真の「緩和ケア」とは | machico編集長公式ブログ 仙台・宮城、時々山形

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こんにちは、さっちんですニコニコ

「緩和ケア」と聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか。
がん治療ができなった方への医療や、がんの終末期医療と思われている方も多いと思います。

今回、東北大学病院の「緩和ケア事情と取り組み」についてお話を聞く機会があり
自分事として、医療についてとても深く考えさせられました。

緩和ケアの定義があります。(WHO原本の公式和訳)

緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族の

QOL(クオリティオブライフ)を、
痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い

対応することで、
苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。


緩和ケアは、終末期の医療ではなく、発病した時から始まるケアということがわかります。
東北大学病院 緩和医療科科長の井上彰先生は、
「患者を苦しみから解放する点では全ての医療の基本」
とお話しされていました。

この一言が、緩和ケアのイメージを変える大きなきっかけになりました。

がん治療は、時に苦痛を強いられる場合もあります。
迫りくる「死」の恐怖から、精神的にもダメージを受けることもあります。
心身ともに苦痛ない状態で「適切な時期に適切な治療を受ければ」
長生きできるのは当然のことです。
緩和ケアは、そんな役割を担っているということなのだと思います。

東北大学病院は、国公立大学病院として初めて緩和ケア病棟を2000年に開設しました。

下の写真は、病棟の中心にあるコミュニケーションスペースです。

現在22床の個室の病室があり、経験を積んだ看護師さん20名が看護にあたっています。
病室は病院の最上階にあり、窓からの眺めは素晴らしいものです。
(伺った時は残念ながら雨でしたが…)


ご家族が手料理を作ってあげられるキッチンもあります。

ご家族の面会は、いつでもできます。
一番驚いたのは、ペットとの面会もできること。
専用の入り口が用意されていて、家に帰れなくても家族同様のペットとの面会は
とても嬉しいですね。

この病棟では、毎日患者さんのさまざまな想いを受け止めながら、

患者さん主導で物事を考えているそうです。
ご本人だけではなく、家族の方の想いも一緒に受け止めます。

「毎日が哲学のよう」
と表現された看護師さんの言葉に、
ここでの日々の看護がどういうものなのか
わかったような気がしました。

想いを受け止めてくれるのは、医療者だけではありません。
臨床宗教師をご存知ですか?
人が死に向かい合う現場に、医療者とチームを組んで入れる日本人の宗教性にふさわしい
心のケアを提供する宗教者です。

東北大学での取り組みはこちら

この取り組みが広がったのは、東日本大震災がきっかけでした。
布教や伝道を目的とするのではなく、宗教者としての経験を活かして
苦悩や悲嘆を抱える方々に寄り添います。

「死」を意識しながら生きるのは、誰でも辛く苦しいことです。

でも、誰にでも「死」はあります。

それを理解して、話せる環境があるというのは、医療的ケアとはまた違った

心のケアとして大事なことだと思います。

また、ボランティアの方々の力も大きい存在です。
医療従事者ではない、普通の人としての存在
安らぎや潤いをもたらしてくれます。
病棟では、生け花やフットケア、演奏など特技を活かした活動や行事のお手伝い、
院内案内や今年の4月に完成したばかりの、東北大学病院百周年記念庭園のお花の手入れなど
ボランティアとして参加できることはたくさんあり、
常に募集を行っているそうです。
興味のある方はぜひ、見てみてくださいね。

東北大学病院のボランティアの紹介


今回お聞きした「緩和ケア」の真の目的から
多職種による「チーム医療」を実現している東北大学病院の取り組みは
いざ病気になった時の自分事としてとらえることができました。

生きている間の時間をより良いものにしていきたいですね。


東北大学病院
仙台市青葉区星陵町1-1

 

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