前回、前々回と息子みっちゃんの8年続いたこだわりのお話しをしました。
▼前回のブログ
レンジの回数を減らす練習です。
これ以上は親子関係を良好に保ちながら続けるのは厳しいと判断して約2ヶ月で練習を終えました。
その後、デイの先生と話し合い
給食の時間にマンツーマンで先生がつき
全種類のメニューを一口ずつ食べる練習が始まりました。
それは、レンジの回数を減らす練習を始めてから
3〜4ヶ月経った頃に、みっちゃんが給食の果物に手をつけ始めた事もあり
今のみっちゃんなら練習が出来るかもしれないという事で始めてくださいました。
帰りに迎えに行くと
今日は果物と、スープを二口食べたよ。
今日は、サラダを一口食べたよ。
いつも先生の言葉に驚きます。
え？！みっちゃんがサラダ？！
信じられませんでした。
しかし家では食べません。
療育現場で練習として口に入れて何とか飲み込むといった内容です。
それでも毎日、色々と一口ずつ食べていると聞かされ
私は、その頑張りを一目見たいと思い
療育現場で、見学をさせてもらいました。
そして給食の時間みっちゃんの頑張る姿を撮影させて頂きました。
私は、少しどきどきします。
本当に、みっちゃんが野菜を？サラダを？
今までの、みっちゃんは苦手な物を口の中に入れる事さえ無かったのに…。
ちょっと信じられませんでした。
そして給食の時間がきました。
みっちゃんは、いただきます！と挨拶します。
そして、ずっと周りの様子を見ています。
食べ物には手をつけません。
しばらく経つと「牛乳ください」と言いました。
牛乳をもらい、どうやら先生の事を待っている様です。
そして先生が、みっちゃんの前に座ります。
先生は
どれから食べる？と聞きます。
みっちゃんは自分で食べれそうな物を指差します。
この日はラーメンでした。
具沢山のスープをみっちゃんは入れないと要求したようです。
なので麺だけが器に入っています。
その麺を指差しました。
みっちゃんは自分で麺をフォークに巻き、しばらく心の準備です。
先生に声をかけられて、しばらくして
自分の手で口へ運びます。
表情が歪みます。
そして1.2.3.4… 10まで数えます。
そして牛乳で流し込む様に飲み込みます。
それを何度も何度も繰り返し
全メニュー、一口、二口ずつ頑張りました。
私は
言葉が出ませんでした。
こんなにも毎日、頑張っていた息子の姿に
頑張ってるね。なんて一言では済ませられないほど
胸が熱くなりました。
以前にもお話ししましたが
みっちゃんの様に極度の偏食で過敏な子は
苦手な物は口へ虫や針を入れているのと同じくらい辛い事だと療育の先生が言っていました。
これを毎日です。
毎日、給食の時間に挑戦しているのです。
これは家庭では、なかなか出来ることではありません。
ある程度の距離感と、相性もあると思います。
誰もが出来る事ではない。
そう思いました。
息子の為とはいえ、母である私からすると
過酷な挑戦を毎日している。
そう写りました。
けれど、みっちゃんは今6年生で育ち盛り
食べる事が大好きになったみっちゃん。
だからこそ出来る挑戦であり
あの親子で葛藤したレンジの回数を減らす練習を乗り越えた、みつきだからこそ出来る事なのではないかと思います。
この毎日の過酷な挑戦は、もう半年くらい続いています。
一年前は、湯気が出るほど熱々でなければ食べなかったみっちゃん。
今は、ほぼ常温でも食べれるようになりました。
そして初めての物でも挑戦する気持ちが以前に比べて多くなりました。
みっちゃんにとって、この一年は努力の連続でありました。
そして、その努力は今も続いています。
毎日マンツーマンで寄り添ってくれる先生には
とても感謝をしています。
こらからも療育現場の先生と連携をとりながら
みっちゃんの食の世界が広がるように見守っていきたいと思っています。
偏食は一人一人程度もタイプも様々です。
数ある中の一つとして見て頂けると幸いです。
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