顔面神経麻痺のために左右非対称となった眼瞼の再建 | ヒルズ美容ステーション
2014年04月08日(火)

顔面神経麻痺のために左右非対称となった眼瞼の再建

テーマ:形成外科

今回の症例は、

 

右眼のまぶた“だけ”が垂れ下がっています。



 

何故このようなことが起こるのでしょうか?

 

実は・・・この症状、

 

加齢によるものではなく、

 

顔面神経麻痺によるものなのです。

 

 

この患者様の場合、

 

単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスといった・・・

 

ウイルスが原因で炎症が起き、“腫れあがった顔面神経”が、

 

自らが通る骨の中の通り道を圧迫してしまい、

 

血流が乏しくなり麻痺が起こってしまったわけです。

 

 

もともと顔面神経は表情をつかさどる運動神経で、

 

例えば、

 

眉毛を上げたり、「イー」「ウー」など口角を動かしています。

 

患者様は数年前にウイルスによって右顔面神経が麻痺し、

 

その後耳鼻科で手術を行い、右瞼の下垂以外は改善しました。

 

今回は・・・

 

その改善しなかった症状に対し、

 

 

機能だけでなく、もちろん!

 

左右の目の形を出来るだけ対称になるよう・・・プランニングし手術を行うことにしました。

 

 

その前にいつものように上まぶたの解剖です。

 

よく位置関係を把握しておいて下さいね。


この患者様の場合、

 

目を上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の働きは弱くなっていましたが、

 

まだまだ動いていましたので、

 

筋肉を縫い縮めることで、開きやすさを助ける・・・

 

“眼瞼下垂挙筋短縮術”に準じて行うことにしました。

 


 

デザインですが、左の正常な“まぶた”の形態や位置を参考に、

 

開眼したときに瞼縁がほぼ同じ高さになるように決定しました。

 

 

 

 

手術は局所麻酔で行います。

 

何度も起こして目の位置や開きぐあい、閉めぐあいなど確認しながら行うためです。

 

では術後約1週間の状態をみてみましょう。



 

まだまだ腫れていますが、

 

目もしっかり開き、左右がかなり等しくなっています。

 


 

もちろん、閉眼もできていますね。

 

これは・・・筋肉を縫い縮める際に、

 

最も気を付けないといけない最大のポイントですよね。

 

閉眼できなければ角膜潰瘍などを起こす可能性があるからです。

 

 

いかがでしたか?

 

患者様も・・・

 

「視野が広がり見やすくなった。

 

 しかも・・・目の形も左右等しくなったみたいで嬉しい!」

 

・・・と喜んでおられました。

 

まだまだ経過をみていかないといけませんが、

 

我々形成外科医は、

 

機能面だけでなく、

 

もちろん!

 

出来る限り見た目も左右対称になるように再建しないといけません。

 

今後も経過を観察し、

 

追って報告したいと思います。

 

           丸山成一

 

※before & afterの画像についてのご注意

写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。

 

※リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、左右差、後戻り、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線、目が開きすぎる、瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)、頭痛、目の奥の痛み、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

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