新生活のピアスデビューを安全に楽しむために知っておきたいこと
3月は4月から始まる新しい生活に向けて準備している方も多い季節ですね。進学や就職、環境の変化に伴い、オシャレやイメージチェンジをしたいとピアスを開ける方も増える時期です。
今回は、ピアスを開ける際や開けた後に起こる可能性のあるトラブルについて詳しく解説します。楽しく安全にピアスを楽しむために、ぜひ参考にしてください。
◆ピアスのトラブルと対策
1. 軟骨ピアスの化膿と軟骨炎
軟骨部分にピアスを開けると、耳たぶに比べても化膿しやすい傾向があります。
その理由の一つが、ピアスの裏側にあるキャッチ部分に髪の毛が絡まり、雑菌が侵入しやすくなるためです。
通常の炎症とは異なり、軟骨が化膿すると「軟骨炎」となり、放置すると耳の形が変形するリスクがあります。特に次のような症状がある場合は、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。
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ピアスホール周辺が赤く腫れている
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強い痛みや熱感がある
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ピアスホールから膿が出ている
ピアスを開けた後は、こまめに消毒をし、髪の毛が巻き付いていないかを確認することでトラブルを予防できます。
2. ピアスの重みによる耳たぶの裂け(耳垂裂)
ピアスホールに負担がかかりすぎると、耳たぶが裂けてしまうことがあります。
これを「耳垂裂(じすいれつ)」と呼びます。
耳垂裂には、生まれつき耳たぶが割れている「先天性耳垂裂」と、ピアスが引っ張られることによって生じる「後天性耳垂裂」があります。特に後天性の場合、傷口に細菌が入ると炎症を起こし、痛みや腫れの原因になることがあります。
3. ピアスホールの化膿を防ぐために
ピアスホールが化膿しないようにするためには、正しいケアが大切です。
以下のポイントを守り、清潔な状態を保ちましょう。
・ファーストピアスは外さない
ピアスホールが安定するまでは、ファーストピアスを外さずにそのまま装着しておきましょう。消毒はピアスをつけたままでOKです。
・入浴やシャワー時の注意
ファーストピアスをつけたまま入浴やシャワーをしても問題ありませんが、シャンプーのすすぎ残しがないようにしっかり洗い流してください。
・寝るときの姿勢
ピアスを開けた耳を下にして寝ると、ホールが圧迫されてしまい、出血や化膿の原因になります。できるだけ耳に負担がかからない寝方を意識しましょう。
・異常があればすぐに受診
赤みや腫れ、強い痛みやかゆみがある場合は、放置せずにクリニックへご相談ください。悪化すると、ピアスホールを閉じなければならない場合もあります。
クリニックでのピアス施術とトラブル対応
セルフピアッシングは誤った方法で開けてしまうことがあり、炎症や傷跡が残る原因にもなります。
クリニックでピアス処置を行うことで、医療の専門知識を持った医師が適切な方法で施術を行い、清潔な環境で安全にピアスを開けることができます。
また、ピアスホールのトラブルが発生した際にも、迅速なケアを受けることができます。
万が一、炎症や耳垂裂などの問題が起きた際も、医師による適切な治療をすぐに受けられるため、セルフでの対処よりも安心です。
当院では、耳垂裂の修正手術を行っており、縫合によってきれいな仕上がりを目指します。
耳たぶのトラブルでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
新生活のスタートに合わせて、安全にピアスを楽しむためにも、適切なケアと専門の医師による対応を大切にしましょう。
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この記事は丸山成一医師監修のもと作成しています