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 仙台で1泊して東京へ向かいます。

今回の旅のメインイベントは月組「グレートギャツビー」を観劇することです。

 

 

 

 宿泊は仙台駅直結の「ホテルメトロポリタン仙台イースト」。

慣れない土地なので駅近にするのが最善策、ホテルのエントランスから駅構内まで直結していて新幹線の発車時刻10分前にチェックアウトしても余裕で間に合うのは本当に便利よかったです。 さらにバスルームが洗い場付きなのでこれも選択の重要ポイントでした。

 

 朝食はビュッフェスタイル、好きなものを好きなだけ。 和、洋どれを選んでもOKでした。

 

 

 乗車券は仙台→大阪まで購入、途中下車もOKです。

 

 

 

 仙台発9:31のはやぶさ・こまち10号に乗車、座席が2-2列タイプのこまち車両(E6系)にしました。

仙台を出たら埼玉県・大宮駅までノンストップ、最高速度320km/hで快調にすっ飛ばします。

約1時間30分で東京駅に到着しました。 いつもは東海道・山陽新幹線ホームに降り立つのでちょっとした違和感は拭えないですね。

 

 東京駅構内でお土産をあれこれ物色してその後、ランチでこちらへ。

 観劇前にはここだねぇ、と意見が一致して以前もお伺いした「パリのワイン食堂」さんです。

東銀座駅下車、新歌舞伎座の裏手にある外観も内装もパリのビストロの雰囲気がバッチリのお店です。

 

 

 

 オードブル1品とメイン1品を選んでコーヒーまで付いていて1,210円!

銀座でこのお値段と料理の質は驚きです。

 オードブルは生ハムサラダ、メインは豚のロースト、酸味の効いたマスタードソースが抜群に美味しかったです。

ごちそうさまでした。

 

 ランチ後は日比谷の東京宝塚劇場へ。

 

 

 久しぶり過ぎる東京宝塚劇場、キャトルレーブが閉店になっていて寂しい感じがしました。

 

 

 《観劇データ》

・ 2022年10月5日(水) 13:30公演 @東京宝塚劇場

・ 第一幕 : 13:30-14:50、 第二幕 : 15:25-16:35

・ 座席 : 1階S席 18列

 

 

 

 

 《観劇記》

・ 栄光と愛する人への一途な思いそして挫折、ギャッツの人生はパッと輝きそして一気に奈落の底へ、そういうことなんでしょう。

栄光に輝く時期ですら暗い過去、悔しい思いを背負って立つこの主人公はなんと儚いものなのか? と見終わった後ですら引きずってしまう虚しさが残ってしまう物語です。

名曲「朝日の昇る前に」、うーん、朝日が昇ってしまったら全てがなくなり、それなら朝日を見る前の方がギャッツには幸せな時間なんだろうか? なんてちょっと捻くれた思いを持ってしまいました。

 月城かなと演じるギャツビーは輝いている時でもなにか影がある、こういう演技がグッと心の中に沁みてきて見ていて瞼が必然的に熱くなってくるのを感じながらの観劇でした。

 くらげちゃん(海乃美月)の美しさはとんでもなく眩しい、けど結末を知っているからこんな美しいものを見たらあとで裏切られたときの絶望感が強過ぎるぜ、みたいな気持ちになりました。

 

・ とにかくこんなに絶望的で光すら見えない物語、フィッツジェラルドはよくもまあこんな内容を書き綴ったなぁと。

本当に救いようのない物語の典型的なものだと思います(宝塚歌劇の演目でも最も悲劇性の高い内容か?)

ロミジュリも救いようのない物語といえばそうかもしれないけどまだラストは救われるからねぇ。

いくら愛した人とはいえ、その人の犯した罪を被って最後は悲惨な死を迎えるなんて本当にたまらないです。

 

・ 主人公・ギャツビー、ちなつくん演じるトム・ブキャナン、くらげちゃん演じるデイジー、トムの愛人・マートル(天紫珠季)も、みちるちゃん演じるジョーダンベイカーも、さらには光月るうさん演じるジョージもみんな身勝手な奴らばかり、まともな人間らしい温かみをもっているのは風間柚乃演じるニックくらい、こういう設定もフィッツジェラルドの好みなのかい?と物語、登場人物の設定はある意味、趣味悪いよなぁと思うのは私だけかなぁ?

 2ヶ月前に大劇場で見た時以上にれいこくん+くらげちゃんの演技が円熟味を出していて救いようのない物語だけど舞台にうっとりしてしまいました。 まあやっぱりこの作品はツッコミようはかなり多いけど男役も娘役もしっとりと演技ができる名作なんだと思います。

(ひつこいけど救いようのない物語だけど作品的には大好きです)

 

・ ラストシーンのままで終わってしまうともう立ち直れないのが救われるのはラストのフィナーレ(プチショー)。

暗い舞台が一気に明るくなって男役、娘役が舞台狭しと動き回る華やかなシーンを目にしてようやく打ちひしがれた心が立ち直れます。

 

 

 終演後、劇場の外に出るとしとしと雨が降っていました。

まるでギャツビーの無念さを表しているような涙雨ですかねぇ。

 

 

 帰りの新幹線車中で名物のカチンコチンに固まったアイスクリームとコーヒーで儚い夢の中にギャツビーと一緒にいた自分が現実に引き戻されましたとさ、