難しいシミの診断
今回は、シミのお話ですが、
診断がとっても難しい・・・
肝斑(かんぱん)というシミに関してご説明しますね。
シミの治療を行っていると、
患者様が時々、
「先生!私のシミは肝斑ですか?
肝斑だと思って、あのCMで放送されている・・・○○をのんでいます。」
・・・とおっしゃる方が少なくありません。
肝斑という言葉は、
化粧品などのCMでも紹介されるようになり、
広く世間に知られるようになりました。
一方で、
広く世間に知られたことで、
患者様が上記のように自分で“肝斑”だと診断してしまうケースも多々見受けられます。
以前にもこの美容ステーションでお話したこともありますが、
肝斑について、原因、部位、治療など更に詳しくは>>>こちら
上のイラストのように、
頬や鼻と唇の間の皮膚、眉毛の上などに、
左右対称に、もやがかかったようなシミが存在している状態です。
特に、口唇上部に出来た場合はヒゲのように見えてしまうので、
整容的にも気にされる方がいらっしゃいます。
この肝斑というシミ・・・
実は診断がとても難しく、
形成外科医や皮膚科医でも間違って診断してしまうことがあるぐらいです。
そのため、
患者様は、
左右対称にあるから肝斑!
とか、、、
友達に、
「それは絶対肝斑よ!」
・・・なんて言われたのがきっかけで、治療に来られたりもするんですよ。
肝斑は慢性的に炎症が起きている状態で、
つまり皮膚の下で火がくすぶっているようなものです。
そのような場合、
日焼けやレーザー治療などで、
炎症という火に、紫外線やレーザーなど油をそそぐようことは避けなければなりません。
シミの治療にいって、逆に悪化した!
・・・などというケースもよく耳にします。
最近はレーザーを使った軽いトーニング治療というもものありますが、
まだしっかり確立されているわけではないので、
もう少し様子をみる必要があるでしょう。
ハッキリと肝斑だと診断出来るよな場合は問題ありませんが、
とにかく、
『肝斑かも!?』
・・・と疑えば、
肝斑の治療に準じた治療を行えば、問題ありません。
皆様も、
疑わしいと思った場合は、
まずは日焼けの防止を徹底すること!
そして、治療をお受けになる場合は、
必ず専門医の診察を受けて下さいね。
丸山成一