JR姫路駅前で男性が焼身自殺図り死亡 数年前から両親を介護「生きるの嫌になった」 兵庫・太子の55歳
8/13(土) 17:53配信
神戸新聞NEXT

 13日午後4時ごろ、兵庫県姫路市駅前町、JR姫路駅の北駅前広場で「人が火だるまになっている」などと通報が相次いだ。県警姫路署や同市消防局によると、広場で男性が火に包まれており、駆け付けた警察官が消火器で消し止めた。男性は同県太子町に住む無職男性(55)で、全身にやけどを負い、搬送先の病院で約8時間後に亡くなった。

 同署によると、男性は救急搬送の際、「生きるのが嫌になった。自分で火を付けた」と話したといい、焼身自殺を図ったとみられる。現場にはライターやオイル缶のような物があった。男性は数年前から高齢の両親を1人で介護しており、県外に住む姉に「介護に疲れた」と話していたという。

 現場は、JR姫路駅前から姫路城まで延びる大手前通りの起点付近。当時は多くの観光客や買い物客がいて、消防車両なども集まり一時騒然となった。

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 自殺を思いとどまってもらおうと、公的機関や民間団体が相談窓口を開いている。

 兵庫県は、平日昼間は各地域の健康福祉事務所で、夜間や土日祝日は「いのちと心のサポートダイヤル」で電話相談に応じる。
温厚だった“犯罪心理学者”の夫は6枚の“犯行計画メモ”を用意し、妻に包丁を突き立てた
6/22(水) 22:27配信
文春オンライン

 2020年3月、犯罪心理学が専門で文教大学准教授(当時)だった浅野正被告(53)が妻(当時53)を包丁で刺殺した事件。さいたま地裁は6月22日、浅野被告に懲役7年の判決を言い渡した。被告は妻が自分を殺害しようとしているとの妄想にとりつかれており、心神耗弱状態にあったが、無罪となる心神喪失状態にはあたらないと判断した。

「埼玉犯罪被害者援助センター」の理事を務め、ゼミ生徒からも「温厚」と言われていたはずの浅野被告。一体何があったのか。犯行計画や妻・法代さんとの関係を報じた「 週刊文春 」の記事を再公開する。(初出:週刊文春 2020年4月2日掲載 年齢・肩書き等は公開時のまま)

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 3月16日夕刻、さいたま地裁前のバス停。黒いジャンパーに白いマスク姿の痩せた男が、一人の女性をジッと待ち伏せしていた。

「ヤーーッ!」

 女性の短い悲鳴が辺りに響くと、男は仰向けの女性に馬乗りになり、胸部に包丁を突き立てた――。

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 殺人で逮捕されたのは文教大学准教授で犯罪心理学が専門の浅野正容疑者。被害者は妻で、さいたま少年鑑別所に勤務する法代さんだった。

「5時半に退勤後、鑑別所の敷地内の宿舎から自転車で出かけるところだった。浅野にいきなり引き倒され、防御創はなし。刺創は2カ所で、胸内の失血が死因です」(大手紙記者)

 事件時、浅野が所持していたリュックには、6枚の“メモ”が残されていた。

「『首を刺す』という犯行計画や、法代さんの行動パターンが書かれ、犯行に使用する道具も列記されていた。押収した交通系ICカードから、何度も現場を訪れ、綿密に下見したと見られています」(同前)

温厚で人気の講師だった浅野容疑者
 岐阜県出身の浅野は県立岐阜高を卒業後、一橋大社会学部に進んだ。横浜国立大大学院で心理学を学び、95年、国家公務員一種の心理職に合格。少年鑑別所や刑務所で勤務する中、法代さんと出会い、結婚した。

 07年より文教大学臨床心理学科の専任講師に。

「現場を知る元公務員の教員として、ゼミは警察官や公務員の専門職を目指す学生に人気でした」(大学広報)

 浅野は08年から「埼玉犯罪被害者援助センター」の理事を務め、相談員の指導も行っていた。大学のゼミの学生が人柄を語る。

「温厚で、寝ている学生がいても『眠いよね』と怒らなかった。就職の相談にも親身に乗り、援助センターの被害者相談の現場を学生に見せたりしていました」

 一方、妻の法代さんも少年院などで少年たちの更生に尽力していた。

「国家公務員一種採用の法務教官で、少年院長を務めていてもおかしくないキャリア。『子どもたちや家族のことを第一に考えたので、産休や育休を多くとりました』と話していました。非常に真面目で、いつも笑顔を絶やさなかった」(上司)

 法代さんと浅野の間には20代、10代、10歳未満の3人の娘がいた。

「彼女が一番下の子と歩いていたので声を掛けたら、子供は母親に促され、はずかしそうに『こんにちは』と挨拶してくれた」(同前)

