脂肪吸引 VS 切らない痩身治療
もうすぐ夏ですね。
今回は美容医療の中でも関心の高い・・・
“痩身(そうしん)”という分野についてのお話です。
ヒルズ美容クリニックで行っている痩身治療には、
①手術的に行うもの
②手術的に行わないもの
上記の2種類で痩身を行っています。
①は皆様もご存じの脂肪吸引です。
②は医療用超音波(超音波痩身器)を使った“切らない”痩身治療です。
今回は、
その2種類の“痩身治療の違い”についての質問が非常に多いため、
ここでそれらを説明させて頂き、
また双方のメリット、デメリットなどもあわせてお話したいと思います。
まず麻酔について・・・
脂肪吸引は吸引するエリアが少なければ局所麻酔で行えますが、
範囲が多くなると全身麻酔で行います。
例えば両太もも(前面・後面・外側・内側)や
腹部(上腹・下腹・ウエスト)のように、
一度に広範囲の施術を希望される場合は全身麻酔になります。
これは局所に注入する麻酔量が相当多くなり、
局所麻酔中毒の起こる可能性が高くなるからです。
脂肪吸引時に起こるトラブルの中には、
この局所麻酔中毒も大きな問題になります。
一方、
超音波痩身器を使用した医療用超音波治療は、
そもそも施術中に痛みがないので、
麻酔をする必要はありません。
このことから、脂肪吸引 VS 切らない痩身治療(超音波痩身器)は
切らない痩身治療に軍配です。
続いて実際の施術ですが、
脂肪吸引は脂肪を直接吸引するので、
早い段階で効果が目に見えてわかります。
しかし術後の腫れや筋肉痛のような痛みなどがあり、
ダウンタイムが長くなり、
数日は日常生活が制限されてしまいます。
一方、
超音波痩身器は超音波によって脂肪をこわすのですが、
こわれる脂肪の量は脂肪吸引で吸引される脂肪の量に比べ少なく、
また体内で代謝され排出されるまでに時間がかかるため、
目に見えた効果が現れるのに時間がかかり、
施術する回数も数回かかります。
しかし、脂肪吸引のようなダウンタイムはないので、
日常生活に全く支障がありません。
従って、
早く見た目の効果をだすのであれば・・・脂肪吸引ですし、
手術は嫌で、ゆっくり気軽に行うのであれば・・・超音波痩身器です。
このことから、脂肪吸引 VS 切らない痩身治療は
引き分けです。
双方にメリットもデメリットもありますが、
どちらを選択されるかは、
医師の意見をしっかり聞き、
自分にあった治療を選択されることをオススメします。
また痩身治療を受けたから安心するのではなく、
普段から食生活に気をつけ、
出来れば軽い運動などもオススメします。
丸山成一