今、1冊の本にハマってます。それが、どん。


一橋合格「までの」足跡

「100の思考実験」。

みなさんは知っていますか?「なるほど、君、名前は?」でお馴染みの。そう、ハーバード白熱教室でお馴染みのマイケル・サンデル教授です。


そこで取り上げられた話(例えばあのトロッコの路線を切り替えることであなたは5人を助け1人を殺すことになるが、はたしてこの場合、路線を切り替えるのは正義なのか?ってやつとか。)のような哲学的な問題が100個載っている本です。いや~面白い。一見、「そんなん当たり前だろ」って思えることでも、「その視点があるか~」と感心することばかりだし、読んでいてとても面白い。(ただ、翻訳本だから「訳っつぽさ」が多少残ってしまっているのはしょうがないかな。)そして、考えさせられる。


一例をあげます。

題名:「救命ボート」

救命ボートに12人が乗ってます。定員は12人でまだ余裕があります。救助を待つ24時間分の水と食料も十分にある。さらにひとりひとりにチョコビスケット1枚と、ラム酒1杯う配る余裕もある。しかし、すぐ目の前には30分前から溺れて助けを呼んでいる気の毒な女性がいる(30分も立ち泳ぎしてんのか!ってツッコミはしてはいけないみたいです)。ボート内では意見がわれます。

メンバ-「助けようや」

リーダー「あの女が溺れてんのは俺らのせいじゃない。助けたら、お前らだってビスケットにありつけなくなる。せっかくの居心地のいい空間を、どうして壊す必要がある?」

メンバー「助けることができるからだ。助けなかったら死んでしまう。理由としては十分だろう?」

リーダー「人生なんて残酷なもんさ。もしあの女が死んだとしても、俺たちのせいじゃない。さあ、ビスケットを欲しい人は?」


これを読んだら多分多くの人は、「リーダー冷酷」だとか、「リーダー最低~」、「リーダーが溺れちまえよ」という風に思うんではないでしょうか。僕もそうでした。実はこの例、12人が先進国で、溺れてる人が栄養失調予防可能な病気で亡くなっていく発展途上国の人たちを表しています。先ほどの観点からいくと、先進国の態度はリーダーと同じように冷酷です。わずかな裕福さに固執するあまり、貧しい人立ちを死においやっている。

現在、国連は、先進国はGDPの0.7%を海外援助に回すことをそれを達成してる国はほとんどないそうです。収入のたとえ1%を貧しい人たちに差し出しても、生活の質があまり変わらない人たちが大多数にもかかわらず。


こんな感じです。我々は、すぐそこの溺れてる人から目を背け、ビスケットを死守しているわけです。考えさせられますよね。

他にも様々な「思考実験」が繰り広げられます。面白いです(まだ20/100問めぐらいですが笑。)


普段本を読むほうの人間ではないので笑、ちょっと「おっ」と思うとすぐ誰かに教えたくなっちゃうんです笑。一昨日も文庫1冊電車ん中で読んじゃったし。最近本屋が楽しい笑。バイト始めてから、去年までは値段を理由に買うのためらってた本も、わりかし気にせず買えるようになったし(本はケチるな!ってよく言いますしね。)。


じゃ、今日はこの辺で。あまりブログの趣旨と関係ない記事は控えたいんですけどね笑。