2011年に、ひかりの輪では初めて、出羽三山での修験道体験(山伏修行)に参加させていただきました。参加者の方のご感想やご体験をご紹介いたします。

 毎年恒例で、今年2017年は7回目となります。

 毎年、羽黒修験の現地の本物の山伏の先達の方と宿坊にお世話になり、本物の山伏体験をさせていただくことのできる、生きた学びの機会です。
 今年2017年も以下の日程で行います。ご関心・ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

(2017年7月29~30日(土・日)、出羽三山(山形県)にて本格的な体験山伏修行のお知らせ)


●人生の節目に登る習わしの山(男性、50代、会員、仙台在住)

 我が家の玄関には、八角柱の杖があります。父が平成15年に出羽三山詣りに行った際に、買って来たものです。当時、私はたいへん経済的に苦しんでいました。

 

 しかし、出羽三山詣りに父が出掛けることを聞き、僅かなお金を渡しました。そのお金で買った杖なのだそうです。

 

 父は、19年までに10年続けて月山に登りました。はじめての時は、夜中に出発し、日の出を見たそうです。その日は曇っていたのに、僅かに2、3分でしたが太陽が顔を出したとかで「思わず手を合わせた」と言っています。

 

 

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 人生の節目にこの山を登るのが、私の地域では習慣になっています。母は、私が高校に合格した年に、嬉しくて登ったと言います。

 

 両親は、私がひかりの輪の活動に参加することをあまりよく思っていないようなのですが、今回だけは、むしろ喜んで送り出してくれました。出羽三山で、「おじいちゃんやおばあちゃん、むすめが、まっているから」と。

 

 そして、私は父の杖を借りて参加しました。

 

 まず、最初に羽黒山を登りました。実は、この羽黒山と湯殿山には、数年以上前に仙台教室の友人と一緒に一度来たことがありました。そのときは羽黒山で、三神合祭殿の神聖な空気に魅せられました。

 

 しかし、今回は、上祐代表をはじめとして、団体の皆さんと来なければ、立ち寄りもしなかったであろう、神聖な場所・空間を訪れることができました。

 

 そして、そこで、山伏の修行である三語拝詞・般若波羅蜜多心経等を唱える経験をして、良きご縁を格段に深くしたと感じました。

 

 

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 こうしたことと繋がっているのでしょうか、湯殿山で虹を見ました。それと同時に、虹を見て喜んでいたり、雨によって潤っている草木と同時に、雨にうたれて困っている人達などがいることなどが思い浮かび、この世の喜びと苦しみは表裏と感じる機会にもなりました。


 二日目の月山は、「羽黒山に比べたらなだらかで天国」とはスタッフの話でした。登っている他のグループの話を小耳に挟んだら、「富士山登ったことのある友人を月山に誘ったら、最初は付いてきたのに、次の年誘ったら『富士山よりきついから』って断られたよ」
 
 さて、実際に登ってみると、行けども行けども、歩きにくい道が続きました。

 

 それでも小休止で見ことのできる周りの風景は素晴らしく、また案内してくださった山伏の先達の方の話は参考になるものでした。こんなに美しい中でも、歩き始めると見えなくなる、なんか自分の人生にかさなるものを感じたりもしました。

 

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 この道を、父や母も歩いたか、と思っていたら、三語拝詞(山伏の修行の間に唱える詞章)などが聞こえてきました。多くの人の敬虔な祈りを感じました。

 

 

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 そして、9合目を過ぎてだと思います。鳥海山が美しく見えました。

 

 現地の山伏の方によると、月山・湯殿山・鳥海山で出羽三山と呼ぶこともあるとのことでした。鳥海山は薬師如来を祀っているとのことでした。そこで、鳥海山に向かって、これまで私が傷つけてしまった人達の心を癒やして下さるよう、仏様に祈りました。

 

