二重全切開+ROOF除去〜その後の経過;術後4ヶ月のラインや傷の変化を考察〜
今回は今年2月にブログにアップした記事
『切開式重瞼術+ROOF除去〜術後1ヶ月でどこまで変わったか?〜』
その続編です。
手術は局所麻酔下にて二重全切開+ROOF除去を行いました。
前回はその術式の解説と術後1ヶ月までの経過(開瞼・閉瞼の状態)を記事にしました。
詳しくは上記アドレスから記事をご確認下さい。
二重切開のダウンタイムは長く、
ラインの完成は半年(*)で、
(*)1年〜数年と考えている医師もいて見解は異なる。私は修正が可能となる時期と考えている
今回は4ヶ月経過した状態①〜④を評価します。
確認するポイントは、
① 黒目の見え方
② 瞼縁のカーブ
③ 重瞼ライン
④ 切開線(傷跡)の経過
施術後4ヶ月の状態(開瞼時)です。
各ポイントをチェックします。
① 黒目の見え方
腱膜固定を行ったことで瞼縁がしっかり持ち上がりました。
術前に比べ黒目が綺麗に見えるようになりました。
② 瞼縁のカーブ
カーブは綺麗なアーチを描いています。
瞼板中央に1ヵ所、その両サイドに2ヵ所かけてバランスを調節しました。
これが不十分だと三角目(ワニ目)になります。
特に腱膜は目頭側が薄くなるので少し工夫が必要です。
③ 重瞼ライン
実はよく見ると左右差があります。
右眼はインライン、左目はアウトラインです。
私は少し気になりますが、患者様は問題ないようでした。
基本的に瞼縁のカーブが綺麗であれば、左右差は意外に気にならないことが多く、
私はラインよりはアーチが重要だと考えています。
④ 切開線(傷跡)の経過
眉毛はお化粧をしていますが、瞼のお化粧は落として撮影しています。
傷はかなり綺麗になりました。
この時期は、傷の赤みは引きますが、
入浴や運動で血行がよくなると赤みが増します。
それでは最後に経過をおってみましょう。
腫れやラインの変化、傷跡の経過がよくわかります。
*ラインが安定するのは最低6ヶ月、傷の赤みが改善するのは3〜6ヶ月かかります。
経過を追うこと、そして検診を行う事はとても大事なことです。
変化がよくわかります。
またダウンタイム中は特に不安になるので、
検診に時間をとり悩みなどを聞くことは大切です。
丸山成一
※before &afterの画像についてのご注意
写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。
※リスク・副作用・合併症
内出血、腫脹、左右差、脂肪を除去した部分の陥凹、浅い重瞼線、固定糸が外れラインが薄くなる、深い重瞼線、不整な重瞼線(予定外重瞼線)、不整な瞼縁(アーチ)、開瞼抵抗、低矯正(目の開きが悪い)、過矯正(目が開きすぎる)、角膜炎、ドライアイ、傷の哆開(しかい;傷が開く)、 瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ可能性がある)、中縫いの糸が出てくることがある、縫合糸膿瘍、眼瞼痙攣、抑うつ・不眠など自立神経症状、頭痛、目の奥の痛み、 自分が想像していた結果が異なるなどが考えられます。