首の後ろや耳の後ろのtattoo治療②
今回も前回に続き、
tattoo治療のお話です。
前回は耳の後ろにあったtattooで、
比較的取りやすく綺麗に一回で取り除くことが出来ました。
では・・・
このような首の後ろにある割と大きなtattooはどうでしょうか?
果たして1回で取り切れるのでしょうか?
無理をして全部取ると、
取り除いた部分が縫えなくなったり、
あるいは、
たとえ縫えたとしても、
その後に首の運動が制限されたりしないのでしょうか?
そういう時のために私は工夫して、
tattoo切除を行っています。
まずはデザインです。
tattooの形に沿ってギリギリで取り除くようにデザインします。
施術は局所麻酔で行います。
これは・・・
手術中に患者様に首を左右上下に動かしてもらい、
取り除いて縫っても運動制限がこないか確認するためです。
では実際に見ていきましょう。
このような比較的大きなtattoo症例では、
一気に切り取るのではなく、
部分的に取り除いていき、
取り除いた部分が“縫えるかどうか”と、
“運動制限がないかどうか”を確認しながら進めていくわけです。
tattooは一度に全部を取り除くことが出来ました。
運動制限もなく患者様も喜んでくれました。
今後は前回紹介した耳の後ろのtattooとともに、
傷の経過を追って報告しますね。
tattooは確かに“入れる”のは簡単です。
しかし、
いざ・・・それを取り除こうとした時は、
とても大変な作業になります。
無計画に行うと、
傷が目立ってしまったり、
運動制限がくることもあります。
また切除術だけではなく、
レーザー治療なども選択肢となりますので、
医師とよく相談して治療して下さい。
丸山成一
※before & afterの画像についてのご注意
写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。
※リスク・副作用・合併症
内出血、腫脹、発赤、疼痛、感染、傷の哆開(しかい;傷が開く)、糸が出てくる(埋没縫合した糸がでてくることがある)、縫合糸膿瘍、テープ(傷の安静をはかるためのテープ固定)かぶれ、傷が長くなる、ドッグイヤー(傷跡の両端が盛り上がる)、傷の肥厚・陥凹、ケロイド形成、自分が想像していた結果(入れ墨が取れないなど)と異なるなどが考えられます。