父が亡くなった時、母が他界して半年後という事と、大袈裟にしたくないという思いから
ご近所(それ程親密ではないので)にも知られないよう、密に独り葬儀の仕度をしていた。
しかし…ちゃんといらっしゃるのです。人の不幸には敏感で、人の気持ちには鈍感な方が
こちらは〝私しかいないんだから、私がやるしかないんだから〟と悲しみも憤りも堪え
動揺を隠しながら必要なものを揃えていると、インターフォンが…。
あーやっぱりだ。前々から苦手だったあの方が、好奇心ウズウズで来られた。
そして根掘り葉掘り聞き出そうとする。しかし頑固な私は出来るだけ答えずにいた。
好奇心が満たされぬ不満にあの方は仰った。
「どこかの宗教にでも入ってらっしゃるの?まーそんなしゃあしゃあとして~」
身内だけの密葬で行うと強調したのに、その方は葬儀場まで来て下さいました。
戸を開けるなり、「まーどうして●●さんがこんな姿に~」とか叫んで号泣。参った。
寝たきりの母の状態や、家の中も探りたがってたし
最期に父が入院した日には、ある物をくれるのを口実に探りに来たし。
父はちょっといい事言われると、コロっと騙されるから、余計な話もしたろうな。
相手も父の、自分に都合のいい話を聞いていただろうから
私は凄く悪い娘になっている筈。両親の葬儀でも涙は見せずに笑いを取ってたし。
しゃあしゃあさんは、あちらこちらの方の情報収集をして、それを皆に広めて
どうぞお元気でご活躍下さい。きっと長生きされる事、間違いなし!!