「あなたと息子が結婚してくれて、本当に良かった」…夫の死後、絶縁状態だった義理母から来た手紙  
11/6(日) 8:01配信
幻冬舎ゴールドオンライン

予期せぬ別れに直面したとき、人は何を思い、どう乗り越えるのか。書籍『もう会えないとわかっていたなら』(扶桑社)では、遺品整理会社、行政書士、相続診断士、税理士など、現場の第一線で活躍する専門家たちから、実際に大切な家族を失った人の印象深いエピソードを集め、「円満な相続」を迎えるために何ができるのかについて紹介されています。本連載では、その中から特に印象的な話を一部抜粋してご紹介します。

遺産分割協議の相手は絶縁状態だった義母
保険の手続きなどで長く付き合いのある美菜子さんから、ご主人が亡くなったと連絡をもらって、私は急いで美菜子さんのもとを訪ねました。

家の中に案内されると、いつものようにソファに座った美菜子さんの足元に盲導犬のキングが座っています。美菜子さんは二〇年以上前、二〇代後半で視力を失っていました。

私がご主人である和宏さんの仏壇に手を合わせ終えると、それを待っていたように、遠方からやってきていた美菜子さんのご両親が「見せたいものがある」と言って、私に一通の封筒を差し出しました。

それはある金融機関からのもので、和宏さんの二五〇万円の債権が譲渡されているので一週間以内に連絡が欲しいというものでした。

和宏さんには美菜子さんも知らない借金があったのです。

美菜子さんと和宏さんには子どもがいませんでした。そのため、和宏さんが亡くなったことで、美菜子さんには借金の他にもうひとつ問題が残されました。もし、和宏さんに遺産があった場合、その遺産の三分の一は、和宏さんの親が権利を持つことになるのです。

それを説明すると、美菜子さんは和宏さんに一五〇〇万円ほどの預金があることを教えてくれました。和宏さんのお父さんが亡くなったとき、土地を相続して、それを売ってできたお金だそうです。

美菜子さんは和宏さんのお母さんと遺産分割の話し合いをしなくてはなりません。

「それは、難しいと思います」

私の話を聞いた美菜子さんはすぐにそう言いました。美菜子さんと和宏さんが結婚を決めたとき、和宏さんのお母さんは全盲の美菜子さんとの結婚を猛反対したのだそうです。それに怒った和宏さんは母親との連絡を絶ち、以来、絶縁状態が続いてきたといいます。

「あの人が亡くなる前、どうしても会ってもらいたくて、連絡したんです」

和宏さんは仕事先で倒れ、その二日後に亡くなったのでした。そのとき、美菜子さんは急いでお義母さんに連絡しました。しかし、お義母さんは、

「今さら、会いになんて行けない」

と病院にも、その後の葬儀にも来ることはなかったのだそうです。

亡くなった夫が抱えていた負債
「まずは、借金のほうから考えていきましょう」

美菜子さんの知らない借金が、今見つかっているものだけとは限りません。もっと増える可能性もあります。その金額によっては相続放棄も考えなくてはならないでしょう。

「借金の問題が片付くまでは、和宏さんのお母さんへの連絡はしないでください」

借金の全容がわかるまでは遺産の総額は決まりません。借金だけが残ることも考えられます。それなのに、今わかっている金額だけを伝えれば、まとまる話もまとまりにくくなります。

「わかりました。よろしくお願いします」

美菜子さんは頭を下げ、キングを撫でました。数日後、すぐに和宏さんの他の負債が見つかりました。

ご両親が帰宅したこともあり、私は美菜子さんのもとに届いている郵便の整理を手伝っていました。そのときに税金の滞納をしているという通知を見つけたのです。

「どうかしたんですか?」

美菜子さんは私の異変をすぐに感じ取りました。視力は失っていますが、彼女は心がとても鋭いのです。私の話す声や立てる物音で、「何かいいことがあったんですか?」「最近、元気ないですね」と、心の変化を読み取ってくれるのです。

和宏さんは、相続した土地を売ったときの税金を滞納していたため、その督促が来ていたのです。金額は一五〇万円。総額四〇〇万円の負債。まだ、増えるかもしれません。私は美菜子さんに弁護士に相談することを提案しました。

弁護士が迅速に動いてくれたおかげで、和宏さんにこれ以上の負債がないことがはっきりしました。さらに、金融機関が連絡してきた二五〇万円の債権も時効が成立していることがわかり、支払う必要がなくなったのです。

