脳男 | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

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(2013/08/28)
生田斗真、松雪泰子 他

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《あらすじ》

残忍な手口の無差別連続爆破事件を追う刑事の茶屋(江口洋介)は犯人の居所を突き止めるが、身柄を確保できたのは身元不明の鈴木一郎(生田斗真)だけ。共犯者と見なされた一郎は犯行が常軌を逸したものだったため、精神鑑定を受けることに。担当となった精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)は感情を表さない一郎に興味を持ち、彼の過去を調べ始めるが……。


《追記》

原作本を読んで映画に望む人、映画を見て原作をてにとる人と色々かと思いますが、基本的に別物です。(原作を読んでいる人を中心にコメントを・・・)

基本設定を継承した形でキャラクターが別のストーリの中にいます。(映画も本も面白かった)


《私的にコメント…解説ぽく?》

猟奇的な殺人、そこにあるのは思想か、それとも無差別か。

人の死が簡単に隣り合わせる状況下で生と死を分けるのは一つの偶然だったのかもしれない。

爆破事件。そこにある凄惨な現場では、現代社会を投影するかのような悪戯に画像や映像をとりまくる少年達に激高する刑事がいる。現実と仮想の狭間の中で、少年達は何を求めるのだろうか…。意味の見えない撮影にふとそんな思いを引っ張るセリフが吐かれている。

事件に巻き込まれた女医、何かに常に苛立つ刑事、そして共犯者とされた青年が、それぞれバックボーンを抱えて右往左往していく。そこに真犯人が絡むのは、その存在意義を求めてだろうか。

自分たちが積み重ねてきた凶行を守るかのように暴走する真犯人に、鈴木一郎は、感情を抱くことなく対していく。

誰もが寂しさを抱えている。

誰もが苦しみを抱えている。

乗り越えようとあがらうモノの前で、何かが欠落している者たちが世界を壊していくとき、そこにひとつの答えが舞い降りる。

本当に巣くわれるのは誰なのか。

その答えは、見た人の中に生まれる答えなのかもしれない