アートと美しい景色
子供が中学以上になると家族でお出掛けというのも難しくなりますね。
少し前の祝日に久しぶりに家族で出掛けてきました。
今回の目的地は熊本県南部の葦北郡津奈木町。
建築に興味のある子供に、津奈木町の廃校(旧赤崎小学校)のプールと付帯設備をリノベーションしてできた宿泊(期間限定)できる現代アート作品『入魂の宿』を見に行こうということで出発。
事前にウェブサイトからの観覧予約もできますが今回は予約をしていなかったので、つなぎ美術館に行って観覧料を払い観覧用パスワードを受け取ります。
つなぎ美術館にはモノレールがあったのでちょっと寄り道して企画展の観覧とモノレール乗車券を購入し、先にモノレールへ乗車。
町のシンボル「重盤岩」へと登っていきます。
頂上からは町が一望でき不知火海が見渡せ、青い海と空の景色の美しさにとても癒されました。
春には桜の花が咲き、また違った景色もこれから楽しめるそう。
モノレールでは台湾からのお客様とご一緒で、最近では海外からのお客様も多く、言葉の面で汗だくになることもありますが、携帯のアプリを使ったり、身振り手振りで何とかやってます(笑)のでまた来てくださいとモノレールのガイドさんが話されていました。
いざ、目的地の入魂の宿へ。
つなぎ美術館からは車で10分ほどで到着します。
旧赤崎小学校は全国で唯一海上に浮かぶ小学校だったのですが、2010年3月に閉校しています。
そこに現代美術家の柳幸典さんが、熊本ゆかりの文筆家石牟礼道子さんの詩『入魂』(海と天が結び合う瞬間を「海に魂が入る」と表現)に着想を得て大型屋外作品『入魂の宿』が完成しました。
つなぎ美術館のモノレールも柳幸典さんの監修したラッピングだそうです。
中に入り左のドアを開けるとNYUKON CELLという部屋があり、鏡の反射で石牟礼道子さんの詩の世界を体感することができます。
今回私たちは宿泊ではなかったため、宿泊施設は見学できなかったのですが、ベッドルームが2つとシャワールーム、瞑想室もあるようです(宿泊は1日1組限定で宿泊者ありの場合は施設の観覧はできません)。
外に出てプールから生まれ変わったビオトープへと足を進めると、水の中の植物と生き物を水面と同じ目線から観察することができます。
今回は全てを見学できなかったですが、アートと景色に癒された休日を過ごすことができました。
津奈木町へお出かけの際は立ち寄ってみて下さい。