滞納した税金さえ納めてしまえば、残されたのは和宏さんのお母さんとの遺産分割協議だけとなります。それも、弁護士が間に立ってくれることになりました。そのとき、美菜子さんが「ごめんなさい!」と突然頭を下げました。

「お義母さんに連絡をしちゃいけないって言われていたけど、ずっと手紙を送っていました」

美菜子さんは、和宏さんの死後、ボランティアの助けを借りながら、見えない目で何通も義母に手紙を送っていたというのです。

ずっと送り続けていた手紙
それは葬儀を無事に済ませた報告に始まり、どんな人が葬儀に来てくれたか、自分たちがどのように暮らしていたか、和宏さんがどんな夫だったか、自分がどれだけ幸せだったかを伝えるものでした。時には、和宏さんとキングと3人で写る『家族写真』も送ったそうです。

「お義母さんに、もっとあの人のことを知ってほしかったんです」

それでも、和宏さんのお母さんからの連絡は一切なかったといいます。

その後、弁護士が和宏さんの遺産があることを報せる手紙を送り、美菜子さんも手紙を書き続けましたが、すべて一方通行に終わりました。

しばらくして、その手紙を見つけたのは、またしても郵便の整理を手伝っていた私でした。和宏さんのお母さんからの手紙でした。その代読を美菜子さんから頼まれました。

私が封を切ると、義母から来た初めての手紙に、美菜子さんは緊張した様子でした。手紙は、青いボールペンを使って丁寧に書かれていました。

冒頭には目の見えない美菜子さんに手紙を送ることを許してほしい旨が記されており、美菜子さんからの手紙にはすべて目を通していること、美菜子さんのお義母さんの身体を気遣う言葉が嬉しかったことなどが綴られていました。

そして手紙は、こう続いたのです。

「私は今、こう思っています。あなたが和宏と結婚してくれて、本当によかった。あなたの手紙のおかげで、今、私はあの子と仲直りができたように思えています。あの子は、いえ、あの子も私も本当に幸せ者です」

手紙の最後には和宏さんの遺産の相続を放棄することが記されていました。私の代読を聞き終えたとき、美菜子さんは、

「また手紙を書かなくっちゃ」

と言って笑い、足元に座るキングを撫でました。

この相続をきれいにまとめることができたのは、私でも弁護士の力でもありません。美菜子さんが書いた真心のこもった手紙だったのです。

後藤 光
俵万智さん 仙台に移住 「宮崎への恩返し続けたい」
10/27(木) 10:04配信
宮崎日日新聞

 宮崎市で6年半暮らした歌人俵万智さん(59)が仙台市に先月、移住した。同市に住む高齢の両親の生活をサポートするため。俵さんは本県在住中、第6歌集「未来のサイズ」を出版し迢空(ちょうくう)賞に輝くなど充実した創作生活を送った。10年務めている「牧水・短歌甲子園」(日向市)審査員など今後も本県での活動予定はあり「拠点を移しても宮崎へ恩返しを続けたい」と話している。
父急逝で夢を諦め5代目に…約150年続く理容店守る21歳 形見のハサミで「大会」へ猛練習【長野発】
10/18(火) 16:31配信
FNNプライムオンライン

高校生の時に父親を亡くし、約150年続く店を継ぐため、理容師になった21歳の男性。自身の夢を諦めながらも、形見のハサミを使って腕を磨き、家業にまい進する姿を追った。

父が亡くなり、家業を継ぐ決心…グローブ職人の夢を諦めて
手際よく髪を切る尾形烈弥さん(21)。長野県安曇野市豊科の理容店「髪工房オガタ」の5代目だ。

ハサミは理容師の命。烈弥さんが使っているのは…。

髪工房オガタ5代目・尾形烈弥さん(21):
形見のハサミを使って、亡くなってしまった父と一緒に仕事したり、一緒に大会に出ているようなものだと自分は思っているので…

4年前に亡くなった父。烈弥さんは形見のハサミを使って、日々腕を磨き、5代目として店を守っている。

店は明治時代初期、烈弥さんの高祖父・伯太郎さんが開いた。創業した年ははっきりしないが、約150年の歴史がある。

祖父・3代目・仁さん(78):
お店も少なかったから朝から忙しくて、親父たちは本当に夜10時くらいまで仕事してた

店は3代目の祖父・仁さん、4代目の父・淳介さん、母・利栄さん(46)と受け継がれてきた。

理容師一家の長男として生まれた烈弥さん。中学・高校は野球に打ち込んだ。当時、抱いていた夢がある。

5代目・烈弥さん(21):
中学、高校とグローブ職人に憧れていて。もともとグローブが好きで、高校時代からこだわって

しかし、高校1年の冬、予期せぬことが起こった。

父・淳介さんが突然、亡くなったのだ。48歳だった。

母・利栄さん(46):
夕方まで仕事して普通に就寝して、突然のことで。心臓の関係だったが、朝、起きたらという感じだったので、その時はこの家、どうなっちゃうんだろうと