冷え切っていた夫婦仲
 だが、夫婦の仲は以前から冷え切っていたようだ。

「子供は『小さい頃に喧嘩をし、仲が悪いと思っていた』と語っている。数年前から口論も絶えなかったようです」(捜査関係者)

 浅野は事件直前に、大学近くの団地で一人暮らしを始めていた。住人が語る。

「事件の1週間ほど前、郵便受けの前で『こんにちは』と声を掛けると、目を合わせた後、逃げるように階段を駆け上がって行きました」

 前出の学生は「最近、先生は疲れているように見えた」と話し、こう続ける。

「先生は『公務員時代は加害者支援の立場だったけど、被害者側からは“加害者に支援という言葉を使わないでほしい”という声もあるんだよ』と話していた。加害者と被害者、両方に細かく気を配る先生でした」

 動機を黙秘している浅野。学生には「『知識』よりも『創造』を大切に」という言葉を贈っていたが、犯罪心理学の知識では、溢れる殺意を止められなかった。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年4月2日号
8/15(月) 12:25配信
チバテレ

 戦争や原爆の恐ろしさを伝えようと、千葉県我孫子市では8月12日から原爆写真のパネルと市民が折った千羽鶴を展示しています。

 2022年で35回目となるこの展示は、戦争の恐ろしさと平和の尊さを次世代に伝えていこうと毎年行われているもので、我孫子市の生涯学習センターに原爆の写真や資料などが12日から並べられました。

 写真の中には、広島と長崎に原子爆弾が落とされた直後に撮影されたものなど、当時の悲惨な状況が分かるものが展示され、訪れた人たちが資料の前で足を止めていました。

 展示は8月25日までで会場には我孫子市の小学生や介護施設の入居者が平和の願いを込めて折った千羽鶴も飾られています。

 我孫子市原爆被爆者の会・会長の的山ケイ子さんは平和な社会について次のように話しました。

我孫子市原爆被爆者の会 的山ケイ子さん
「自分たちの心が平和にならないと本当の平和はこないと思う。この綺麗な鶴を折ることでそういう気持ちが育ってくれたら良いかなと思っている」
8/15(月) 10:41配信
テレビ朝日系(ANN)

 愛知県で母子3人が遺体で見つかった事件で、行方が分からなくなっていた父親が血だらけで出頭し、逮捕されました。妻と口論になり、「かっとなって殺した」と供述しています。

■夫「首を絞めつけて殺害した」

 14日、妻の殺害容疑で送検された愛知県扶桑町の田中大介容疑者(42)。首元には、大きな包帯を巻いています。

 9日、車から小学生の姉弟2人の遺体が見つかり、自宅から母親の遺体が見つかった事件。父親の行方が分からなくなっていましたが、13日になって動きがありました。

 田中容疑者が親族の家に電話を掛け、自宅からおよそ10キロ離れた池の橋にいることが発覚しました。

 親族に連れられて警察に出頭してきた田中容疑者は、山をさまよっていたような汚れた服装で、首元は血だらけ。自分でつけた深い傷が首や腕に複数ありました。 

 田中大介容疑者:「首を絞めつけて殺害した」

■近隣住民「まだ信じられない」

 保育士の妻と夏休み中の小学生2人と4人で暮らしていた田中容疑者。家族に何があったのでしょうか。

 事件直前の家族を目撃した近隣住民は、次のように話します。

 近隣住民:「8月5日、玄関の前が広くて遊び場で。そこで遊んでいるのを見掛けた。お父さんと長女が声キャッキャやって、追っ掛け回していた」

 何気ない庭先での家族団らん。しかし、この近隣住民によりますと、父親は普段、早朝から深夜まで仕事をしていて、6年間ほぼ見掛けず。父親が平日の夕方に、家にいることに違和感を覚えたといいます。

 近隣住民:「2、3日前までお見掛けして、元気に遊んでいたから、まだ信じられない。奥さんも良い方で、お姉ちゃんの方が人懐っこい感じで。(学校から)帰ってきて、向こうの方から『こんにちは』とあいさつしてくれた」

 田中大介容疑者:「奥さんと口論になって、かっとなって殺した」

 田中容疑者は、子ども2人についても殺害をほのめかす供述をしているということです。

 警察は8日から9日の間に、妻・智子さんの首を絞めて殺害したとみて調べを進めています。

(「グッド!モーニング」2022年8月15日放送分より)
8/13(土) 19:12配信
文春オンライン

「被告人を懲役9年に処する――」

 2013年1月、韓国の春川地裁法廷。被告人のM子(当時52)は、前年8月、韓国人夫(当時51)の口元をタオルで塞ぎ、殺害した。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の「合同結婚式」後に渡韓して17年。教団が掲げる“理想の家庭”とは、かけ離れた末路だった。

