自筆証書遺言その② | 司法書士法人 小屋松事務所の所長日記
2019-02-26 19:11:01

自筆証書遺言その②

テーマ:ブログ

所長の小屋松です。

 

40年ぶりの相続法改正の中から、施行される時期が早い「自筆証書遺言」に関してコメントの第2弾です。

その①では、「すべて自筆でないと不可」から→「財産目録についてのみパソコン書きでも可」となったことをお伝えしました。

 

今回は、自筆証書の遺言書を法務局で保管するという制度の新設、についてコメントします。 

自筆証書遺言は手軽に廉価で作成できるのがメリットでしたが、遺言書に基づいて執行手続をするに際しては家庭裁判所の検認手続を経ることが必要でした(ちなみに、検認手続を受ける裁判所は、被相続人(遺言作成者)の最後の住所地を管轄する家庭裁判所です)。

ところが、今次の改正で、自筆証書の遺言書を法務局で保管する、という制度が創設され家庭裁判所で検認手続を受ける必要がなくなります。

これは大きな変更点です。自筆での遺言書作成に勢いが付く可能性が出てきました。

 

問題は、自筆証書の遺言書をどの法務局で保管することになるのか?ということですが、以下の3つが保管場所候補となります。①遺言者の住所地の管轄法務局、②遺言者の本籍地の管轄法務局、③遺言者の所有する不動産の所在地を管轄する法務局です。

③が認められたところが特徴的です。おそらく不動産の相続登記をし易くすることで、社会問題化している所有者不明土地の現出を抑制しようという国の思惑が働いたものと思われます。相続登記手続を担う私たちにとっては管轄の範囲が広がることはありがたいことですが・・・。

 

ただ、今次の法改正は、自筆証書遺言が抱える課題やデメリットを抜本的に解消するまでには至っておりません。

自筆での遺言書作成を考えておられる方は専門家の助言や指導を仰ぐ等して慎重に作成を進めたいものですね。

なお、この自筆証書遺言書の保管制度が始まるのは、来年(2020年)7月10日からとなっております。さらに詳しいことは、次号でコメントさせていただく予定です。

小屋松事務所スタッフさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