お城は好きですか? その9
当事務所のブログの中でも人気のある「お城は好きですか?」シリーズ!
第9弾にあたる今回は、岡山県津山市にある「津山城(鶴山城)」を紹介します!
岡山県の北部に位置する津山市のシンボルである津山城は、本能寺の変で織田信長と共に最期を遂げた森蘭丸の末弟である森忠政が1603年に築城に着手し、1616年に完成しました。
非常に守りが堅い城のことを「堅城鉄壁」と言いますが、まさに津山城はその言葉に相応しい城です。
まず城内に入って驚くのが、反り立った石垣の多さです。
ひな壇のように段々に重なった石垣は「一二三段(ひふみだん)」と呼ばれ、大きな威圧感を与えます。
この一二三段の石垣が迷路のように立ちはだかり、複雑に折れ曲がっている通路は、まさに要塞です。
また地形的にも吉井川と城の東を流れる宮川の合流地点を見下ろす「鶴山」という小高い山に津山城は築城しており、鶴山の東側は断崖絶壁であり、そして宮川という天然の掘があります。
ちなみに「津山」という地名はこの「鶴山」が由来なんだそうです。
そんな津山城は、かつては五層の天守がそびえてました。天守台からは津山の街並みを一望できます。
天守台には「愛の奇石」というハート形の石があり、カップルで触れるとご利益があるとか。
そして現在の津山城のシンボルである備中櫓は平成になって復元されたものです。
備中櫓の内部は、畳敷きの御殿様式で当時は本丸御殿とも繋がっており、城主とその家族の生活の場でもあったと言われており、他の城の櫓とは造りも趣も異なってます。
備中櫓の釘隠をよく見て見ると森家の家紋である「鶴の丸」が描かれてます。
また、備中櫓の隣にはかつて「到来櫓」という櫓があったそうですが、現在は藤棚が設置されてて見晴台のような休憩スポットになってます。
そこからは三の丸、表中門、切手門までが見渡せ、改めて一二三段の凄さを感じることができます。
津山城は春には千本の桜が咲き乱れる桜の名所としても有名で、他にも藤棚やイチョウの木など四季折々の風景を楽しむことができます。
津山は、岡山駅から列車で約1時間でアクセスできるので岡山城とセットで廻ってみてはいかがでしょうか?
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