学生はそのクライアントのホメオパスとなり、レメディーの送付や、アフターケアをプロと同じように担当します。
ここで大切なアフターケアの方法やホメオパスとしての責任についても学んでいくのです。
ひとりあたりの時間は20分から30分。
1日クリニックにいるので、10人近くの症例が見られることになります。
その上、もうひとつあります。
卒業までに、10症例をとらなくてはなりません。
それぞれ3回までのフォローアップ(追跡調査)を自分でとってスーパービジョングループに持ち込み、症例検討をみんなでしなくてはいけないのです。
間違えてはいけないことは、資格もまだなく、学校も卒業していないこの時点では、もちろんホメオパスとして人を診ることはしてはいけません。
あくまで、スーパーバイザーというプロのホメオパスをお願いして、その人のライセンスを借りて、その人の指導の下、師匠の名を汚さないよう安全にホメオパスとして行動をします。
それなのに、、、
日本のホメオパシーの学校の卒業生は
症例はビデオでみただけ、
先生がやったのを1-2回見ただけ、
自分でとったのも数例の片手で収まるほど
という方だけでなく、
卒業するまで症例を取ったことがない、見たことがない
という方もいるようです
それでは、自信がなかったり、どうやって症例をとったらいいか困るのもわかる気がします。
逆に、これで「私はプロです!」というのも怖い気もしなくもない。。。
私の行っていた学校の先生はもう何年もホメオパスとして臨床経験をしている人しかいなかったけれど、このような状態の日本の学校を卒業し、先生として学校で教えている方もいるかもしれません。
そうなると、ますます症例に触れて、実際の臨床の話を聞くということが難しいのかと思います。
何とか、学生のみんなに症例と触れる機会を作りたいと思うこの頃です。
ただ、私自身もまだクライアントさんがたくさんいるわけではないので、シッティング・インをしてあげられないのが現状です。
頑張ってクライアントさんを増やし、プレホメオパスの皆さんのお役に立てるように頑張りたいとおもいます。
学生さんから参加費をいただくことでコンサルテーションの費用を下げ、ホメオパシーに興味があるけど踏み出せない、クライアント候補も実際にホメオパシーを体験することができるロー・コスト・クリニック Low Cost Clinic (低価格のコンサルテーション)が実現するのではないかと思うのです。
これが私の近い将来実現したい夢のひとつです。
正しいホメオパシーを広めるためには、きちんとした正しいホメオパシーができる人を増やすことがとっても大切なことに感じる今日このごろです。
わたしも少しずつ頑張るので、皆さんもサポートよろしくお願いします!
4月からはホメオパスになったけど自信がない人や、ホメオパシーについて再確認したい人たちに向けてワークショップなどしていけたらいいなぁと思っています。
参加したい人いるかしら?
↓ここが私がホメオパシーを勉強していたイギリスの学校、サウスダウンズ・スクール・オブ・ホメオパシーSouth Downs School of Homoeopathy です。
おかげさまで2013年2月26日にホメオパシーブログで最高記録の1位になることができました
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