アナ「ここで臨時NEWSです。今から15分後三代目J Soul Brothers登坂広臣さんが緊急記者会見を開くことになりました。続けてお知らせです。三代目J Soul Brothersの登坂……」

岩「なんか凄いねぇ。これで花音の化けの皮が剥がれんだ。」
隆「…なんか胸騒ぎする。」

バタバタドガンドア
E「隆さん、大変。ひかるちゃんがいない。」
隆「え?どういうこと?」
青ざめた隆二はさっきの胸騒ぎにさらに胸が締め付けられる。脳裏に浮かぶのは花音…

隆「ELLYちゃん、さっきまでひかるちゃんとどこで、何していたの?」
E「ひかるちゃんが直己さんに頼まれた資料を運ぶの手伝ってあげてたんだけど、突然非通知着信がなってひかるちゃん…青ざめて資料持ったまま走っていったんです。」

岩「ダメだ…ひかるちゃん出ないよ?」
隆「クソっ!ELLY頼みがある。花音の周り急いで探れないか?」

岩「オレ…臣さんに連絡します!」
隆「…岩ちゃんそれはダメだ!臣は臣のやり方でひかるちゃんを守る手段にでたんだ!邪魔はしたくない。」

隆「岩ちゃんは直己さんに連絡して。オレはそこら辺探してくる。」

…何も知らないオレはHIROさんと記者会見の打ち合わせをしていた。直己さんとNAOTOさんも一緒に。…隆二はその事を忘れて岩ちゃんに直己さんに連絡を取るようにいってしまった…

携帯ピピスマホスマホピピ
直「もしもし?…どうした?落ち着け。岩ちゃん。落ち着いて話して。………わかった。すぐ行く。」
直「HIROさん、すいません。…妹が…ひかるがまたいなくなりました…俺は今から探しに行きます。記者会見はNAOTOに任せても大丈夫ですか?」
臣「え?オレもいきます!」
H「ひかるちゃんが??今社内にいるやつらにも探させよう。」
臣「HIROさん!直己さん!」
直「ありがとうございます。…でも、これ以上俺達兄妹の事でみんなを巻き込むわけには…」

H「その兄妹はオレにとったら大事な家族だ。ひかるちゃんと臣の関係もオレが認めたんだからな。」
…そういって肩を叩くと…トン…っと前に押した。HIROさんが“行け!”という合図なんだ。

H「臣…お前も行きたいだろうが…我慢だ。男として守り方を間違えちゃダメだ。」
オレは握った拳に力が入る。

NAOTOさんから背中をさすられ、会場へ。
多くのフラッシュもオレには目障りですらない。

H「…この度は三代目J Soul Brothers登坂広臣の緊急記者会見と言うことでお集まり頂きましてありがとうございます。」
HIROさんが深々とお辞儀をする。オレとNAOTOさんも一緒につらなる
N「登坂ですが、みなさんもご存知の通り冴島花音さんとお付き合いや妊娠等でお騒がせしてます。ですが三代目のリーダーの僕からお伝えさせて頂く事としては、あちら側の勝手な妄想、事実確認はなし。という結論に達しております。」
NAOTOさんが淡々と話をしている時にポケットから落ちた携帯に目がいく。
LINEの表示…

直己
ひかる、第三資料室。花……

我慢ができない…やっぱり花音が絡んでた…
何をしでかすかわからない…なぜひかるさんを花音が分かるのかも?オレは頭がいっぱいいっぱいだった…

ザワザワ…ザワザワ…
記者「登坂さん、どうしましたか?今まで話した内容と違うことでもあるのですか?」

N「……断じてありません。…おい!臣!」

いつもだ…オレは守るためにいるんじゃなくて、守られる側にばかりいる…大切な人を守れない…悔しい…

N「臣…いきたいんだろ?HIROさん…限界です。臣はもう充分役目は果たしてます…」
記者「登坂さんの涙には理由があるのでしょうか??」

H「臣…言いたいこと言ってから行け!」

HIROさんの言葉に立ち上がったオレは深々と記者に頭をさげると会場から資料室に向かった。

ざわつく会場内を平然とした口調でHIROさんが説明に入る。
―――――――――――――――――――――――――――

花「さっきから何にも言わないけど広臣の事どう思ってんのよ!」
ひ「あの…いいですか?仕事に戻らないと皆さんに迷惑かけてしまうので…」
花「答えになってないって!あんた広臣のとこに一緒に暮らしてるって本当なの?」