5代目・烈弥さん(21):
本当に急だったので、なかなか苦しいものもあったり、今でも受け入れられないところはあるけど…

父が最後に買ってくれたグローブ。それを手に野球に打ち込む一方、烈弥さんは店を継ぐ決意をする。

5代目・烈弥さん(21):
グローブに関する仕事につけたらうれしいなとは思っていた。親が亡くなってしまったので、俺が継ぐしかないかという思いから理容師になった

野球部でずっと丸刈り 当初は失敗の連続も…卒業時は理事長賞
高校卒業後は、松本市の専門学校へ進学した。ずっと野球部で丸刈りだった烈弥さんは、ドライヤーもほとんど使ったことがなく、当初は失敗の連続だったと言う。

5代目・烈弥さん(21):
不器用なタイプの人間なので、カットの最初の授業でもいきなり手を切ったり。周りの人がうまいなと思うことからスタート。
野球やり始めもそうだったので、ひたすら練習するしかないなと

休み時間も、帰宅後も練習。努力が実り、卒業時には理事長賞を贈られた。

常連客や友人も感心 家族「ありがたい」「自慢の息子」
この春から店に立ち、半年近く。接客も板についてきた。

常連客:
大阪、暑かったでしょ?

5代目・烈弥さん(21):
そうですね。暑いので、あと初めて夜行バスで行った

常連客:
カットうまいなと思いながら、今回が2回目でやってもらって、2カ月後来るのが楽しみ。
ご両親が結婚する前くらいからカットしてもらっている中で、お子さんがこうやって跡を継いでやっていくってすごくいいな

こちらは高校の同級生だ。

高校の同級生:
信じられない感じですね、今までは彼、野球を頑張っていたので、理容師になると思っていなかったのでうれしい。今まで会った中で一番うまいと思う

烈弥さんの頑張りに、家族は…。

祖父・3代目・仁さん(78):
私で終わりかなと思ったけど、葬式の時に一言…お父さんと(店を継ぐ)約束してくれて。ありがたい

母・利栄さん(46):
本当に頑張り屋さんの子なので、家継ぐとなって、今頑張っている。自慢の息子です(笑)

5代目・烈弥さん(21):
若い方から年齢層の高い方まで、いろんな方が来店いただいてカットさせていただいてるので。お客さまがリラックスできたり楽しめたりする空間をつくれたらいいな

父のハサミを使い…気持ちを込めて練習「波乱を起こすのは俺だ!!」
午後6時。営業が終わったあとも、店に残る烈弥さんの姿があった。

5代目・烈弥さん(21):
これもお父さんのシザーケースになるので、カットセットの大会は絶対これをつけて大会に出る。父の形見を使って大会に、基本、出ることが多い。本当にベルトの長さも全然変えていないので、そのままだと思う

形見のハサミ、シザーケースを使って始めたのは…


10月、秋田県で開催される全国理容競技大会に向けた練習だ。これまでにも東京や大阪の大会に出場し、髪をセットする種目で敢闘賞などを受賞。

次の全国大会では23歳未満の若手が、制限時間40分の中でカットとスタイリングの技術を競う。

セットが終わってから書き出したのは、課題点だ。

5代目・烈弥さん(21):
やってる最中に思ったことや作品を見て、直すところを殴り書きみたいな感じで

ノートには熱い思いがつづられていた。

【練習ノートより】
自分の練習はあとひとつ足りない。そのあとひとつは気持ち。もっと全力で気持ちをこめて練習する。波乱を起こすのは俺だ!!

