結婚記念日旅行の新幹線の中で、大好きな原田マハさんの小説「さいはての彼女」を読み始めた
マハさんの書くものが好き過ぎて、今まで読まずに取っておいた本
そこにいきなり出てきたセリフ
『ブセナテラスは取れたの?』
に驚いた
ブセナテラスは沖縄本島にある高級ホテル
長男にぃにぃが3才くらいの時に初めて泊まって惚れ込んで、沖縄病の我が家は何度か通った
そのうち沖縄サミットで使われたりして知名度が上がり、だんだん宿泊費も高くなり...
その頃から沖縄には外資系含め、いいホテルがたくさん建ちはじめたので
我が家はいろんなホテルを試した
子ども達も成長し、長期の旅行には一緒に行かなくなって
旦那が
『結婚30周年旅行は久しぶりにブセナに泊まるか』
と言ってくれた
それも、もう私たちもいい大人なのでラウンジアクセス付きのクラブルームを予約
2ヶ月前予約だとかなりお得に泊まれる
でも様々な事情があり
「行けるかなー...行けるかなー...」
と常に心配していて
結局、キャンセル料が発生する一週間前には
涙を飲んでキャンセルすることになってしまった
その代わりの行き先を天気で決め←おい
東北・北海道新幹線に乗って本を開いたら
『ブセナテラスは取れたの?』
旦那の腕をつつき、その行を指さした
ネタバレするとその小説は
主人公がバカンスでブセナテラスに泊まりに行くはずが、有能な秘書のせいで北海道の女満別へ飛ぶことになった話
その時、私たちの乗った新幹線は津軽海峡の水面から240mの海の底を北海道に向けて疾走中
何でこんな地下深くでキャンセルしたブセナの名前を目にするか
偶然にも程がある
ホテルに着いたら
『お部屋アップグレード』のお知らせ
函館山側の広い部屋になってました