目の下のたるみにヒアルロン酸注入という選択は是か非か | ヒルズ美容ステーション

目の下のたるみにヒアルロン酸注入という選択は是か非か

今回は目の下のたるみに関してのお話ですが、

そのようなたるみに対して、

ヒアルロン酸などを注入することは「あり」なのか、

それとも「なし」なのかというお話なんです。

というのも、

患者様の中に目の下のたるみに対して、

「ヒアルロン酸を注入してほしい」

・・・という依頼があるからです。

そもそもシワであればヒアルロン酸注入はありでしょう。

ただし目の周囲は皮膚が薄いために注入量は気をつけないといけません。

しかし、患者様の主訴がたるみの場合は違ってきます。

 

上の症例写真をみて下さい。たるみによってシワが強調されています。

たるみの原因は皮膚と目の下の脂肪が原因だと考えられます。

患者様はおそらく・・・

『ヒアルロン酸を入れればシワがなくなり、あわせてたるみも解消される!』

・・・と思ったのでしょう。

では、かりにこの黄色の矢印のところにヒアルロン酸を注入したとします。



向かって右の写真のようにヒアルロン酸が注入されることで、

赤い矢印の方向にたるみが広がります。

例えるなら少し膨らんだ風船に水を入れると風船はより膨らみますよね。

つまりたるみが風船で、水がヒアルロン酸と考えると、

ふくらみが広がり、余計にたるみが強調されてしまうわけです。


では・・・どうすればいいのか?

もし患者様の希望が

「シワを浅くしてほしい」のであれば、

ヒアルロン酸の少量注射です。

一方で、「たるみを改善したい」のであれば、

やはりたるみ取りの治療がベストです。

今回のケースはたるみに対し、ヒアルロン酸注入を希望されていました。

そのため、

「ヒアルロン酸注入ではシワは改善されますが、

   たるみが改善されるわけではありません。」


・・・とお答えし、結果的に患者様も納得されたるみ取りの治療となりました。

では・・・その経過もみておきましょう!

 

 



やはりたるみを取り除いて正解です。

シワもたるみを改善され目元がスッキリしましたね。

患者様もとっても喜んでおられました。




患者さんが何を気にされているのか?

そのシワやたるみの原因が何なのか?

そこを見極めないと、

患者様が思っていたもの違うマイナスの結果になってしまいます。

今回の正解ですが・・・

目の下のたるみに対してヒアルロン酸注入は・・・

“よくない”ということでした。


      丸山成一
 

※リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、左右差、下眼瞼外反、下眼瞼陥凹、流涙(涙が流れない)、瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)、目尻側にドッグイヤー(傷跡の端が盛り上がる)、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

※before & afterの画像についてのご注意

写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。