説明できない身体の変化を、臨床ではどう扱っているか|鍼灸院の考え方 | 妙蓮寺・白楽|ヒロ鍼灸マッサージ院 からだの不調に静かに向き合う鍼灸

妙蓮寺・白楽|ヒロ鍼灸マッサージ院 からだの不調に静かに向き合う鍼灸

横浜・妙蓮寺、白楽にある鍼灸マッサージ院です。
自律神経の乱れ、不定愁訴をはじめ、はっきりした原因の分からない不調や慢性的なつらさにも対応しています。
刺鍼と温灸を中心に、その日の状態を見ながら施術を行っています。

 


「骨盤矯正は医学的に意味がない」
といった主張をよく目にします。

内容を読むと、確かに頷ける部分も多くあります。
骨盤は非常に強固な構造で、

手技で簡単にズレたり歪んだりするものではありません。


画像診断の研究を見ても、

骨の位置そのものが大きく変わることはほぼない、

というのが現在の医学的な理解です。

ただ、臨床の現場に立っていると、
この話は「正しい/間違っている」という0か100では、

どうしても語れないと感じています。

鍼灸や手技の臨床では、
仙腸関節周囲や骨盤周りを含めた調整によって、

・痛みが軽くなる
・動きやすくなる
・呼吸が深くなる
・自律神経症状が落ち着く

といった変化が起こることは、決して珍しくありません。

ただしそれは、
「骨盤の骨が動いたから」
「歪みが治ったから」
と説明できるものではありません。

筋緊張、荷重のかかり方、感覚入力、動作の癖
そういった複数の要素が重なった結果として、

身体の状態が変わっている。
それ以上のことは、正直よく分からない部分も多い、

というのが実感です。

現場では、こんなことがよく起こります。

骨盤周りを含めて施術したあと、
患者さんから
「骨盤を調整してもらった感じがします」
と言われる。

あるいは、
「これって骨盤調整ですか?」
と聞かれて、
「うーん、少し違うけれど、近いかもしれませんね」
と答えた瞬間。

患者さんの中では、
その施術はすでに
=骨盤調整
として理解されています。

これは、誰かが嘘をついているわけでも、
騙そうとしているわけでもありません。

専門的な話を、分かりやすい言葉に置き換えた結果、
言葉のほうが一人歩きしてしまう。
臨床では、ごく自然に起こることです。

ただ、本当に気をつけなければならないのは、ここから先です。

「骨盤が歪んでいるから不調が出る」
「放っておくと悪化する」
「通い続けないと戻ってしまう」

こうした説明が加わった瞬間、
説明しきれない現象が
不安を生む物語に変わってしまう。

説明できないものを、
不安や恐怖で補ってしまうと、
それは治療ではなくなってしまいます。

鍼灸や手技療法には、
今の科学の言葉では説明しきれない部分が、確かにあります。

でもそれは、
「嘘」だからでも、
「非科学」だからでもありません。

単純化できないもの、
切り分けられないもの、
数値にしにくいものを扱っている、
というだけの話です。

だからこそ大切なのは、

・断定しない
・不安を煽らない
・依存を作らない

「よく分からないけれど、楽になった」
その感覚を、
過剰な説明や派手な言葉で上書きしないこと。

説明できないものを、
無理に説明しようとすると、
人は簡単に嘘に近づいてしまいます。

だから私は、
「分からないことがある」
という前提のまま、
身体と向き合うようにしています。

それが、
医療か民間療法かという区分よりも前に、
臨床家としての誠実さだと思っています。

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ヒロ鍼灸マッサージ院  
院長 國定 広丈  

〒222-0023  
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TEL:045-439-1689  

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