トレールについて【V.I.Aナックル】 | HIKOtechのひこてつです

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こんばんは!

 

 

 

 

 

ヒコテックのひこてつです。

 

 

 

ヒコテックから発売予定のV.I.Aナックルですが、

 

今日はトレールについてお話します。

 

 

 

 

前回までに、ポジらせないためにキャスター角を0°にしたかったとありましたが、

もう一つ、ポジるとこんな影響がでるよーって話がありました。

 

 

それは面圧の変化です。

 

 

 

まずこの動画は一般的なセッティングの僕のGRK。

 

キャスター角もキャンバー角もついてます。

フロントタイヤを切ると、ポジ側の面圧があがります。

 

 

 

これによって、ポジ側のタイヤをひっかけて走ったり、きっかけを作りやすかったりといい面もありますが、

面圧変化は対角にも表れます。

 

 

 

 

リアはこうなります↓

 

 

 
 
対角の片輪に面圧がかかってしまうんですね。
 
ステアリングを切るとリアの片輪が30g重くなり、反対側は30g軽くなります。
 
その重さの差およそ60gも。
 
 
 
この状態で、デフがスルスルだと前に進まないような。。。
 
 
 
 
 
そして、こちらはキャスター0°、キングピンアングル0°、インクルーデッドアングル-3°の車
 

 

 
10g以下の変化量ですね。
 
 
 
それによってリアも、

 

 

ほとんど変化しません。

 

これでリア両輪で前に押していくイメージでもありますし、

ものすごく安定します。

 

 

 

この狙いもあってキャスター角0°付近から調整してほしいのですが、

 

キャスター0°だと、ハンチングひどいですニコニコ

 

 

そこで登場するのがトレールですね!!

 

 

 

トレールは±3mmと0mmができますが、

 

推奨値は正トレール3mm。

 

キングピンよりアクスルが後ろにある状態です。

 

 

 

これによってキャスタートレール量を稼ぎます。

 

キャスタートレールから説明すると、いい図がないし長くなってしまいますので、

検索してみてください。

 

 

 

で、このナックルのキャスタートレール量ですが、

他のナックルでキャスター角7°の時と同じくらいのキャスタートレール量になるようになってます。

 

 

これによって、プルプルしにくくなりますよウインク

 

 

 

 

イメージしてほしいのが、

 

リアタイヤが回転して車体を前に進めますよね。

 

車体からフロントアームに伝わり、キングピンがナックルを押します。

 

正トレールによってアクスル軸はキングピンより後ろになるので、キングピンがタイヤを引っ張っていく方向になるんです。

 

つまり安定して転がります。

 

 

 

間違ってもキャスター起こして逆トレールとかやらないでくださいね爆  笑フロントタイヤガックガクになりますよ。

 

 

 

この正トレールってかなり可能性があると思っていて、

車体の向かっている方向に勝手にカウンターがあたるイメージです。

 

 

えっ。キャスター角でもそうじゃないの?って言われそうですが、

キャスター角は車体に対して真っすぐに向こうとする力で、

キャンバー角はタイヤが90°切れたときにキャスター角の役割になるのでカウンター方向に向こうとする力。

だと僕は思っていて、だからみなさんインクルーデッドアングルが0°の場合、キャスター角とキャンバー角がだいたい同じ数値になりますよね。

それにポジの要素が加わるし、ネガになるほうは逆キャスターになるし、ロールもするし、非常に複雑なわけですね。

 

 

それが正トレールだと、どの切れ角でも進行方向にタイヤが向こうとしてくれるので、ステアリングのガタとか、アッカーマンの狂いとか、バンプインとかアウトとか、多少のことは気にならないくらい素直になりますよ。

 

しかも左右のタイヤとも!

 

 

 

ということでの推奨値なんですが、

今までキャスター0°やったことあるけどダメだったって人も正トレールとキングピンアングル0°とインクルーデッドアングル-3°を組み合わせて試してみてください。

 

今まで正トレールがダメだったという人も、正トレールが前提で作られたこのナックルで試してほしいです。

キングピンとタイロッド取りつけ位置の距離が適正化されていますから。

 

 

このあたりは次回説明したいと思います。