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 こうして、一人で来ていたら見過ごしたようなことも、現地の山伏の方や上祐代表をはじめとするひかりの輪の皆さんと一緒だったおかげで、いろいろと体験し、いろいろを気付くことができたことがあったと家事ています。それらは、私にとって、大きな収穫でした。

 

                                (2011年7月30日、31日  参加)

 

●縁ある出羽三山に心から感動(50代、女性、千葉在住)

 山形の出羽三山(羽黒山・湯殿山・月山)へ行ってきました。

 

 インスタント修験ではありましたが、「三語拝詞」「三山拝詞」「般若心経」を読みあげて山の宗教を体験してきました。

 

 

 

 仏教の要素を日本の自然に組み込んだ修験の修行の素晴らしさに感動。山伏や天狗を日本から無くしてはいけないと、心から思いました。羽黒山の石段は戸隠を思わせ、出羽神社の参拝は心が引き締まりました。

 

 

 湯殿山の儀式は、松尾芭蕉が「語られぬ湯殿にぬらす袂(たもと)かな」とうたいその内容を語ってはいけないそうです。神々の慈悲を感じる美しいもので、自然信仰の最たるものと思いました。日本に生まれたことが、嬉しくてなりませんでした。

 月山。なだらかな傾斜をのぼりつづけ、高山植物と雪渓、遠くに雲海と日本海を眺めて神の国日本を実感させていただきました。

 

 

 

 そして2日とも、虹を見ることができました。太く濃い虹の大きなアーチが、手の伸ばせば届きそうに近くに見えて、私にとっては最高の誕生プレゼントになりました。

 

 

 山形の方々は優しくて、田んぼは緑を湛へ、風は草木の香りを運んできて、宿坊には昔の日本家屋の落ち着きと立派な神棚全てが素晴らしかったです。


 

 出羽三山信仰は千葉と縁が深く、参拝者は山形、福島、宮城に次いで第4位だそうです。駐車場にも千葉の「小湊バス」が止まっていました。

 

 我が家の近所の公園にも、出羽三山の碑が沢山あるので不思議でした。縁ある参拝ができて、嬉しさ一入。半世紀誕生記念の最高の巡礼となりました。

 

 昔から、修験道には憧れがありました。山好きな母の影響で、小学生の頃から山に登ってみたかったのですがなかなか機会には恵まれず。

 

 高校の時に登った高尾山は、真夏の暑さばかりで、良い思い出はありませんでした。新婚旅行で訪れた上高地。会社の上司に連れられて登った富士山。

 

 少しづつ拍車がついて、多い時は月に一度のペースで山歩きを楽しむようになりました。中でも修験道の山は緑深く、好きな山が多いです。高尾山・大山・御岳山・戸隠山。

そんなわけで、今回の出羽三山は是非訪れたいと思いました。

 

 折しも千葉の博物館では「出羽三山展」が開かれ、映像シンポジウムにも参加することができました。上映された記録映画「修験・秋の峰」には未知の世界だった修行内容が紹介されていて、山の自然の中に仏教を溶け込ませた、理にかなった修行であることに感動しました。

 実際に訪れた出羽の山々は、とても優しい慈愛を感じました。映像で見た厳しさより、全てを受け入れてくれる大きな自然が印象的でした。


 

 白装束に身を包んだ私たちを、地元の方達は優しく迎えいれてくださり、神社で参拝をさせて頂いたときは、過去の過ちをすべて受け止めてもらった気がします。


 廃物毀釈を経て、仏教と神道を融合させて生まれた信仰は時代に流されながら、土地の信仰として地元の人々の思いと共に生きてきたことを実感しました。

 

 辛いこと、苦しいことを糧にして、自然に逆らわずに生きていく。行く先々で復興の祈りをささげながら、東北の震災も皆で助け合って、乗り越えていくしかないのだと思いました。

 

 高山植物が咲く月山を下り、大きな虹の祝福を得られたとき、自分達が神々に愛されていることを感じて、清々しい感謝の気持ちで一杯でした。


 