花音のやつひかるさんに何かしたら絶対許さねぇ! オレは資料室にむかって走る。
途中隆二に電話…

臣「もしもし?!隆二か?ひかるさん資料室。」
隆『 資料室?どこの?』


臣「第三って言ってた。ごめんな。隆二。今ひかるさんが言うこと聞くのは隆二だけだからさ。」

…なさけないけど、隆二に頼むしかない…

直「花音!やめろ!お前に妹を傷つけさせない!」
直己さんが初めに資料室について花音を説得してる。

ひ「お兄ちゃん…さっき変な男の人から電話がきたの。お兄ちゃんが倒れたって…」

花「それは、私が頼んだからよ。直己さんも…私は広臣が私の元へ帰ってきてくれさえすれば何にもこの人に手出ししませんよ。」

ひ「返すも何も…私はあなたとも初対面だし登坂さんとも…何もありません。勘違いしないでください。」

花「じゃあ!前から私を抱く時必ずひかるって呼んでたのは何?あなたのことでしょう?私はあなたを忘れてないわ。マンションから二人で出てくるのを何度も何度もみかけてその度に記者に写真うりつけてやったわ。離婚までしてそんなに広臣と一緒にいたいの!?」

直「お前、狂ってる…花音…」
E「花音…もうやめろよ!おまえらしくないよ。」
花「あたしらしいって何?この女を消すことかしら?」
…そういってひかるさんに突き出したのは果物ナイフ。

E「…お前も臣以外にいるだろ?なんで執拗にひかるちゃんに構うんだ!?落ち着けって!」

ひ「ナイフ…離婚…臣…」
直「ひかる?…花音…ぶつけるならオレにぶつけてくれ。頼むから。もうひかるを…苦しませないでくれ。」
花「みんな。ひかる!ひかる!ひかる!うるさいのよ!…あんたなんか消えちゃえばいい!」

直「ひかる!」
E「ひかるちゃん!」
 
臣「…間に合った…ひかる…さん…」
ひ「……血が…」
花音がひかるさんに向かった寸前でオレは花音が持ってるナイフを手で握り止めた。

花「いゃあ!広臣!離して!」
臣「お前が離せ!花音!」
片方の腕でひかるさんを抱きしめながらオレは必死に食い止める。

直「臣!」

隆二がそっと花音の背後に周りナイフを持ってる腕を離すとそのまま何も言わずに廊下へ連れてく。
隆「やっていいこと、悪いこと。子供でもわかるよな?今まで臣があんたにやってきたことはオレが謝る。だけど…もう二度とオレ達の前に現れないでくれ…」

E「今!救急車呼びますよ!」
臣「いいって。いいから。ELLY…大丈夫。このくらいなら。」
オレはそんな事よりさっきからオレにしがみついて離れないひかるさんに目を向ける。
臣「大丈夫?ひかるさん?」

ひ「………臣…くん。大丈夫?早く手当しなきゃ…」
その場にしゃがみ込んだひかるさん。

直「ひかる?思い出したのか?」
涙を流しながらそれでも笑顔でうなづく。
オレの首に巻き付く。

臣「やっと…会えた。…会いたかった…ひかる…さん…オレのひかるさん…」

ひ「臣くん、今までごめんね…」

臣「ひかるさんを守れてよかった…これからはもう離さないよ…何があっても……」

そういってひかるさんを力いっぱい抱きしめた。ひかるさんもオレの背中をギュッとする。
触れたくて触れられなかった唇と唇…
今度は互いに…同じ思いで優しく絡み合う。
“ オレが守ってもらった生命”
“ オレが守ってやれた生命”
…いつまでも…愛してる…





END…

第二章“Precious to Hikaru”へつづく