フォトフェイシャルm22の515nmの波長を使って1回でシミを取れるかを検証
今回はフォトフェイシャルm22のある波長を使って1回でシミが取れるか検証してみました。
症例は74歳の左目尻にある大きなシミです。
基本的にシミはQスイッチレーザーで取ることが一般的でした。
しかしこの十数年は、
フォトフェイシャルm22をはじめとする温熱治療器でも“回数をかければ”取れるようになってきたのです。
しかし条件として回数をかけないといけません。
というのも温熱治療はレーザー治療と異なり、
皮膚のターンオーバーを利用して浅い部分から順番に取れていくので、
深いシミは残ってしまい時間がたてばまたでてきます。
またシミの色が濃ければ濃いほど反応しやすいのです。
つまりある条件を満たせばフォトフェイシャルm22でも1回でシミは取れます。
それは・・・
シミが浅い位置にとどまり、かつ色が濃ければという条件下です。
ただし、
色は見た目で判断できますが、深さはプロが見てもわからないので、
光でシミを取る場合はまず色の判断が重要かもしれません。
そして、患者様には
「1回で取れる可能性はありますが、もし深ければ回数がかかります」
・・・としっかり説明しておくとよいでしょう。
それでは今回の症例をもう一度みてみましょう。
色は濃いですね。
深さはわかりませんが、
患者様は「日焼け止めはしっかりしてきた」ということで、
浅いところにとどまっている可能性はありますね。
そこでフォトフェイシャルm22の515nm*の波長を使って治療してみました。
*515nmの波長は浅い部位でかつメラニンによく反応してくれる波長です。
1回の治療で合計4ショットをうち経過をみることにしました。
4ヶ月後ですが綺麗にとれていますね。
もちろん再発がないとはいえませんが、
現段階では非常に経過がよいと言えますね。
いかがでしたか?
条件が整い、光治療の波長をうまく利用すれば、
シミは1回でとれます。
丸山成一
※before & afterの画像についてのご注意
写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承ください。
※リスク・副作用・合併症
発赤、疼痛、炎症性色素沈着、色素脱失、水疱形成、火傷(傷の肥厚・陥凹、ケロイド形成)、
自分が想像していた結果(しみが取れないなど)と異なるなどが考えられます。