5代目・烈弥さん(21):
(練習は)だいたい、日付が変わるくらいまでやる感じ。積み重ねが結局、物を言うかな

5代目として店に立ちながら、競技会に向けて練習に励む烈弥さん。父のハサミを手に腕を磨く日々だ。

5代目・烈弥さん(21):
目指すのは優勝しかないですね。下はいくらでも見られるので、目指すとしたら優勝しかないと思っている。
このハサミを使ってお父さんも大会に出て、賞をとったりも自分より多くしているので、少しでもその力を借りて、全国大会頑張れたらと思います

この日も練習は、午後11時半まで続いた。

(長野放送)
16歳にして28個合格…「資格マニア」の女子高校生 合格率30%の秘書検定1級も【愛知発】
10/24(月) 10:01配信
FNNプライムオンライン

28の資格を持つ、16歳の女子高校生が名古屋にいる。

夢広がる16歳「色んな知識生かして色んな職場や経験を」
名古屋市東区の金城学院高校。1年生の宇井星日(うい・せいか)さん。今どきの女子高生にみえるが、実は16歳にしてすごい経歴の持ち主だ。

宇井星日さん:
今は宅建士を取るための勉強をしています。(他にも)危険物取扱者という資格を持っていまして、危険物を取り扱うための資格です

宇井さんは、「資格マニア」の高校生。自宅に取材にうかがうと…

宇井星日さん:
パンシェルジュ検定、中国語検定…危険物取扱者で、合計28個になります

名古屋観光検定やパソコン検定、そして料理検定など、その数なんと28個。この夏取ったのは秘書検定1級。合格率が30%ほどといわれる難しい資格だ。

宇井星日さん:
役に立ったのは、ファイナンシャルプランナー(2級)ですね。年金をこれから納めていく年齢になるので、そういう知識を年金を納める前に身に付けておけば、きっと役に立つかなと思います

リビングの一角には勉強スペース、棚には資格の本がズラリ。

宇井星日さん:
いずれ取りたいと思っている応用情報技術者と、あと薬を扱う登録販売者という資格もあります。いずれ取ろうと思っているので、テキストだけ買いました

宇井さんが資格を取り始めたのは、小学校4年生の時。漢字検定から始まった。

中学1年の時には、新型コロナの流行で学校の授業がすべてオンラインになり、おうち時間が増え、資格の勉強に拍車がかかった。

宇井星日さん:
英検を、級を一つ飛ばしで受けたんですよね。そしたら思いのほか達成感があって。他の資格も取って、達成感を味わいたいと思ったことがきっかけです。本屋さんとかで手に取って、興味のあるものは受けるようにしています

資格の勉強は1日に4~5時間。それを見た母親も…

宇井さんの母親:
リビングで勉強しているので、隣でドラマを見るのも申し訳ないというか。お互いライバル、仲間みたいな感じで勉強していて。私もすっかり資格にはまってしまって。中国語はHSKというテストの一番上まで行きました。娘のおかげで、私まで資格マニア

宇井さんのカレンダーには、次の資格試験の予定が埋まっている。

宇井星日さん:
(次は)宅建です。難しいんですけど申し込みをしてしまったので、あとは合格に向けて勉強するのみです

(Q.将来はどんな職に就きたい?)
宇井星日さん:
色んなことをしたいです。資格を持っているので色んな知識を生かして、色んな職場とか色んな経験ができればと思っています

(東海テレビ)
小室圭さんNY司法試験に合格 3度目の挑戦でついに 23日の眞子さん誕生日前に朗報
10/21(金) 15:59配信
日刊スポーツ

 秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(31)が、3度目の挑戦をしていた米ニューヨーク州の司法試験についに合格した。

 小室さんが21日、日本の関係者に合格を報告したという。同州司法試験委員会は20日、7月の試験の受験者に合否を通知していた。

 小室さんは同州弁護士資格の取得を目指し、眞子さんとの結婚関係の諸儀式が延期になった後の18年夏に米フォーダム大ロースクールに留学。昨年5月に修了し、現地の法律事務所で法務助手として働きながら試験を受けてきたが、昨年7月、今年2月と失敗し、正念場を迎えていた。ついに夢をつかみ、23日の眞子さんの31歳の誕生日、同26日の1周年の結婚記念日に華を添えた。

 同委員会は、7月26、27日に行われた試験のデータも公表。今回は計9609人が受験。うち6350人が合格し、全体の合格率は66%だった。昨年7月の試験に比べて3%高かった。

 2日間の日程で行われる同試験は1日目が記述式、2日目が選択式の内容で、400点満点中266点以上が合格。小室さんのような2度目以上の再受験者の合格率は毎回、初めての受験者より低い傾向にあり、英語が母語でない人らにはさらに厚い壁との指摘もある。今回の初受験者の合格率は75%。2度目以上の再受験者は全体の17%にあたる1610人だったが、合格率は23%だったといい、昨年7月に比べて5%増加したという。合格者のリストは、米東部時間21日に同委員会サイトで一般公開される予定。

 小室夫妻のマンハッタン生活も間もなく2年目に入るが、生活設計もようやく安定しそうだ。