《あらすじ》
いくつもの困難を超えて、遂にエドワードと同じヴァンパイアになり、永遠の生を送る決意をしたベラ。
人間である間に結婚式をあげて、オオカミ族・ジェイコブに別れを告げ、ハネムーンに旅立つ。
はじめてのふたりだけの至福の日々。しかし、事態は大きく変わる。
ベラが妊娠。その子の成長は余りにも早く、彼女は衰弱していく。
さらに友好関係にあったヴァンパイアとオオカミ族は、その子供の存在をめぐり、対立していく。
そしてベラの命が危機に瀕したとき、新たな戦いが始まってしまう。
ベラとエドワード、そしてジェイコブ、さらに新しい生命の運命は-!?
《私的にコメント》
愛と言うものに対して純粋、かつ真摯に向き合ったベラは、ついにエドワードを折れさせる。言葉だけではなく、その命をも共有する選択、それは、エドワードにとって、嬉しさと悲しみが共存する行為でもあった。
悲しみ、それは自分に向けられるものでもベラに向けられるものでもない。ただ、ただ、ベラを育てた人たちに対して抱く感情だった。自分の子が成長を止める事の違和感に対する寂しさでもあった。
それでも、エドワードはベラと過ごす時間を、約束を果たすことを覚悟する。とはいえ、吸血鬼になるまでにまだ少し時間がある…その時間の中で、気持ちを変えさせることができるかもしれないという一縷の望みを持って。
だが、その思いが遂げられることは無い。
ベラの覚悟の前では、エドワードの言葉など何の意味も持たなかった。
そして、長い時間を経て、二人は結ばれる。結ばれ、運命を大きく買える事になった。
ベラの妊娠。それが二人を取り巻く思いを突き動かす事になる。
禁忌を抱えたままに、二つの思いが動く時、ジェイコブもまた選択を迫られる。
全てが有るべき様に動き出すとき、ジェイコブと生まれてくるレネズミとの関係とは…。
ベラの命を食い破りながら誕生した命をきっかけにしてベラはついに不死の世界へと足を踏み入れる。
またレネズミを中心に新しい火種が生まれるとき、エドワードたちは、ヴァンパイアの秩序を護ると言う集団との対決を余儀なくされていくことになる。。