◆ ◆ ◆

生活苦に喘ぎながら夫を扶養、看病し、やがて鬱病に

「結婚してからずっと、貧乏や夫の飲酒、乱暴に苦しんできました」

 M子は逮捕後、こう供述したという。収入は、持病があり無職の夫の生活保護費とM子が家政婦などで得た稼ぎ、日本円にして月10万円足らず。夫は酒を飲んでは暴言を吐き、家の中の物を投げつけた。

「生活苦に喘ぎながらも夫を扶養し、看病してきたM子はやがて鬱病に。夫を殺害後、精神鑑定で軽度の適応障害だったことも判明した」(韓国の司法関係者)

 M子は判決を受け入れ異国の刑務所に服役する。

 過酷な境遇に置かれた日本人妻は、M子だけではない。元統一教会信者で『カルト宗教からの脱会』の著書がある冠木結心(かぶらぎけいこ)氏(40代)は、M子と同じく1995年の合同結婚式に参加し、2つ下の韓国人男性と結婚。だが――。

「夫のDVが酷く、私は生まれたばかりの娘を連れて離婚の道を選びました。離婚はご法度でしたから、苦渋の決断でした」(冠木氏)

 内部で「祝福式」と呼ばれる合同結婚式は、原罪から解放され、救済が実現する唯一の方法とされ、信仰生活最大の目標となる。

日本の女性が韓国の男性に嫁ぐ「韓日祝福」が理想的
 結婚相手選びを教祖に委ねてきたかつての合同結婚式では、外国人男性に嫁いで海外に家庭を持つ日本人女性信者が続出。花嫁は語学習得の機会もなく、縁もゆかりもない異国の地で生活することになる。その数は世界に約1万人とされる。

「16年、全国霊感商法対策弁護士連絡会がテレビ東京系の番組『世界ナゼそこに?日本人』に『虚偽の事実を織り交ぜた物語を創作して放映している』と申し入れをしています。これまで番組に登場したウクライナ、中米のコスタリカ、西アフリカのブルキナファソなどの日本人妻は、統一教会員だったとされています」(民放関係者)

 ただ、圧倒的に多いのは、日本の女性が「メシアの国」である韓国の男性に嫁ぐ「韓日祝福」だ。最も理想的な組み合わせとされ、統一教会が公表しているデータによれば、日本人の国際結婚相手国は78.4%が「韓国・朝鮮」となっている(2016年)。

 かつて在韓邦人信者の生活を調査した、大阪公立大学大学院文学研究科都市文化研究センターの中西尋子研究員が語る。

「調査は01年から08年にかけて行いましたが、韓国で暮らしている日本人女性信者は、7000人ほどとされています。大半が『韓日祝福』で海を渡った日本人花嫁とみられます

 合同結婚式は、92年の3万組、95年の36万組、97年の4000万組と開催を重ねるごとに発表参加数が激増。その裏で教団は信者以外からも参加を募っていた。前出の冠木氏は「夫婦でなければ天国に行けない」との教えから02年に2度目の合同結婚式に参加し、韓国に渡ったが、

「最初は他の日本人女性信者たちと共同生活を送り、伝道名目で『結婚しませんか』と書いたビラ配りをさせられました」(冠木氏)

夫に母親を殺害された日本人妻も…
 結果、集まってくるのは失業者など、国内で普通に結婚できないような男性ばかり。こうした姑息な男性信者集めが、悲劇を生む土壌となっていたのだ。

 92年の合同結婚式で韓国人男性と結婚したある日本人妻は、韓国から家族で帰国後の96年、夫に母親を殺害された。離婚を巡るトラブルが原因だった。

 冠木氏の2番目の夫も、学歴や年齢を偽った日雇い労働者だった。夫の金銭問題に苦しみ続けた彼女はその後、韓国の山間の小さな集落に住居を移し、脱会するまで約10年を過ごした。

「冬はマイナス20度になり、日本人は私1人。住居は台所もトイレもないプレハブ小屋でした」(同前)

 前出の中西氏は「脱会に至らなくとも、同様の境遇にある日本人妻は少なくないはず」と語る。

「彼女たちは苦労すればするほど蕩減(とうげん/罪の清算)になると信じています。一方で『信仰がなかったら離婚している』という本音を漏らす人もいました」

 今年7月23日。統一教会世界本部は、在韓日本人信者がしばらく日本訪問をしないよう、内部通達を行った。安倍元首相の事件を受け、〈不当な宗教的迫害〉を懸念したからだ。

「統一教会は『いつまで昔のことを……』と言うかもしれませんが、昔のことは全て今現在に繋がっているんです」(冠木氏)

 教団の名称を変えても本質を変えることはできない。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年8月18日・25日号