「諸々の罪けがれ 祓い禊ぎて清々し」

 

修験の実践はこの言葉に集約されていたように思います。

 

 

 

●(男性・40代・東京・会員)


 行きの道中は雨が激しく降っており、どうなる事かと心配もありましたが、山形に入ると天候に恵まれました。

 宿坊(修験道の修行のための宿)に着くと、不思議な落ち着きがありました。先に来ていた友人からも、「居るだけで楽になる場所だよ」なんて言っていたので安心しました。

 スケジュールは朝が早いもので、疲れるかなと思いましたが、全員で頭に修験道の修行のための被りものをし、楽しい雰囲気で、先達にもお会いして、勤行(修験道の詞章を唱える修行)を習いましたら、エネルギッシュになり、眠気を感じませんでした。そして、先達の力強く、誠実な言葉に続いて、勤行を習いました。

 

 その後、直ぐに行ったのが羽黒山でした。2400段の石段があり、筋肉トレーニングとして楽しめました。

 山頂まで行くと勤行する場所も多く、その中を段々と内側に向かいました。そして、正式参拝を行ない、神官の方によるお祓いで、背中に何かが触れた時に、何か自分でも気になっていた部分が、清められたような感じがありました。


 その後は、歴史博物館で、丁寧な館長さんの話に、代表の質問が花をそえて、かなり長い時間、神秘的とも言える、この土地の歴史について、お聞きしました。

 そして、荒沢寺正善院では、予定外に話が盛り上がり、、注蓮寺で、即身仏を見て聞いて、かなりビックリしましたが、強い意思の力が有ればなのかなとスッカリ、タイムスリップしましたかね

 そして湯殿山には、車から乗り継ぎでシャトルバスに乗り、少し歩き山頂に着きました。

 

 正式参拝を終えると、山頂の岩から温泉が出ていて、それ自体がご神体となっているという不思議を体験させていただきました。

 

 また、その後、近くの足湯を皆と楽しみましたし、その後の記念撮影した写真を見たら、全員がかなり、優しい顔をしていました。

 

 帰りに鳥居の前で記念撮影し、車に向かうと、虹が直ぐに触れそうな場所に出ていました。
帰り道でも綺麗に虹が二カ所くらい出ていて撮影もしました。ひかりの輪の聖地巡りでは、虹を見ることがあたかも恒例となりましたが、あらためて感激しました。

 

 その後は温泉に行き、広くて景色が良い場所で、気分が良く入れました。食事もしっかりさせていただきました。

 

 さて、二日目は、月山に上りました。修験道では、一度死んだつもりになって山に入り、生まれかわって下山するという話を聞いていたので、楽しみにしていました。実際には登ってみると、結構ハードな登山で、長い道のりを大先達の確かなペースに続きました。

 休憩の都度、写真を撮りましたが、眺めが良くって、素敵な思い出になりました。山頂に近くなると、かなり天候も変わり、気温も低くて、参拝で気を引き締め下山しました。

 途中では、鳥や、虫の声や音が、神々の導きみたいに感じるくらいに静かでした。また、すれ違う人達が全員、爽やかな雰囲気でした。こうして、八合目まで戻り、自分の内側に、意識が向いていきました。

 

 下山後に、食事して、宿坊で先達に代表から、ご挨拶して頂き、温泉に入り、東京へ向かう、路につきました。また来たいと思いましたが、団体で来ないと、山登りまでは、なかなか出来ないかもしれないと思いました。

 

 最後に、今回は、とても天候に恵まれまして、感謝しております。山形の自然と空気には安らぎを感じました。

 

 帰り道では仙台を経由し、被災地の様子も見学させて頂きました。苦楽は表裏といった法則と、自然の力と人間の無力さを感じとり、それでも力強く生きる東北の方々を見る事が出来ました。

 

  今回も誘って頂きまして、本当に感謝いたしております。